目次
ゼノブレイド2エンディング考察(ネタバレ注意)シンの最後、ラスボスとの激闘!
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ゼノブレイド2のエンディング考察です。
個人的にエンディングとラスボスは
1シンとマルベーニの激闘と最後。正体と過去(これまでの物語の総括。この記事)
2神との対話と世界の真実(ゼノブレイド2の根幹)
3ラスボス「メツ」との激闘と真エンディング
の3つのパートに分かれると思っています。
そして、ラスボスも、
1ずっと敵だった「シン」との最後の戦い、
2全ての元凶「マルベーニ」
3真ラスボス「メツ」
の3人いると考えています。
(厳密にはメツとアイオーンがラスボスですが、物語的に見て)
そのため、エンディングとラスボス考察を3つに分けて考察したいと思います☆
まずここでは、1のこれまでの物語の総括をしたいと思います。
1世界樹へとたどり着いたレックスたち。しかし、法王庁の裏切りで世界は崩壊へ
シン率いる組織「イーラ」との激闘の末、レックスはイーラに囚われたホムラを救い出すことに成功します。
さらに、ホムラは覚醒ホムラとなり、本当の天の聖杯の姿になります。
彼らはついに全ての原点である「世界樹」へとたどり着きます。
しかし、そこに待っていたのは、法王庁(この世界を統べる宗教のボス)の裏切りでした。
その結果、世界はイーラvs法王庁の全面戦争に突入。
イーラの目的は、戦争を繰り返す人類を滅ぼすことですが、
法王庁の目的もまた同じであり、さらにボス「マルベーニ」は神に成り代わろうとしていました。
2法王庁のボス「マルベーニ」の過去と正体
実は、法王庁のトップ「マルベーニ」こそ、かつて世界樹を一人で登り、天の聖杯という最強のブレイドを盗み出した人間。
年齢は500歳を超え、世界を影から支配していました。
レックスたちを世界樹へと導いたのも彼で、序盤は完全に味方のふりをしていました。
しかし、その本性は・・・
マルベーニの目的は、「人類、ブレイド、巨神獣、そして神も含めてすべてを滅ぼすこと。そして自分自身が神となること」。
そのために、メツという最凶の天の聖杯を目覚めさせ、さらにその後も世界樹へと再び登り、世界を支配し、神になるための準備をしていました。
マルベーニがなぜそのような思想になったのか。
それには彼の悲しい過去が関係しています。
かつてマルベーニが少年だったころに、母親と一緒に逃げていたところを賊に襲われ、自分を助けた母親はそのまま賊によって始末された過去があったのです。
(画像は暗いですが、お母さんがいます)
賊に襲われ、母親はもう逃げきれないと思ったのか、
「悪い母さんでごめんね・・・こんな世界に一人残されて・・・・ごめんね」
と、マルベーニを崖から突き落とします。
(この崖から突き落とした描写は、私はマルベーニを助けるためだったと解釈していますが、一方でマルベーニを先にあの世にやって、これ以上苦しませないようにした、とも解釈できるかもしれません)
その後、マルベーニは崖の下に堕ちたせいで、賊に見つからずに生き残りますが、母親は既に始末され、その横で奪ったものを抱えて楽しそうに酒を飲む野盗の姿がありました。
これを見たマルベーニは、賊が眠ったときに彼らを襲います・・・。
幼い彼にとっては、自分の最愛の母を奪った賊はどれだけ憎かったか分かりません。(´;ω;`)
さらに、彼はその後に戦争をなくそうと法王庁に入り、戦争難民の救済活動も行いますが、
そこでもまた人間の醜い姿を目撃します。
戦争難民を救済しようと活動する若き日のマルベーニ。
しかし、助け出した画像の男性(左)がその後にしたことは、彼の人生を大きく変える出来事になりました。
助け出した男性は、その後なんと野盗になり、罪もない家族を襲い、母親を始末し、さらに赤ん坊までその手にかけようとしたのです。
全ては金品を奪うために。。
戦争難民となった彼は深手を負い、仕事もおそらく得られず、賊になるしかなかったのでしょう・・・。
