前回に続いて、上手にお金を貯めるために、日常の中でできることを書いていきます。
お金は自分の人生という時間を使って稼いだもの。つまり人生そのものです。
それを無駄にしないためにも、大切なことや必要なことに使い、そうでもないことやどうでもいいことには散財しないように心掛けるだけでずっとお金が貯まりやすくなっていきます。
それでは、レッツゴー!
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目次
お金がどんどん貯まるコツ2
1 ポイントは貯めずにその場で使ってしまいましょう
Tポイントや楽天ポイント、などあちこちで「ポイントカードはございますか?」と聞かれますよね。
そのときに「ポイントはお貯めになりますか?」と言われ、
つい「はい」と答えてしまってはもったいないです!
心理学では「保有効果」と呼ばれていますが、人はいったん手に入れたものは時間が経つほど、貯めれば貯めるほど、手放したくなくなるという性質をもっています。
「お!もう300ポイントも貯まった」なんて自慢している人は、「イザというときに使おう」と考えていますが、実際はそのいつかは来ないままポイントカードを失くしたり、存在を忘れたり、結局「ここまで貯めたんだから」と使うのが惜しいような気持ちになってしまいます。
ポイントは現金と同じく使えて、なおかつ、現金より使い勝手が悪いもの。ならば、貯めるべきは現金です。
「貯めますか?」と聞かれたら、毎回使ってしまいましょう。
こうした方が実質的にお得です。
2「10%現金割引」「10%ポイント還元」本当は全然違うんです
よく家電量販店で上記の表示を見ることがあると思います。
一見して同じ10万円のものを買うとき、「割引は1万円分だから、結局同じだろう」と考える方がいますが、これは全然違います。
もちろん、ポイントだとそのお店でしか使えないから、お店にメリットがあるとも言えますが、それ以上に実際の割引率が全然違うのです。
10万円の商品を買うとき、10%現金割引はそのまま一万円の割引です。
ですが、10%ポイント還元の場合は、10000ポイントが還元され、その10000ポイントで別に一万円分の商品を買うことになります。
つまり計11万円分の商品を10%引きで買っているのと同じことなのです。
その割引率は9.1%。
つまり、還元は実質的に損になってしまいます。
ポイント値引きのみ、というお店はちゃんとその分の利益を考えて計上しているということですね。
これは心理テクニックというよりも数学的なものですが、人の「数字が同じならどちらも同じだろう」と記号を深く追及しない心理をついているとも言えます。
ですから、もし、ポイント値引きと書かれている場合は一度「現金値引きにしてください」とお願いするか、比較して現金値引きをしているお店で買った方がお得です。
3 プロスペクト理論 レジに並べてあるお菓子をつい買ってしまう人は要注意!?
コンビニやスーパーのレジ売り場付近においてあるお菓子や電池。
「あ!そういえば、これも欲しかった」とか「ついでだから」と買っていませんか?
そこに並べてあるものは本来なら思いつかず、必要なかったもの。
たまたま目に入ったから買ったというまさに浪費なんですが、ここにも心理学のテクニックが使われています。
買い物で1000円、2000円と買っていた場合、目の前にあるガムやチョコはたかだが、100円。
「それくらいいいだろう」と考えてしまうのが、プロスペクト理論で言う「参照点からの変化」というものです。
前回の投稿でもお話ししましたが、これも一種のアンカー効果。
買い物総数の大きな値段と比較して、目の前の小さな値段を計上してしまうため、無駄な出費もつい許容してしまうのです。
その直前まで「このトマトより〇〇産の方が10円安い」などと考えていたにも関わらずです。
特に大きな買い物になるとこの傾向から莫大な損をしてしまいます。
海外旅行では旅費全体で考えてしまうため「オプションでたった○万円でグレードアップ」とか、「レストランでこっちのちょっと高い方を」などと考えているうちに数万円の余計な出費になってしまいます。
車や家の購入でも同じです。ディーラーはその心理効果を知っているため、「あとたった〇万円でこちらをさらによくできます」とか、「こちらの方が便利です」などと次々にオプションをつけていこうとします。
その結果、普段は数百円単位の節約を頑張っているのに、こういう場面で数万円の余計な出費をして、結局お金が思ったより貯まらないなんてことにも。
基本的にお店や企業はそういう心理テクニックをマニュアルとして周知させていますから、何も知らずに言うことを聞いているとどんどんお金を使わされますので、ぜひこのことを念頭にしてお買い物を楽しんでください。
4 貯金ができない理由№1 メンタルアカウンティングとは
頑張ったから、今日はこれくらいいいだろう、と時には自分にご褒美をあげたいもの。
ですが、それが毎日になっていませんか?
自分へのご褒美を口癖にする人はまず、お金が貯まりません。
これは行動経済学でメンタルアカウンティングと呼ばれているもので、別名「心の財布」とも呼ばれています。
こういった心の財布で「これくらいいいだろう」というものをいくつも持っていると、結局本物のお財布は一つですから、どんどん散財してしまうことになりかねません。
確かにストレスケアのためにたまにはご褒美をあげるのもいいことですが、それはきちんと目標を立て、そのためにお金を貯めて、そこから支払うようにしましょう。
どうしても止められないという方にオススメなのが、「使ったつもり貯金」です。
目標は本当に自分がやりたいことや行きたい場所へ行くための旅費にして、毎回ご褒美を買いたくなったら、「それを買ったつもりで」少しずつその貯金箱に貯金していきましょう。
塵も積もれば山となる。消費は一瞬ですが、この方法だと後に残り、いつの間にか自分にとって本当にうれしい目的を達成していると思います。
いかがでしたか?
今回は心理学からお金について考えてみました。これは行動経済学とも呼ばれる分野で、有名なところだとダン・アリエリー教授の本が参考になります。
お金に関する知識を身につけて、豊かな生活を送りたいものですね。(*´∇`*)
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