ロストジャッジメントストーリー考察(ネタバレ注意)!エンディング後の桑名や間宮、伏線と感想まとめ!【ジャッジアイズ2】
以下、画像はロストジャッジメント©およびセガ©より一部引用して考察します。
ストーリーも一緒に考察しながらエンディングまでの感想を書いていくため、未プレイの方はネタバレにご注意ください!
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ロストジャッジメント登場人物(キャラ)まとめ
以下、ロストジャッジメントのあらすじに関わる重要人物のみピックアップします。
その他の登場人物は、前作ジャッジアイズの考察をどうぞ♪
八神 隆之。
ジャッジアイズからの主人公で、前作から3年後で38歳となっています。
前作の事件で、無罪にしたはずの人物が再び罪を犯して大切な人を失ってしまったというトラウマから、弁護士を辞めて現在は探偵をしていますが、前作ジャッジアイズでその事件の陰謀を明らかにしました。
しかし、今作でも前作からのトラウマは抜けず、「真実を隠すことで新たな犠牲を生む」という教訓を胸に、自分の正義を貫こうとします。ロストジャッジメントでは、特にこの正義が強調されていて、キムタクの主張は最後まで一貫しています。
江原 昭弘 (えはら あきひろ)
警察庁所属の交番勤務の警察官。しかし、息子の江原敏郎がイジメで命をたってしまったことから、そのいじめ加害者であった御子柴 弘(みこしば ひろ)を拉致し、命を奪いました。
そのアリバイ作りのために、電車内で痴漢を働いて現行犯逮捕され、裁判にて有罪判決を受けた後、上記の事件を告白。
物語は、この江原の痴漢事件を覆えすために、事件の真相を暴くところから始まります。
澤陽子
江原敏郎が通っていた誠稜高校の英語教師で2年2組の担任。30歳。
江原敏郎が唯一、いじめのことを告白した人物。
しかし、敏郎が命を落とした後の裁判で、「いじめはなかった」と証言し、そのことをずっと悔やんでいた。
実は、自分が高校生だったころにも同じくクラス内のいじめで同級生を失っている。
桑名 仁 (くわな じん)
伊勢佐木異人町の裏の裏まで知り尽くすと豪語する古参の便利屋「くわな」を営む男性。43歳。
本作のラスボス。
その正体は、澤陽子が通っていた黒河学園の元国語教師で、かつてイジメによって命を奪われた楠本充の担任。
以後、楠本充のような被害者を出さないために、野放しになっているいじめ加害者を自ら粛清する、という正義に目覚める。
ロストジャッジメントのテーマである「いじめ」において、法の正義と道徳の正義というテーマに真っ向から立ち向かう人物。
澤陽子と連絡を取っている。
相馬 和樹 (そうま かずき)
東城会解散後に結成した半グレ集団RKのボス。RKはRED KNIFEの略。
極道無き神室町で裏社会掌握の隙を狙っている。
本作の実質のラスボス。
その正体は、警察庁公安課所属のエリート警官であり、スパイ。東城会解散後に、あぶれた悪人たちを統制するために、自らRKという地下集団を作り上げ、公安が把握できるようにした。
しかし、そのやり口は非情であり、「情報を知りすぎた」という理由だけで市民の命を奪うほど。
本人は平和な生活のためには、闇の世界で暗躍する正義が必要だ、という価値観を持ち、いたって自分は正義側という主張をする。
坂東 秀美 (ばんどう ひでみ)
警察庁警備局公安課調整官。
相馬和樹の直属の上司。
日本の平和を守るために、血で手を汚すことも厭わない。
バックには大物政治家や官僚がおり、彼等の主張を通すために暗躍する。
本作の実質的な黒幕の一人。
楠本玲子(くすもと れいこ)
厚生労働省事務次官。いわゆる官僚のトップであり、国家公務員の頂点にいる人。
13年前に黒河学園で息子の楠本充が川井信也によりいじめを受けて飛び降りをしてしまったことから、加害者である川井信也を恨み、桑名の誘いによって、川井の命を奪った。
本作の途中で息子の楠本充が植物状態から目を覚ましたことで、物語は大きく動くことになる。
城崎さおり
源田法律事務所所属のエース弁護士。35歳。本作の準主人公と言ってもいい。
(・・・というか35歳ということにびっくり)
と、簡単に紹介したところで、以下にストーリーの考察と感想を書いていきます♪
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ロストジャッジメント ストーリー考察(ネタバレ注意)
1とある痴漢事件の容疑者が唐突に行方不明者の事件を語りだす
2021年12月6日。
東京地裁で行われていたのが、江原昭弘の裁判でした。
江原は、痴漢事件の容疑者として法廷に呼ばれ、その弁護を城崎さおりと星野君がしていましたが、
唐突に「すべての準備が整ったということだよ・・・ここからが本番だ」
と語り、横浜の異人町で行方不明となっていた「御子柴弘」のい体発見を示唆します。
そして、その供述通り、2か月前に行方不明になっていた誠稜高校の教育実習生だった
「御子柴弘」の身体が発見されることになったのです。
御子柴弘は、かつて江原の息子をイジメていた加害者だったのです。
御子柴弘が命を奪われた推定時間は、まさに江原が痴漢をしていたはずの時間。
なぜ、江原はまだ警察さえ未発見だった御子柴弘の事件を知っていたのか?
