目次
マスターオブマスターとルシュの使命、黒い箱の中身、裏切り者アヴァ、マレフィセントの目的を考察!(ネタバレ注意)
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以下、画像はキングダムハーツ3©ディズニー©より一部引用して考察します。
また、シークレットエンディングのストーリーを感想と考察を含めて分かりやすく解説していきたいと思いますので、ネタバレにご注意ください!
※シリーズ久々なのでもし間違いなどありましたら教えてください。
1マスター・オブ・マスターと5人の弟子たちのストーリー
舞台はキングダムハーツ1~3よりも数百年前のお話。
作品はキングダムハーツχ(バックカバー)
「キーブレード戦争」と呼ばれる大戦の前にして、そのキーブレード大戦を引き起こした原因が描かれます。
町の名前はデイブレイクタウン。
全てのはじまりの地であり、世界はこの町が最初でした。
そして、そこに住んでいたのがマスター・オブ・マスターと呼ばれる未来を見通す予知者と、彼の弟子たちである6人のキーブレードマスターたち(後のロストマスター・古のキーブレードマスター)。
現在は「おとぎ話の世界」と呼ばれています。
以下、その内容を簡単にご紹介します。
ある日、予言者であるマスター・オブ・マスターは彼の弟子たち5人を呼び出し、
「彼の地の大戦によって光は敗北し消滅する。世界は永遠の闇に覆われることになる」
という予知書の最後の一節とともに、
彼等に予知書の写し(コピー)を与え、それぞれに使命を与えました。
これがすべての元凶となっていくのです。
1全ての元凶、マスター・オブ・マスターの目的とは?
マスター・オブ・マスター。紋章はライオン。
13機関と同じく黒いフードをかぶった謎の存在。
未来を見通す力があり、それを元に「予知書」を作成。
世界は彼の予知書の通りに動いている。
また、スピリットであるチリシィを作り出したり、キーブレードを作り出す能力を持つ。
要はすべてのキーブレードマスターのさらに上のマスターということ。
性格はすごくおちゃらけている。
そして、6人の弟子に予知書と使命を与えた後に消息を絶つ。
このマスター・オブ・マスターは、
「世界の運命は全て共通だ。キングダムハーツが失われれば世界は闇に覆われる」
「大戦にて光は闇に敗北し、世界は闇に覆われる」
と言いつつ、
「キングダムハーツを守るためじゃないよ。世界は永遠の闇に覆われることになる。未来を変えるとか驕りじゃない?」
「問題は予知書の後の世界。それまでの世界は考える必要はないのよ」
「世界中の人々なんて救えないだろ」
と言います。
つまり、彼の目的は「今の世界を救うこと」ではありません。
未来をすでに見てしまった彼にとって、今の世界はある意味どうでもよく、
世界が闇に覆われた後の世界につなげていくこと、こそ彼の目的と言えます。
そして、そんなマスター・オブ・マスターの思惑通りに「キーブレード戦争」が起こり、次のソラ達の時代でマスター・ゼアノートが誕生し、「真のキングダムハーツ」の出現とルシュの使命の完成があったのです。
その先に何を望んでいるのかは不明です(キングダムハーツ4以降のメインテーマ)。
しかし、「未来を変えるとか驕りじゃない?」と言いつつ、彼は七つの大罪の「傲慢」に当たる存在でもあります。
つまり・・・逆に言えば、「未来を変える傲慢」を彼自身が望んでいるという考察も可能です。
そんな彼の目的を果たすために、弟子たちに与えたのが予知書と使命です。
1イラ(憤怒の罪)の使命と目的
イラは6人の予知者のリーダーに任命された人物です。紋章はユニコーン。
生真面目でマスターの使命を忠実に守ろうとします。
彼の使命は「マスターが居なくなった後の予知者達のまとめ役」です。
同時に「今の世界」を救うために、光のキングダムハーツを守ろうと、キーブレード使いを増やすことを提案し、
その結果、多くのキーブレード使いが誕生しました。
ある意味、たくさんのキーブレード使いを誕生させた生みの親。
ですが、最終的に彼もキーブレード戦争に参加することになっていきます。。
2インヴィ(嫉妬の罪)の目的と使命
インヴィは比較的大人で、蛇の紋章を持つ女性。冷静だけど融通がきかない。
彼女の使命は「他の予知者の監視役」です。
予知者たちが独自に掟を破らないように、公正を保つ役割でした。
彼女も真面目すぎて、さらに掟に縛られるあまり、結果的にキーブレード戦争を止められませんでした。
3アセッド(怠惰の罪)の使命と目的
アセッドはかなり短気で、もっとも傲慢な性格の予知者。熊の紋章。
マスターに自分の実力を認めてもらいたかったのに、リーダーにライバルのイラが指名されたことに苛立ち、最終的にキーブレード戦争の一番の原因になった人物です。