しかし、それを目撃したマルベーニは悲しみにくれ、彼を始末します。
まさか自分が助けた人間が、かつて自分と母を襲ったような賊に成り下がっていた・・・。
これを見たマルベーニは、「人間」という存在にひどく絶望します。
そして、彼はつぶやきます。
「神よ・・・これがあなたの作りたかった世界なのですか・・・」
この言葉に彼の思想が全てつまっている気がします。
この時、彼は世界に絶望し、またこの世界を創った神にも絶望したのです。
そして、自分自身が神に成り代わる、という思想も生まれます。
3500年前の聖杯対戦の真実とは。
その後、マルベーニはその答えを知るために、神に会おうと世界樹を一人で登ります。
世界樹は前人未踏の地だったので、マルベーニもまたすごく優秀な人物だったのです。
しかし、結局神に会うことができなかった彼は、天の聖杯という2つのコアのみを持ち帰ることになります。
その一方が「メツ」。
マルベーニはメツを起動させ、マルベーニの意志(人類を憎み、滅ぼす気持ち)を強く受け継いだメツは、「世界の消滅」のために動くことになります。
マルベーニもそれを利用し、世界を滅ぼそうとしたのです。
一方、もう一つの天の聖杯は彼には起動できず、仕方なく起動できる人物を探した結果、伝説のアデルに渡り、
アデルは「ヒカリ」を起動。
アデル&ヒカリvsマルベーニ&メツという天の聖杯同士の戦いは、「聖杯大戦」とされ、3つの大地(巨神獣)が滅びるほどの大戦争になります。
結果的に、アデル&ヒカリが勝利したのですが、
その後、アデルはその力を恐れて隠遁。ヒカリを封印しました。
しかし、その後、マルベーニはなおも執拗に世界を滅ぼそうとします。
戦争難民を実験台として利用し、さらにアデルの祖国である「イーラ」とその仲間たちを法王庁の力を使って殲滅しようとしたのです。
その結果、犠牲になったのが、アデルと共に戦っていたシンと彼のドライバー「ラウラ」。
マルベーニたちの攻撃でラウラは命を落とし、
「寂しいよ・・・」
と悲しそうに消えるラウラをシンは目撃します。
そして、この悲しみと憎しみ、さらに戦争をやめない人類に怒りを覚えたシンは「イーラ」という秘密結社を結成し、人類とマルベーニを滅ぼそうとしたのです。
シンはラウラの心臓を自分に移植(マンイーターと呼ばれる禁忌)して彼女と生きる道を選びました。
人類に絶望して滅ぼそうとしたマルベーニ。
そのマルベーニによって、絶望させられ、人類を憎むようになったシン。
2人はある意味同じ理由で世界を憎み、ともに敵対しながら世界を滅ぼす道を進んでいきました。
その二人がいよいよ最後に激突するのです。
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4シンと最後の戦いへ
シンは世界に絶望し、人類に絶望し、だからこそ
「500年前のイーラの滅亡やかつての人類の滅亡も含め、悲劇を繰り返す【人間】を滅ぼす」
という結論に至りました。
しかし、本当は分かっていたのです。
彼の中にいる「ラウラ」はそんなこと望んでいない、と。
そして、レックスの
「悲劇や過ちを繰り返さないように【永遠を生きるブレイド(シンたち)】がいるんじゃないか」
「人間もブレイドも想いや記憶は受け継がれていく。誰かの想いは必ず残っていく」
という言葉に動揺したシン。
かつては、自分も誰かを守ろうとしていた。
そのために生きていた。
信じたドライバーのために生きる、その想いを残していく。
それこそがかつて自分の生き、忘れないでほしいとラウラが望んだ世界だったと思いだすシン。
レックスのキモチとラウラの望んだ世界を知り、
「俺たちはここまでだ。無駄は何一つない」
と全てを悟ったシンはレックスに道を譲ります。
そして世界樹の頂点に向かい、世界を消そうとしている「メツ」に対して、
「あいつを止めてやってくれ。あいつも答えを探しているんだ」
とレックス達に頼みます。
しかし――。
そこに現れたのが、マルベーニ!