自然に考えれば、恨みを持つ江原が事件の当事者であることが間違いないのですが、その犯行時間に痴漢をしていたという完璧なアリバイがある江原。
つまり、江原が御子柴弘の事件に関わっていることは間違いないが、そのためには痴漢事件が実はアリバイ工作だった、という真実を明らかにする必要があるということです。
ここから、八神探偵が動き出すことになります。
2誠稜高校に潜入する八神
八神は横浜の進学校である誠稜高校にて、イジメの実態がないか理事長に依頼を受けて調査していました。
調べていくうちに、実は同高校の英語教師である澤陽子が、い体として発見された御子柴弘を当時のイジメ加害者として知っていたという事実が明らかになります。
澤陽子は、御子柴弘と江原の息子である敏郎の二人を知っており、江原の息子敏郎が命を絶つ前に唯一、イジメ被害を訴えていた人物でした。
しかし、敏郎が命を絶った後、江原が起こした裁判で、「証拠もないのに、加害者として前途ある若者の未来を奪うことは許されない」という、御子柴弘の弁護士たちの説得にのってしまい、敏郎のイジメはなかった、という証言をしてしまったのです。
その後、加害者だった御子柴は有名私立大学に入学し、教育実習生として誠稜高校に戻ってきたのです。
そのことをずっと後悔し、悩んでいた澤陽子。
そして、実は彼女自身も、13年前に黒河学園の高校生だった時に、同級生の楠本充がイジメを受けて飛び降りてしまった・・・という過去があったのです。
【ここまでのまとめ】
・江原は自分の息子がイジメで命を絶ってしまい、その復讐としてイジメ加害者だった御子柴弘を手にかけた可能性がある。
・しかし、その推定時刻に江原は痴漢で現行犯逮捕されており、実質的に不可能。
・その痴漢のアリバイを崩すために乗り込んだ誠稜高校で、御子柴弘と江原の息子のイジメの実態を知る澤陽子という先生に会う。
・そして、その澤陽子もまた13年前にイジメでクラスメイトを失うという過去を持っていた。
3交錯する過去の黒河学園のイジメ事件と桑名仁の真の目的とは!
異人町で調査を進める八神でしたが、そこに現れたのが、異人町で便利屋を営む「桑名仁」という人物でした。
桑名は、異人町で仕事するなら、顔を立てて俺も仲間に入れろと迫ってきたのですが、実はこの桑名仁こそ、13年前の黒河学園で澤陽子の担任教師をしていた「喜多方悠」その人でした。
喜多方悠は、13年前に自分が担任をしていたクラスのイジメに気付かず、澤陽子の進言により、その実態を把握しようとした矢先に、教え子の楠本充が飛び降りを図り、以後、植物人間になってしまったという過去がありました。
こっそりと実態を知るために仕掛けた監視カメラを見る直前に、最悪の事態となってしまった喜多方は、その後、イジメを防がなかった無能教師というレッテルを張られ、全責任を負って教師を退職。
そのことを恨み、さらに、今後二度と楠本充のようなイジメ被害者を生み出さないようにと、全国のイジメ加害者を闇に葬る「正義」を実行することを使命とする「桑名仁」として生きる道を選びました。
そう、つまり江原の事件を裏で手を引いていた人物こそ、この桑名仁。
イジメ加害者には、相応の罰を!という正義のもとで、江原をたきつけ、痴漢事件の途中で「替え玉」としてなり替わることで、江原のアリバイ工作を成立させていたのです。
【ここまでのまとめ】
・江原の事件には、13年前の黒河学園でのイジメ事件の当事者であった、澤陽子と桑名仁が関わっていた。
・桑名仁は13年前に自分の生徒の楠本充を守れなかったことから名前を変え、全国でイジメ加害者を罰するために動いていた。
・澤陽子は、かつての自分の担任だった桑名仁(喜多方悠)に、江原の息子が助けを求めていたのに助けられなかったことや、裁判で嘘の証言をしていたことを後悔の念とともに話していた。
・桑名仁は、その言葉を録音しており、それを江原に聞かせることで、今回の事件のイジメ加害者であった御子柴弘の命を取るためにアリバイ工作を買って出ていた。
4狙われる桑名仁と澤陽子の最後・・・。
阿久津 大夢(あくつ だいむ)。半グレ集団RKのナンバー2。執拗に桑名仁を追う。