彼の使命は「イラのサポート役」。
ライバルであるイラのサポート役は彼にとってある意味屈辱であり、
「もしもイラっちがリーダーにふさわしくないと思ったら、君が代わりを務めなきゃ」
という言葉通りに自分がリーダーになるべく、そして創造主になるべく「真のキングダムハーツ」を求めるようになっていきます。
こう考えると、アセッドのような危うい人間性と立ち位置も理解していたマスターにとっては、彼を選んだのも、使命すらもすべて計算通りだった(キーブレード大戦を望んでいた)ということになります。
4グウラ(貪食の罪)の使命と目的とは
グウラは一番小柄な男性です。もっともクール。
紋章は豹。
冷徹な彼には「予知書に書かれた謎の解明」が使命として与えられました。
実際の使命は、マスターに彼だけに与えられた「ロストページ(破り取ったページ)」にある裏切り者の始末です。
6人の弟子たちのうちに、一人だけ「裏切りもの」が存在し、その者の「キーブレードの一振り」によって、キーブレード大戦がはじまる、とロストページに書かれており、
その裏切り者をあぶりだして始末するのが目的となっています。
5アヴァ(強欲の罪)の使命と目的
アヴァは6人の中で一番やさしく気弱なところもある慎重な女性。皆仲良しが好き。
紋章は狐。
彼女に与えられた使命は「戦争の後の世界にキーブレード使いを残す」こと。
つまり、キーブレード大戦は避けられず、世界は闇に覆われてしまうのは確定しているから、
ユニオンの垣根をこえて、優秀なキーブレード使いを集めた「ダンデライオン」という組織を結成し、彼等を闇に覆われた世界の後の世界に飛ばす(旅立たせる)ことが使命です。
アヴァは「いつも正しい」とされ、最終的に彼女の作ったダンデライオンが、のちの世界のキーブレード使い達の祖先となり、世界を救うことになります。
6ルシュ(色欲の罪)の使命と目的
そして、ルシュ。一番若い少年。
紋章はヤギ。
彼だけには予知書が与えられず、その代わりに「キーブレード」と「黒い箱」が与えられました。
このキーブレードこそ、マスター・ゼアノートが使っていたものであり、
黒い箱はマレフィセントが捜していたものになっています。
ルシュの使命は「闇に覆われた世界の終わりを見届けて、先の時代に進み、【秘密】を引き継ぐ」こと。
同時に、マスターに与えられた自分の未来を見る片目を埋め込んだキーブレードを弟子に受け継がせ継承していく、という使命も与えられています。
そのため、ルシュはキーブレード大戦までユニオンには参加せず、ただ「見ていた」だけであり、その後の世界で身体を変えながら生き続け、
最終的にシグバールとして、マスターゼアノートのキーブレードを受け継ぐまで待っていたのです。
「これで俺の使命は終了だ」
とキングダムハーツ3のシークレットエンディングで言っていますから、
つまり、この時点で「世界は先の時代へと進んだ」ということ。
そしてキーブレードが彼の手に戻ったのでしょう。
以上がマスター・オブ・マスターと6人の弟子たちです。
そして、マスター・オブ・マスターの失踪とともに、彼等は仲たがいをしていき、キーブレード戦争によってこの時代は闇に覆われることになります。
以下、ストーリーを簡単に考察します。
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2キングダムハーツ キーバックカバーのストーリー考察(ネタバレ注意)
マスター・オブ・マスターとルシュが突然失踪した後、リーダーとなったイラはある日
「黒いチリシィ」が自分を嗅ぎまわっていたことを不審に思います。
チリシィとはマスターが作り出したスピリット。
全てのキーブレード使いが使役するマスコットキャラ。
だが、その宿主が闇に堕ちると、チリシィは黒くなり、「ナイトメア」として闇をばらまく存在になる。
そして、そんな黒いチリシィがいたこと=この5人の中に「闇に堕ちた裏切り者がいる」。
という推測を立てます。
これに怒ったのが、アセッド。
「我々を疑うなど許せん!」
「イラにリーダーは任せておけない!」
と、怒り出し、その後禁じられているユニオンの同盟を結ぼうとしたり、自分の勢力を拡大させようと画策します。
※ユニオンとは
ユニオンというのは、各予知者(キーブレードマスター)の下に集うキーブレード使いの集まりのことです。
言うなれば、それぞれ5人は独自の組織を持っており、それで力の均衡を保っています。
ここから、イラと彼に監視の報告をしていたインヴィ、同盟を結んだアセッドとグウラが対立していきます。アヴァは皆と仲良くしたいので、基本中立。
一体、裏切り者はだれなのか?
