もんじゅ問題を分かりやすく。廃炉のナトリウムと影響、費用3750億円と維持費、そもそも「もんじゅ」とは?を簡単に解説します♪

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 0

さくら
もんじゅの廃炉が決定とありますが、そもそももんじゅって何をするために作られたんでしょうか?
かれん
うん。もんじゅは1991年から運用が始まった高速増殖原型炉だよ。でも、これだけじゃよく分からないよね。
かれん
すごく簡単に言うと、原発から出た使用済みの核燃料のプルトニウムとウランを酸化物に加工して、そこからさらに使った以上のエネルギーを作り出すための施設なんだ。
さくら
使った以上のエネルギーですか!?もし、それが実現したらすごかったのに、できなかったということですよね?
かれん
うんうん。もんじゅはあくまで実用化のための原型炉なんだけど、だからこそ「夢の原子炉」とまで言われてたんだ。でも、いろいろ問題が山積みで、結局お金だけたくさんかかってしまったから、廃炉決定が決まったんだよ。
かれん
今日はもんじゅ問題について、分かりやすく簡単にまとめてみたいと思います♪夢の原子炉はなぜ失敗したのか、そして今後の影響は?もんじゅ問題まとめです☆

もんじゅ廃炉費用3750億円!ナトリウム問題と影響、もんじゅとは?を分かりやすく解説します♪

スポンサーリンク

1もんじゅとはそもそも何だろう?「夢の原子炉」の意味とは。

もんじゅの正式名称は、「高速増殖原型炉もんじゅ」と言います。

この「こうそくぞうしょく・・・(。´・ω・)?」

というややこしい言葉の意味を簡単に言うと、

「使用済みの核燃料を高速で増殖させて、消費した以上のエネルギーを生み出せる施設」を作るための原型となる研究施設、

ということになります。

もっと詳しく言うと、

ウランのかたまり。綺麗ですね(#^^#)

でも、放射性物資なので、とっても危ないです・・・_(┐「ε:)_

原子力発電所では、ウランやプルトニウムという放射性元素を核融合したり、核分裂させることですごいエネルギーを生み出していますよね。

でも、使ったあとは、「使用済みの放射性物資」になります。

それを混合酸化物(MOX)燃料に加工して、

それをもんじゅで利用することで、

さらに強大なエネルギーを作り出そう!

という研究です。

この技術を確立するための施設が「もんじゅ」であり、「原型炉」の意味なんですね♪

確かにこれが実現すれば、貴重な核燃料を再利用できるわけですし、

技術が確立すれば、それを各国に(有償で)教えてあげることもできたわけです。

経済的にも環境的にも有効活用だったと言えます。

だからこそ、「夢の原子炉」という名前がつけられたんです。

どうして作る必要があったの?裏話

実は、上記の経済的、環境的な側面だけではなくて、

もう一つ、外向的な側面もあります。

日本は現在、約48トンのプルトニウムを大量に輸入し、保持していますが、

これは同時に核兵器の材料になりえます。

だからこそ、この「大量保有」に国際社会からの批判が高まっていたのです。。。

もし、もんじゅが完成すれば、大量のプルトニウムを輸入したり、保持しなくてよいので、外向的な側面もあったんですね(;´▽`A“

ちなみに場所はどこにあるの・・・?(・・?

場所は福井県の日本海に面した場所にあります。

京都や滋賀からも近い場所だったんですね。(;´∀`)

2でも、実際は失敗続きでほとんど動いていなかったんです・・・。

ですが、1991年に運用が始まった後、

1995年に、冷却材であるナトリウムが漏れだし、火災事故を起こしました。

さらにその後、点検と調整に10年以上を費やし、

2010年にようやく、運転が再開されたと思いきや、

同じ年の8月に、「炉内中継装置」が落下する、という事故でまた運転が中止になっていました。

その後、結局、運転が再開することもなく、

2016年12月に廃炉が決定した、ということです。

3維持費もとんでもない額に

当初予算では、建設費が約5,900億円 だったものが、

現在までに約1兆810億円まで膨れ上がり、

毎日約5500万円の維持費、

年間、200億円がかかるとも言われていました。

これが廃炉になった一番の原因です。

いくら夢の技術であっても、失敗続きで稼働もしないものにこれ以上経費を出せない!ということですね。

実際ヨーロッパなどでは、同じような計画は早くにあきらめられていたようです。。。(~_~;)

