今回はベテラン議員から、タレント、実業家、コックさん、NHK反対派、若い方、絵描きさんなど非常に多様な方が出馬されています。

特に後半の立候補者は主張が独特で、すごいことになっています・・・。

※追記　独特な主張をされていた方で不出馬になってしまった方もいましたが、最後に載せておきます。かなりユニークなことをおっしゃっています。

東京都知事選の日程は以下のようになっています。

告示：2016年7月14日(日)

投票：2016年7月31日(日)

以下、簡単にまとめてみました♪※順に意味はありません。

1　鳥越俊太郎氏　7月14日に新たな候補へ(野党統一候補）

１　鳥越俊太郎氏　経歴

福岡県生まれの76歳

鳥越製粉の創業者一族で、京都大学卒業後、毎日新聞に入社。

その後、ジャーナリストになり、アナウンサーとしても活躍。

２　意見は？

主な公約をまとめてみます。

一番は「都民のがん検診率100％を目指す」というもの。

その他には以下のものを主に言われています。

• 知事の海外視察費用・公用車利用のルールを見直します。
• 知事の視察等の情報公開を徹底します。
• 政治資金規正法の見直しを東京都から国に働きかけます。（政治資金規正法は用途が何であれ、基本的に政治資金と言えば何でも認められてしまうという法律です）
• 医療・介護の充実、子どもの貧困や待機児童の解消に、早急に取り組みます。
• 正社員化を促進する企業を支援します。
• 男女平等、ＤＶ対策、ＬＧＢＴ施策、障害者差別禁止などの人権施策を推進します。

３　問題は？

一部、ネットでは鳥越俊太郎氏は左翼である、などと叩かれています。

理由は元テレビ朝日の司会を務めていたことや、

「何となく中国が近くまで来ているなとか、北朝鮮がミサイル撃ってるなということはあるが、それじゃそれで日本が攻められるのか、国民の生命が危ないのか」

「尖閣は人が住んでいない。人が住んでいない所を攻められたからといって戦うんですか」

といった発言を番組内でしているからだと思われます。

また、壮絶ながん闘病を経験されています。

しかし、70歳から週3回のジム通いを始め、「ハンデを持っていても走れる!ということを自分に証明しなきゃならない」としてマラソンを2014年に8時間19分55秒で完走されているため、がん闘病に関しては現在問題ないように思えます。