その後、アセッドは一人でどんどん暴走していきます。
グウラに同盟を解消され、
インヴィがイラと手を組んで邪魔していると勘違いしたアセッドは、リーダーになり替わるべく、謀反を画策。
結局、それすらも「イラがいまいちだったら、アセッドがリーダーやらないと」というマスターの言葉を守ったことになります。
アセッドの性格上こうなることはマスターも(未来を見ずとも)わかっており、結果的にマスターの思惑通りということ。
ここから、アセッドvsイラ&インヴィ、さらに裏切り者を消す使命を持ったグウラとアヴァも参戦して、アセッドを追い詰めます。
しかし、追い詰められたアセッドはグウラの本当の使命である「裏切り者を始末する」ことを聞き、自分が踊らされていたことに激昂。
グウラを攻撃します。
そして、「もう戦いは避けられない」という最悪の方向へと進んでいきます。
そこからそれぞれが完全に疑心暗鬼に。
インヴィ曰く、アセッドの「闇から光を守りたい」という意志は本物で、彼が闇に堕ちたとは考えられないとのこと。
一方のアセッドは自分に使命を黙っていてけしかけたグウラこそ、裏切り者だと信じてイラに報告。
そしてアセッドにやられたグウラは「もうこうなったら光を集めてキングダムハーツを出現させてマスターを呼び戻すしかない」
と考えるようになります。
「キングダムハーツの出現という禁忌をおかせば、マスターは帰ってくる。そしてこの事態を納めてもらう」
というのが、グウラの考えです。
そして、そのためには光(ルクス)が必要だということから、光を集め始めます。
そして、光を集める(ある意味力を回収する)行為を、イラとアセッドのユニオンも開始。
イラとインヴィの目的は「力を集約させないため」。
アセッドは「リーダーになり替わり、自分が創造主となって導くため」
グウラは「マスターに帰ってきてもらうため」
それぞれのユニオンが光の奪い合いという競争をはじめ、結果的にかつて仲間だったキーブレード使い達はお互いを憎しみあうようになっていきます。
そんな中、一人だけアヴァだけは「戦争後の世界へキーブレード使いを旅立たせる」使命のために、ユニオンの垣根を越えて優秀なキーブレード使いを集めた「ダンデライオン(たんぽぽ)」という組織を結成。
もう止めることができないキーブレード使いたちの戦争「キーブレード大戦」に向かっての準備をしていきます。
結局、彼等自身も最初は「闇から世界を守りたい」「キーブレード戦争」を起こしたくないと願いつつも、
「マスターが残した予知書は絶対であり、結局何をやっても変わらない。それなら少しでも自分の思惑通りに・・・」
という気持ちが働いたのだと思います。
そして、いよいよ後の世界にも伝わるキーブレード大戦です。
3予知者の裏切り者は誰だったのか?
グウラに渡されていたロストページ。
そこには裏切り者についての情報がありました。
「裏切り者は異端の印(x)を持つものであり、その者の一振りによってキーブレード戦争がはじまる」
一番裏切りそうというか、実際一番悪いのはアセッドですが、彼は闇に堕ちていない。
グウラもキングダムハーツを望んだけれど、闇側ではない。
それなら誰??と思ってしまいます。
しかし、ここで重要なのは裏切り者=闇ということではなく、
また、闇に堕ちた(黒いチリシィを使役していた)存在が、裏切り者とは限らないということです。
ここはかなりミスリードしてしまいそうになります。
そして、、、事実としての「その者の一振りが戦争の引き金になる」という項目だけを考えると、裏切り者の正体が明らかになります。
それが、アヴァ。
アヴァは最初から最後までキーブレード戦争に反対しており、中立を保とうとしていました。
また、戦争後に備えて、「未来のキーブレード使い」を育成したのも彼女。
しかし、予言に記された戦争当日、
失踪していたルシュを発見した彼女は「ルシュこそが裏切り者ではないか?」と問いただします。
そんな彼女にルシュは本当の「裏切り者」の正体を明かします。
これに「そんな」と応えるアヴァ。
つまり、超意外な人物だったということ。
もしもアセッドやグウラ、ルシュなら、こんなに驚かないでしょう。
つまり、一番意外な人物とは、彼女自身。
一番戦争なんかありえないと思える彼女自身の可能性が高いのです(真相はプレイヤーには不明のため推測です)。
ルシュはそんな彼女に、
「だから運命に従い戦うしかない」
「もしも別の答えがあるとしても、それは戦いの果てにある」
「マスターは世界の行く末より、我ら弟子が鍵にどう導かれていくかを知りたいんじゃないかな?」
突き放します。
その結果、
「世界より私たち? そんなはずない!あなたはマスターの意思を利用している。マスターがそんなことを望むはずない!」
とアヴァは激昂してキーブレードをルシュに向かって振り下ろすことになったのです。
そして、同時に鐘が鳴り響き、予知の通り、キーブレード戦争がはじまりました。
この「一振りがきっかけ」という点からもアヴァが裏切り者という意味に考察できます。
ならば、なぜアヴァが裏切り者なのか?