5マルベーニとシンの最後
彼は500年の年月をかけて、優れたコアを選別し(そのために大勢を犠牲にし)、
マスタードライバー(すべてのブレイドを操る存在)として最強の存在になっていました。
「幾万の時を経ても人は何一つ変わっていない。だからこそ、もはや人類もブレイドもこの世界は不要なのだ」
と、絶望を体現した姿になっています。難民を実験台にして、自分の体にコアを移植する手術をし、さらに多くのブレイドを始末して自分に取り込む(ブレイドイーター)という最悪の存在です。(´;ω;`)
そこに立ちはだかったのが、シン!
「レックス、メツを止めるんだ。あいつを頼んだ・・・」
と言い残し、宿敵マルベーニと一騎打ちを挑みます。
シンの能力は全ての粒子を操ること。
そして絶対零度でマルベーニを凍らせ、マルベーニの攻撃を受けながらもレックスたちを守ります。
そして最後、マルベーニとシンは相打ちになります。。
「神よ、私はあなたの望み通りに生きた・・・なぜなのですか・・・父さん・・・ワタシはまだ届かぬのですか・・・・」
と最後の最後まで神に憧れ、神を愛するがゆえに、人類に絶望し、神になれずに世界を滅ぼそうとしたマルベーニがここで終わりを告げます。
マルベーニの最後のセリフは、
「母さん――。」
やっぱりすごく寂しかったんだと思います。(´;ω;`)
幼い頃に賊に最愛の母を奪われ、その代わりに神を求め、神の通りに生きようと人を救っていたら、裏切られ、そして絶望し・・・。
彼の人生もまた犠牲から生まれたものだったのです。
マルベーニを嫌う方も多いかもしれませんが、
でも、実は彼の本性は優しくて、誰かを助けよう、助けようとしたのに、そのたびに人間に裏切られた結果、このような姿になってしまった、と言えると思います。
事実、マルベーニはレックスの仲間の一人であるジークの命を救っています。
それは、かつての自分と同じく、誰かを助けようとしていた姿に自分を重ねたから。
やはり理性では「もうこんな世界は滅ぼすべき」と思っていても、
心のどこかで優しい気持ちが残っていたのだと思います。
命を助けられた後、マルベーニと一緒にいたジーク。ジークはマルベーニのやさしさにも気づいていました。同時に、マルベーニの弱さを知り、絶望に突き進む彼を止めようとしました。
そして、ゼノブレイド2のもう一人の主人公であったシンもここで最後を迎えます。
ラウラを奪い、世界を崩壊させようとした全ての元凶マルベーニを一騎打ちで破ったシン。
彼は最後の最後で世界を救った(かつてラウラと共に世界のために戦っていた姿に戻った)と言えると思います。
コアを破壊されたため、もう復活できないシン。
しかし、その顔は――。
とても晴れやかな表情でした。
かつて愛したラウラを思い、ラウラのために生き、最後の最後にラウラが望む自分を取り戻したシン。
宿敵を倒し、世界を救ったもう一人の主人公の物語がここで完結します。
「あっぱれじゃったな シン――」
かつてのシンを知るセイリュウやヒカリもその姿に涙します。
そして、レックス達はシンの想いも受け継ぎ、「メツ」を止めるため、そして世界の真実を知るために、ついに「神」と対峙します!(つづく)
6ここまでの感想とシンについて
個人的に、シンは私の中で大好きなキャラクターで、
悪役ながらも、実は悲しい過去を背負っていて、愛するラウラを失ったがゆえにその元凶であるマルベーニと人類を滅ぼそうとした、という背景には共感できる部分が多々ありました。
シンは全ブレイドで「最強」とされる存在で、
全ての粒子を自在に操り、光もまた光子という粒子なので、光速で動き、絶対零度を操り、というとんでも能力を持っていました。
最終的には、レックスが「全ての物理法則を自分の思うがままにする」という神の能力を手にした結果敗れますが、天の聖杯の能力をある意味超えるとも言えます。
本当の姿は「最強なのに、戦いが嫌いで優しい。自分のドライバーに一途で、命をかけて守ろうとする」
というやさしさの塊のような人物で、だからこそ、絶望もすごかったのかな、と。
最後の最後まで痛みに耐えながら走り抜け、元凶マルベーニを倒す姿はやっぱりかっこいいですし、そういう意味でもう一人の主人公のような気がします。
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溢れてましたね