4それなら、今後どうなるの?廃炉が決定したものの、問題が山積みということ・・・。

もんじゅの内部。

出典:朝日新聞デジタルより引用

1廃炉費用は3750億円

まずは、廃炉するために、3750億円という額がかかるということ。

この巨額ゆえに、これまで廃炉が見送られてきた、とも言えます。

ですが、これ以上年間200億円を出すくらいなら、

20年分を支払ってでも、止めた方がよい。

というのが、今回の決定です。

2放射性をもつナトリウムの処分

もんじゅでは、発熱した原子炉を冷やすために、

普通は水を使う所、

ナトリウムを使っています。

このナトリウムは高い放射性物質を含んでおり、それを抜き出す作業は国内初なんだそうです。

これを遠隔操作で取り出し、

福井県外のどこで再処理するかが、課題です。

引き受けてくれる県が果たしてあるのか・・・

どこで再処理するのか・・・

ナトリウムの厄介なところは、水と触れると爆発的に燃えて、有害な煙をだすところです。

これは空気中の水分でも起こりえます

ですので、

非常に扱いが危険と言われています。

国内初のこの処理が果たしてどうなるのか・・・事故が起こらないことを願う他ありません。

3施設の解体に30年はかかる見通し。

施設が解体されるのは、2047年とされています。

2047年!!Σ(゚Д゚)

これが一番驚きますが、

それだけ難しい作業であり、

慎重さも求められる、ということです。

5結局何が良くなかったのか、考察と感想。

もんじゅや原発の危険性を語るこのような本も出ています。

さようなら、もんじゅ君—高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし

1兆円以上かけて作り、

結局、成果もなく、3750億円もかけて解体される「もんじゅ」。

発展のためには研究は必要だし、失敗はつきものと分かってはいますが、

今回は、政府が「夢の技術だ!」と強行して作り、

そして「ダメでした・・・」と福井県の了解もないまま、

勝手にやめる、というその姿勢が一番の問題だったような気がします。

あくまで原型炉であれば、もう少し作る前にシュミレーションはできなかったのか、とか、

核燃料サイクル技術は他にもある、(上記、MOXをそのまま原発で使うプルサーマル発電)ということを含め、検討すべきだったのではないか、とか、

そもそも使用済みのウランやプルトニウムの処分に困り果てて、

放射性物質をどこで処分するのか、どうやって埋めようか・・・という行き場探しすらできていない段階なのに、

どんどん原発を作ったことが正解だったのか(地震大国であることも含めて)、

思ってしまいます。。。(´;ω;`)

原発の技術自体を否定する気はありませんし、私は原発反対派でも賛成派でもありません。

ただ、いつか専門家の方がおっしゃっていましたが、

今はまだ原発を安全に使えるだけの(処分を含めて)技術もない、子供が危険な道具を持っている段階」だそうなので、

もっともっと有識者会議で、話し合ってから、技術が発展してから、安全性が確保されて導入すべきだったんじゃないのかな?って勝手に思います。

日本は

「あ!これいいぞ!よし、予算これで作っちゃえ!」

「予算が足りない・・・よし!増やしちゃえ!」

「結局、ダメでした・・・orz。撤去費用がすごくかかります・・・」

というパターンが多すぎるような気がするので、

(諫早湾問題しかり、東京オリンピックしかり・・・(´;ω;`))

あらかじめ予算を組み、いざというときの補正予算も出しておき、

それ以上かかるようなら、潔く撤退する!

という仕組みづくりがあってもいいのかな?って思っちゃいます。

さくら
廃炉決定したものの、問題は山積みなんですね・・・
かれん
うん。。もう決定した以上は、この計画は失敗だったと認めざるをえないんだけど、代わりに使用済み燃料をどうしていくのかっていう問題は解決していないから、今後も難しいと思うよ・・・_(┐「ε:)_いつか本当に「夢の技術」と言える方法ができればいいよね。。

スポンサーリンク

お読みいただきありがとうございました♪

私見を含めて書いていますが、あくまで個人的意見ですのでどうぞご了承ください。

これからも「分かりやすく」をテーマに社会時事やエンタメニュースをお届けできればな、と思います。(#^^#)

よろしければこちらもどうぞ☆

いいね!シェアする♪