それは、裏切り者=悪ではなく、
逆に予知者たちがキーブレード戦争というまさに闇の戦いを行っている以上、
それを止めようとした、あるいはその先の世界にダンデライオンを送ろうとしたアヴァは光側としての予知者への裏切りだった、という考察も可能です。
そして、キングダムハーツ3で再び4人の予知者を「呼び戻した」ルシュ。
この呼び戻した、という表現から、予知者たちは生き残っていたというより、過去から連れてこられたか、別世界から来た、というイメージができました。
「アヴァはやっぱりいないんだな」
という言葉。
これもまた、アヴァ=裏切り者を示しているような気がします。
ただ、まだ確定ではありません。
裏切り者はルシュの可能性も高い
個人的には、もう一つの可能性として、
裏切り者=ルシュ説も推したいです。
というのも、予知書にある「裏切り者には異端の文字xがある」との文面が、まさに
ルシュのluxuと一致し、さらに彼だけは完全に闇落ちしているからです。
実際に彼の一言でアヴァは剣を振り下ろしたのですから、きっかけとしてはルシュもあり得ることになります。
ちなみに、イラが見つけた闇のチリシィはおそらくルシュのものだと思います(彼等を見るために。また、ルシュ=シグバールが実際闇落ちしているから)。
また、ルシュの使命が次の時代へ進ませる=「闇の世界の実現」であり、戦争を起こすことでもあったため、火だねを投入したとも考察できます。
戦闘は苛烈を極め、キングダムハーツ1~3に出てきた「キーブレード墓場」と呼ばれる戦場になります。
刺さっているキーブレードはすべて、そのときのキーブレード使い達のもの。
ユニオンが別というだけで、友人、知人、仲間、すべてが敵同士です。
もはや気が狂った(完全に闇に堕ちた)としか思えないアセッド。
「お前たち4人を追放して、俺がユニオンを統べる。そして新たな主として世界を作り直す」
というゼアノートのようなことを言います。
これに対して、イラは「お前さえ調和を乱さなければ!」と至極当然の正論を言います。
そして、彼の目的は誰も「勝者を出さない」ため。
真のキングダムハーツを勝者の手に渡すことを拒んだのです。
インヴィも「巻き込んでごめんね」と言いつつ、攻撃してきます。
プレイヤーはアヴァとルシュ以外の予知者全員と闘い、その後、世界は崩壊。
彼等の行方は不明となったのです。
お互いに仲間だった者同士が憎しみの果てに争い、最終的にキングダムハーツは闇に覆われ、
世界は全滅。
まさに予知書の通り。(´;ω;`)
このデイブレイクタウン(もともとの一つの世界)はここで終わりになります。
しかし、ここから生き残った「ダンデライオン」のメンバーたちが、その後の世界へと旅立ち、現在の世界を作り上げていくのです。
それが、エフェメラ・ヴェントゥス・ブレイン・スクルド・ラーリアムの5人を中心としたメンバー。
ちなみにこの時の真のキングダムハーツが闇に覆われた結果、世界には闇がはびこり、
一つだった世界は崩壊。
その真のキングダムハーツの代わりに子供たちの心の光によって世界は再建されていき、セブンプリンセスと各ワールドが誕生した、とされています。
一方χブレードはこの戦いで7つの純粋な光と、13の闇に分断され、砕けました。
だからこそ、マスター・ゼアノートはχブレードを復活させるために7人の光の守護者と闇の13人を集めて衝突(結合)させたのですね。
ただし、これもまた複数の説があり、
実は世界は再建されたのではなく、闇に覆われた世界はいまだに存在し、一方で闇に覆われなかった世界線が現在に続いている(つまりパラレルワールド化している)、
予知書の最後の一節「世界は闇に覆われる」はまだ完遂されていない、という考察があります。
この辺について次の記事に「ダンデライオンのその後と現代」のつながりから、キングダムハーツ4のストーリーを考察したいと思います!
また、マレフィセントの探していた「黒い箱」と彼女の目的を簡単に考察します。
アヴァを裏切り者と仮定した場合、予知書にある「一振り」が裏切り者=アヴァだとする根拠ですが、その行動自体が裏切り行為であるとは思えません。
予知者たちとマスマスのキーチェーンに付いている「意思ある闇の眼」やシークレットムービーの新しいゲームの件などから今後マスマス達が闇の勢力として行動するのなら、アヴァが(先の時代で)マスター(闇の勢力)を裏切る=ソラ達に協力するという展開もあり得るのかなぁと思っています
しかし異端の印という部分が全く関わっていないですし突飛しすぎてますかね