それにしてもものすごい努力家ですね！

2　小池百合子氏

１　小池百合子氏　経歴

兵庫県芦屋市生まれの63歳。

お父さんは貿易商でしたが、カイロにて日本料理店を経営されていたことも。

小池さんは関西学院大学を中退後、アラビア通訳になるためにカイロ大学へ。

その後、通訳やニュースキャスターとして活動。

「ワールドワイドサテライト」などのメインキャスターを務めました。

そして1992年に日本新党より参議院議員として当選、

以後、新進党、自由党、保守党、自由民主党に所属。

そのため、「政界の渡り鳥」と呼ばれることも。

ただし、実際に離党したのは自由党のみです。

小泉政権時に環境大臣、第一次安倍内閣のときに防衛大臣を歴任しています。

ちなみにご結婚はされておらず、お子さんもいらっしゃいません。

2　意見は？

・韓国人学校への東京都の土地を貸し出すことは撤回し、そこに保育所をつくることも検討。

・都議会は就任後、すぐに解散させる

・ワーキングプアや待機児童問題に取り組む

・官僚主義から政治主導の政治を確立する

・女性の社会参加、金融の効率化、少子高齢化対策、環境、住宅などにおいて、生活者の視点を重視した政策を実現する

3　何が問題になってるの？

自民党議員でありながら、自民党と相談せずに勝手に出馬を表明してしまったため、党内から批判が出ています。

自民党としては出馬する人を党で決定したかったようですね。

ただ、出馬自体は自由なので、悪いことではありません。

3　増田寛也(ますだ・ひろや)氏　（自民党・公明・日本こころの党推薦）

１　増田寛也氏　経歴

東京都出身の６４歳。

お父さんは元衆議院議員。

高校時代は学生運動の盛んなときで、卒業式では檀上で仲間と暴れて式を中止させたエピソードも。

2年間の浪人生活を得て、東京大学法学部へ。その後、1年の留年を得て、建設省官僚になりました。

退官後には、岩手県知事、そして福田内閣のときに総務大臣になります。

その後、東京電力の取締役に就任、テレビタレントとしても活動。

趣味はサイクリング、乗馬、スキー、カヌーとスポーツマン。身長182センチと体格も恵まれています。

主に「地方創生」を掲げ、地方交付税を収入の低い地方に優先的に配分する案を出し、閣議決定されています。

そのため、地方を重視していたのに、東京都知事に？という意見もあるようです。

２　意見は？

・東京における機能、それから地方における機能、相互に補完をする

・自分の街がなくなるかもしれないといわれると危機感が共有される。人口と地域社会と経済の課題に一体的に取り組みたい。

・働きながら子育てをする女性にやさしい社会を　子育てを終えた40代でもまた働ける社会にしたい

・「待機児童解消・緊急プログラム」を策定し、8000人の待機児童を早期解消

・東京オリンピックの成功と防災強化

・首都圏全体で介護体制を構築。ICT/ロボット活用など「未来志向型ケア」を推進。

・子どもの貧困をなくし、生活困窮者に寄り添う政策を行う。

3　問題は？

不祥事などはありません。

現在は、自民都連からの推薦を受けた立候補という形で意見がまとまりつつあるようです。

ネットなどで問題になっているのは、「韓国に偏りすぎでは？」という意見。

日韓グリッド（韓国まで海底ケーブルをつないで日本から電気を送る）政策の推進や

慰安婦問題での「朝鮮半島の方々に耐えがたい苦しみと悲しみをもたらしたことに深い哀悼の意を表する」と述べたことで、増田寛也氏は韓国系？などという噂が立っているようです。これは噂でしかありません。

また、次のような意見も。

『「実務型」として増田寛也さんが担がれておりますが、その実務でまったく良いところなく岩手県知事を降りたのが増田さんです。単純に、岩手県知事3期12年のあいだに、6,000億あまりだった岩手県の公債費を、1兆2,000億円強にほぼ倍増させて四選めに立候補することなく退任しました』⇒詳しくは外部サイトにて。

４　マック赤坂氏（スマイル党）

１　マック赤坂氏　経歴

名古屋市出身の67歳。

本名は戸並誠。

誠から「マック」、東京赤坂が好きだから「赤坂」だそうです。

スマイルがでるように、名付けたのだとか。

実家は貧しかったそうですが、1浪の後、京都大学農学部に合格。

その後、伊藤忠商事に入り、退社後にレアアース貿易を行うマック・コーポレーションを設立し、成功します。

スマイル党という政党を立ち上げ、さらに財団法人スマイルセラピー協会を設立しています。

財団法人スマイルセラピー協会会長として全国で講演活動を実施したり、老人介護施設等でボランティア活動を行っています。

スマイルセラピーとは、「スマイルをメイクすることでメンタルをマイナスからプラスへ、ネガティブからポジティブへ変える」トレーニング療法だそうで、モテない人をモテモテに変える「恋愛モテモテコース」などもあるのだそうです(;^_^

