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ビヨンドの子供の正体はビルか!刺客ビルの二つの意味を考察!【ハンターハンター39巻考察】
画像はハンターハンター・冨樫義博・ジャンプ©より一部引用して考察します。
以下、ハンターハンターの39巻以降のネタバレを含みますのでご注意ください。
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1ビヨンドの子供についてのこれまでの考察まとめ
前回までの考察で、ビヨンドの正体が、カキン王国の二線者であること。
そして、ビヨンドの本当の目的が王位継承戦での自分の子供を王にすること、という二点について考察しました。
そして、ビヨンドの子供は、ツェリードニヒ、マラヤーム、ワブルが筆頭候補として、本命は隠し王子の伏線である第15王子である、と考察しました。
詳しくは↑をご覧ください。
そして、王位継承戦で各王子に従事者や私設兵としてビヨンドが紛れ込ませているのが、「詛贄者ソエモノ」です。
詛贄者(ソエモノ)、というのは、ビヨンドの子供でありながら、呪いを生まれながらに刻まれ、王子の命を奪うためだけに作られた存在のこと。
【ビヨンドのソエモノの子供たちの条件】
・ビヨンドの子供は、王子が誕生する度に作られ、王子と同じように王立軍学校に入っている。
・目的は、王子の側近護衛に就くことであり、ほとんどがそれを叶えている。
・彼等は皆「ソエモノ」としての呪いをかけられている。
・強い「詛贄者(ソエモノ)」は、ロンギとマカハ(カミーラにつくはずだった子)を含めて10人以上。さらに、弱い「ソエモノ」は同じかそれ以上の数がいる。
・ソエモノは生まれたときから念能力が覚醒している。本能的に「絶」「纏」が短期間で身についている。
この条件に当てはまる人間を以下の記事にて考察しています。
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2ワブルの従事者にビヨンドのソエモノがいないという謎
↑の記事で、全陣営の従事者たちを載せていますが、第14王子陣営のワブルについてもう一度見てみましょう。
ワブル・オイト陣営。ハンター2名、従事者2名、スパイ7名。
現在、ワブル王子についているのは、ほとんどが他陣営のスパイです。
そして、クラピカとビルがハンターとしてついています。
このうち、従事者は現在1人しかいないため、ビヨンドの子供が潜り込む可能性はかなり低いのです。
従事者の一人だったサンドラは既に他界しています。
そうなると、残る一人の従事者シマヌがビヨンドの用意したソエモノということになるのですが・・・。
ただ、シマヌはクラピカの嘘を暴く、「導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)」で「念能力は使えない」と話しているため、ソエモノではないことが確定しています(ソエモノなら赤ん坊から念が使える)。
これは、もしワブルがビヨンドの子供なら、ソエモノを置く必要がないということを立証していると思います。
つまり、ワブル王子がビヨンドの子供、という可能性が高まるのです。
しかし、前回の考察で、用意周到なビヨンドなら、一番危険な状態にさらされているワブルを現在も放置するのはおかしい、と考察しました。
そして、その考察の裏付けとして存在するのが、第15王子です。
(詳しくは、こちら。)
となると、ビヨンドがワブルの危険を放置している時点で、ワブルはビヨンドの子供ではない=ワブルにも刺客としてのソエモノを用意しているはず。
という考察が成り立ちます。
ここで個人的に気になっているのが、36巻のネタバレ、の意味です。
もしかしたら、ここにつながるのかもしれないと思ったので、以下に考察します。
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2「ビル」刺客説を再考察!
結論を書くと、ネタバレの真の意味が、ビルにあったと思います。
36巻の表紙裏の冨樫先生のコメントをもう一度見てみましょう。
「ネタバレ。あえてね。」
と書かれてそのうえに唇。
唇=口ビル=シカクビル=刺客ビル
になるという考察を以前しました。
この大きな唇で刺客ビルを示す、というのは36巻の冒頭が11人いる!の事件から始まっていることから、11人いる!(サイレントマジョリティ)の犯人が、ビルではないか?という考察をしました。
しかし、↑の考察で述べている通り、私は11人いる!の犯人はビルではない、と考えています。
そして、ここにきて、刺客ビルの本当の意味は、ビヨンドの子供であるソエモノ、ではないか?と考察するようになったのです。
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そもそもビルとは何者か?
