画像はNHK公式サイトより
目次
この世界は仮想現実だった!?モーガン・フリーマン 時空を越えて「この世界は現実なのか」レビューと感想♪
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1 人は皆、それぞれ全く別の「現実」を生きている
私たちは、「この世界」を認識しています。
しかし、私の見る世界と、隣にいる人の見る世界は全く違うというのです。
私たちは、「世界そのもの」を見ているのではなく、
あくまで脳内に送られた電気信号から、
脳内で「世界を構築」しています。
ある人にとって、「赤い色」であって、隣の人も「それは赤い色だ」と言っていたとしても、
仮に絶対的な視点から見たとしたら、それはまったく別の色なのかもしれないのです。
同じように、ある人は脳内でセロトニンやドーパミンの分泌が多い楽天主義者で、
普段は「世界はバラ色」に見えたとしても、
その脳内物質が変わるだけで、まったく違った感想を抱くでしょう。
つまり、そもそも人の現実とは脳が作り出しているものにすぎず、
とてもあやふやなものだと分かります。
2 素粒子物理学者の見解。この世界は現実。しかし、別の現実が確かにある!
世界について、私たちはほんの1パーセントも理解していません。
どうして存在するのか、
宇宙はどうしてできたのか、
そもそもエネルギーとは何か・・・。
現在、大型ハドロン衝突型加速器で原子より小さな世界を探そうとしています。
これによって、新しい時空(余剰次元)が発見される可能性があると言います。
この「今見えない現実」は今も私たちのすぐ横にあって、重力は私たちの次元と行き来しています。
この新しい現実が発見されると、私たちの現実が大きく覆される可能性があるそうです。
理論物理学者曰く、
「いきなり無から何かが生まれるのは私たちの現実ではありえないと思ってしまう。でも、それが現実としてありえる。」
す、すごいですね・・・。
この世界は「錯覚以外の何物でもない」そうです。
私たちの体や物質は触ると「確かにそこにある」ように感じます。
しかし、実際素粒子を観てみると、そのほとんどは実際「無」で、素粒子、電子の周囲は無そのものです。
(真空と無は厳密には異なっています。無とは文字通り何もないこと。空気はもちろん、その間には素粒子もないのです)
画像はhttp://core-u.hiroshima-u.ac.jp/research-groups/theoretical-particle-physics.htmlより
私たちの体も、この固い机も、空気さえも、
その本質はほとんどが「無」でできているんですね。
そしてその素粒子や電子は「不確実性」そのもので、いつどうなるかわからないのだそうです。
今ここにいるのは、「たまたま」・・・すごいですね!
3 二次元の姿こそ本物で、三次元は錯覚にすぎない
プラトンは、
「洞窟内に人間がいて、もし壁に絵が描かれていたら、人間はそれを現実だと思うだろう」
と述べています。
実はこの考え方が正解かもしれないと物理学者は言います。
つまり、二次元の世界こそが本来の宇宙の姿で、
三次元のように感じるのはホログラフィー(投影)にすぎない錯覚なのだと・・・。
う~ん、難しいです。
4 現実がはっきりしないのは、そもそも存在しないから。この世界は意図的に作られた夢だった・・・!?
夢の中で、夢を見たことはありますか?
あなたは今目覚めていますか?
それがどうして夢の中ではないと言えますか?
この問いからいよいよ本題に入ります。
人は意識をはっきりもったレム睡眠を10分の1の確率で見ています。
しかし、目が覚めると覚えていません。
その10分の1の世界はとてもはっきりしているのです。
そして、もしかしたら今もその10分の1の夢の世界にいるのかも・・・。
ダラム大学で教授をしているベスターホフ博士曰く、
「量子レベルではとてもあいまいだけれど、現実は細かいルールに縛られています。ということは、この世界は意図的に作られた仮想現実だという確率が高いのです」
そして、驚くべき見解が。
今から数百年後、私たちの子孫は人間の脳を完全に理解し、
それをコンピューター上に再現しようとした、と考えてください、と。
今の時代ですら既に人工知能が開発されており、脳のデータをコンピューターに取り込むことは不可能ではないと考えられていますよね。
そして過去のデータをコンピューター上に「再現」したとしたら、
私たちはコンピューター上のデータであり、
ただ過去のシュミレーションを行っているだけなのかもしれないというのです。
と、とんでもないことになってきました。
正直素直に信じるのは難しいし、
本当にマトリックスの世界のようですが、
映画と違うのは、「外の世界」に私たちの本体がいて、脳だけ仮想現実にいるのではなく、
そもそも、「私たちの存在自体がデータとして作られたもの」ということです。
その確率は20%と言う科学者もいるそうですが、確率は問題ではないと言います。
しかし、仮にデータに過ぎないとしても、それでも「私たちが生きているのに変わりない」のです。
夢であれ、仮想現実であれ、
「おいしいものはおいしいと感じる」のです。
現実が現実だとしても、仮想現実だとしても、
どちらも物理的にあいまいなことに間違いはなく、
私たちが生きていることにも変わりはない。
ただ、「こうだ!」と思っていることが覆される可能性があるということなんですね。
ふむふむ。
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まとめ
かつて天動説が当たり前だったように、
今のこの世界の価値観もいずれ大きな間違いと思われる日が来るのかもしれません。
私たちが認識しているのは、とっても小さな断片に過ぎないのですね。
私たちの現実は「思考によって作られる」、という言葉で番組は終わります。
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