２　意見は？

※主な主張を抜粋

・日本の持つすべての武器は廃棄。9条を守ろう！

・恋愛・婚活を政府のテーマにしたい！

・副作用のある抗うつ剤は廃止。

・宗教法人・学校法人に課税を。所得税・法人税は大幅減税すべき！

・投票を義務化。行かない場合は罰則を。

・議員の人数と報酬を半分にしよう！

東京スマイル大学の創設や、歩行者天国をスマイルで歩いたら3万円など、ちょっと変わった公約もｗ

３　問題は？

2010年に個人事業主所得と法人所得の双方で脱税を指摘され、後に執行猶予付きの有罪判決となっています。

5　中川 暢三氏（無所属）

１　中川暢三氏　　経歴

兵庫県生まれの60歳。

信州大学卒業後、松下政経塾へ。

同期に野田元首相がいます。

鹿島建設で働きながら、選挙活動を開始。

加西市長を経て、北条鉄道代表取締役社長、大阪市北区長等を務めています。

2　意見は？

・市区町村に相当の権限・財源・人材を移譲し、市民に近いところで柔軟に素早く対応できる体制にします。

・一人当たり年間2万円の減税、固定資産税10％減税、課税漏れと徴収不能の削減をします。

・待機児童に緊急対策、住み・働き・結婚・子育てできる東京に。

・投票したら1万円クーポン、投票率に応じて交付金を加算、住民投票条例（常設）、一定得票以上の落選者を臨時職員で3年間雇用できる仕組み創設します。

・舛添問題に調査委員会を設け、真相究明と結果公表、不当支出の返還請求
知事報酬5割カット、第三者の業績査定で最高3割まで加算するようにします。

・江戸城天守閣を復元します。

３　問題は？

不祥事などはありません。

大阪市長選挙の際の発言が一部問題になりました。

「柳本氏はボンボン」「吉村氏は即戦力にならない」とツイッターで自民、維新の両候補を批判しています。

※結果は落選

6　桜井誠氏（無所属）

１　桜井誠氏　経歴

櫻井翔さんのお父さんと勘違いされる方もいらっしゃるようなのですが、念のためですが、関係はありません。

福岡県出身の44歳。

高校卒業後、弟の学費を稼ぐために大学へは行かずに上京。

その後、区役所の非常勤勤務などをしています。

現在は政治活動家。特に反韓です。

在日特権を許さない市民の会の初代会長です。

２　意見は？

・外国人生活保護の廃止

・都内の不法滞在者を半減

・反日ヘイトスピーチ禁止条例制定

・総連、民団施設への課税強化

・韓国学校建設中止

・コンパクトな東京五輪の実施

３　問題は？

韓国に対しての独自の主張で有名です。基本的には反韓姿勢。

東京・新宿で行われた他団体のデモに参加しようと新宿駅に来た所、待ち伏せしていたしばき隊のメンバーらとと小競り合いになり、しばき隊のメンバーにメガネを奪われたため被害届を新宿署に提出しに行った所、しばき隊側が桜井のつばがかかったため相被疑であると主張して、共に現行犯逮捕されました。が、勾留延長はされず48時間以内に釈放され不起訴となりました。

7　今尾貞夫氏（無所属）

１　今尾貞夫氏　経歴

泌尿器科医だそうです。現在76歳。

その他の詳しい情報は不明です。

２　意見は？

・子育て、教育の無料化をする。

・教員の負担が大きいため、少人数学級にする。

・トップダウンではなく、ボトムアップ式の都政にしたい。

３　問題は？

知名度がほとんどないため、厳しい戦いだと思います。

会見は主に都政への批判でした・・・。

8　山口敏夫氏（無所属）

１山口敏夫氏　経歴

埼玉県生まれの75歳。

お父さんは元衆議院議員。

明治大学卒業後に、議員秘書を務め、その後、無所属で衆議院議員に。「政界の牛若丸」と呼ばれました（派手なパフォーマンスが人気で、テレビのオールスターにも出演）。

労働大臣も務めました。

1995年、二信組事件に関与した疑いで背任、業務上横領、詐欺の共犯の疑いで逮捕状が出され、衆議院本会議で逮捕許諾決議が可決されたため、逮捕。
2000年、東京地方裁判所で懲役4年、2003年に東京高等裁判所で懲役3年6ヶ月の実刑判決を受ける。最高裁判所が上告を棄却。そのため懲役3年6ヶ月の実刑が確定し、2007年3月22日に東京地検に出頭、収監されました。

その後2016年に政治団体「国民主権の会」を設立し、代表に就任。

２　意見は？

東京では、保育所が足りず、予算をこうした問題の解決に使うべきだが、４年後のオリンピック・パラリンピックの準備に巨額の予算が使われることになっている。もう少し大会を質素にしてむだを省いていくべきだ。

都政の不正を一新する。

３　問題は？

上記の逮捕が一番の問題のようです。

9　立花孝志氏（NHKから国民を守る党）

１　立花孝志氏　経歴

大阪府生まれ。

高校卒業後、NHK入局。

『週刊文春』（2005年4月15日号）の中で 「現役NHK職員立花孝志氏懺悔実名告白─私が手を染めた裏金作りを全てお話します─五輪での飲食代から機材盗難の穴埋め処理まで　皆さまの受信料流用の許されざる実態　理事一新・橋本新体制に直撃弾!」と題した記事が掲載される。
記事の中で、2002年のソルトレークシティオリンピックに際して約300万円の裏金作りをした事など、不正経理の実態を暴露しました。

その後、依願退職。

そしてフリージャーナリストに。

NHK退職後はパチンコの打ち子元締めを始め（チーム立花と称している）、パチンコを主な収入源にしていたそうです。

2015年に船橋市議会議員として当選。NHKから国民を守る党代表。

2　意見は？

・NHKから国民を守る党は、NHKにお金(受信料)を払わない方を全力で応援・サポートする政党(政治団体)。

・NHKから国民を守るための対策を行いたい。

・東京都に関係あるのかという問いには、「東京都はNHKで困っている方が多いから」と答えてらっしゃいます。

3　問題は？

現役の政治家であるため、ノウハウはある程度持っていると思われます。

ただし、主張が非常に特徴的なため、票に偏りが出る可能性を否めません。

10　高橋尚吾氏（無所属）

１　高橋尚吾氏　経歴

元派遣社員。

現在は無職とのこと。

東京都荒川区在住の32歳です。

２　意見は？

・政党政治を止める。

・少子化問題を必ず解決する。

・社会問題の解消。

・表現の自由を守り抜く。

・オリンピックの健全化。

・災害防止。

・政治活動費用は自分の文化活動から支払う。

・小学生以下の子供たちに高校大学の生徒たちから教えるようにする。

・もし受かったら、都の仮設住宅で生活する。

3　問題は？

ネット特に２チャンネルでは一定の人気があるようです。

会見でのパフォーマンスや経歴のせいかと思われます。パフォーマンスが意図的かどうかはわかりませんが、例の「聞こえない」アピールのようでした。

さらに以下から7月14日の告示で新たに立候補された方々をご紹介♪

１１　谷山雄二郎氏