ビルの能力は強化系。その特質によって「発によって対象の成長を促す」というもの。
これが強化系能力者はすべて「発」で成長を促せる効用を持っているのか、
それともビル独自の能力としてさらに発展させたものなのかは不明ですが、
少なくともビルは攻撃系の能力者ではなく、暗黒大陸探検用の能力者だとはっきりしました。
ビルはもともとパリストンを介して護衛についた協専のハンターです。
つまり、ビルはパリストン陣営ということ。
パリストンはビヨンドの仲間であり、同時にビルもビヨンドから派遣されたと話しています。
現在は、クラピカの味方をしているビルですが、
ビヨンドの目的が、自分の子供を王にすることだと判明した以上、パリストンやビルもそれを手助けするのは当然でしょう。
ビルがパリストンの仲間である、というのは以前から確定していたのですが、
この時は、ビヨンドを解放させるために、パリストンが誰かの王子の肩入れをして、そのために邪魔なワブルを始末するためにビルを派遣したと思っていました。
しかし、現在までのビルの行動を見ている限りは、ビルは善意でクラピカやワブルを助けているように見えます。
ビルの心の声を見る限り、ビルはクラピカと敵対しようとはしていないし、パリストンの味方であることを表立って話してもいません。
さらに、クラピカの最初の尋問でビルは王子との面会は免除されており、継承戦の話は聞いていなかったというのが判明しています。
ですが、このビル刺客説を壊すのが、この画像。
侍女のシマヌとビルについてクラピカは「ダウジングチェーン」を使って嘘をつけない状態で確認しています。
「それならビルだって・・・」
というシマヌに
「無論確認済みだ」
とクラピカ。
さらに、最初の段階でビル含めて全員にダウジングチェーンを使っています。
つまり、ビルは「嘘がつけない(ついていない)」ということ。
つまり、この時点ではこれが真実。
さらに、ビルは以下のように発言しています。
「(強化系なのに)オレの能力は戦闘に向いているものではない」
「ビヨンドから派遣された」
ビルは嘘をついておらず、王位継承戦について知らなかった(クラピカの能力により確定)。
ビルはパリストン陣営であり、ビヨンドから派遣された協専ハンターである。
この二つから考察できることは、
少なくとも、ビルはパリストン陣営でありながら、クラピカの邪魔をしたり、ワブル王子を始末するような命令はそもそも受けていない(能力もそれ向きではない)、ということ。
それでいて、先に述べたように、刺客がビルである、ということが真実であるならば、
もはやその先の答えは一つしかないのです。
そう、ビルこそが、ビヨンドの子供であり、ワブルを始末するためにビヨンドが送り込んだソエモノ(刺客)である、ということです。
以下にまとめると、
【ここまでの考察まとめ】
・ビルはパリストン陣営の協専ハンターであり、ビヨンドから派遣されている(確定)。
・ビルは戦闘向きの能力ではなく、ワブルの命を奪うような能力者ではない。
・ビルの内心を見ても、クラピカと敵対する意図はない。
・36巻の「ネタバレ」の意味は、刺客がビルということである。
・ソエモノは、各王子につけられているはずなのに、ワブルには現在のところ、シマヌ以外の従事者がいない。つまり、残るはビルのみである。
・ビヨンドから刺客として派遣されていながら、敵対する意図がビルにないということは、自分の意図していないところで発動する「詛贄者(ソエモノ)」である可能性が高い。
確かに、ワブルはまだ幼く、仮にビヨンドがソエモノとして新しく子供を作っていたとしても、王立学院に送り込むこともできませんし、能力をちゃんと覚醒させた上で、船に乗せることは難しいでしょう。
となると、どうしても大人の詛贄者(ソエモノ)をワブル王子につけるしかなくなるのです。
そして、「ビヨンドから派遣された」ビルこそが、そのソエモノになる、というのが結論です。
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