見た目と髪型がなんとなく朝倉〇来に似ている気がします・・・。(;´▽`A“
江原の事件には、13年前の黒河学園のイジメ事件が関与していると判明したのですが、
そこに現れたのが、RKという半グレ集団。
龍が如く7で都知事の暗躍(人気取り)により東城会は解散しましたが、その後に受け入れの母体の一つとなったのがRK。
RKは、現在の神室町を仕切る存在であり、なぜか桑名仁のことを探し回っていました。
そして、その犠牲となってしまったのが、澤陽子・・・。
PVで、キムタクこと八神が慟哭とともに、泣き叫んでいた姿で、「もしかしてさおりが・・・?」という考察もありましたが、実際は、澤陽子先生が、犠牲となってしまったのです。。。
個人的に一生懸命生徒のことを考え、イジメに向き合おうとしていた澤先生が大好きだったので、かなりショッキングな出来事でした・・・。
RKの狙いは、桑名仁とつながりのあった澤陽子の口封じ。
RKのボスである相馬和樹が、自ら澤陽子を手にかけます。
曰く「彼女は知りすぎた」。
つまり、RKの目的である桑名仁と関与がある澤陽子は、RKがなぜ桑名仁を追っているのか、その先にある真実に気付く可能性がある人物だったため、先に狙われてしまったということ・・・。
5なぜ桑名仁が狙われるのか?
ここまでの考察で、かなり難しかったと思うので簡単に分かりやすくまとめると、
・13年前に黒河学園でイジメ事件があり、犠牲となったのが楠本充。その担任だったのが、桑名仁であり、同級生が澤陽子だった。
楠本充。桑名仁がかつて担任であった頃の生徒であり、澤陽子は彼の同級生だった。現在も植物状態。彼をイジメていた川井は行方不明。
・桑名はその後、全国でイジメ加害者を罰するために動いていた。
・澤陽子はその後、英語教師として誠稜高校に就任するも、そこで江原の息子である敏郎が、御子柴弘によっていじめられ、命を絶つという事件に遭遇した。
・桑名は江原の事件もこれまでと同様に、イジメ加害者である御子柴弘を罰することで解決しようとし、江原をそそのかして仲間と御子柴弘を誘拐。
・その後、御子柴弘は行方不明の後、いたいで発見。江原は桑名のアリバイ工作によって痴漢で逮捕。
・澤陽子は、桑名に話した後に起こった一連の事件を踏まえて、桑名が全国でのイジメ加害者行方不明事件に関与していると感づく。
・澤陽子がRKの相馬によって命を奪われる。
・RKはなぜか桑名仁を追っている。
というのが、これまでの流れです。
江原の痴漢事件と、13年前の黒河学園のイジメ事件には、桑名仁と澤陽子という二人の人物、およびその同級生たちが関与していることが分かりましたが、
実はRKの目的もまた、その黒河学園のイジメ事件に関わることだったのです。
上述した、13年前の黒河学園のイジメ事件の被害者だった楠本充。
実はその母親は、現在厚労省で国家公務員のトップである事務次官を務めている楠本玲子。
上に書いたように、桑名仁はこれまで「全国のイジメ加害者を罰する」活動をしていましたが、もちろん自分が担任だった時のイジメ被害者である楠本充のことも忘れるはずがありません。
当時、楠本充をイジメていたのは、クラスの半数。
そのうち主犯格だったのが、川井信也。
桑名仁は楠本充の母親である玲子を誘って、川井の命を奪っていたのです。
そう、つまり現役の厚労省事務次官である楠本玲子は、実は刑事罰を受けるべき犯罪者であったということ。
そして、その真実にたどりついた人物こそ、日本のスパイ組織である「公安」の坂東。
坂東秀美。警察庁の公安課所属。彼の裏には大物政治家などがついており、その指示で楠本玲子の弱みを探っていたところ、川井の事件にたどりつく。
坂東および、その背後にいる政治家たちの目的は、現役事務次官であり、国民の人気もある楠本玲子の弱みを握り、支配下に置くこと。
厚労省の預かる160兆円もの国民年金を、よりリスクの高い投資商品に変えることによって、日本経済を立て直そうとしており、それを可能にするための捨て駒として楠本玲子を利用しようとしていたのです。
つまり、
大物政治家は楠本玲子を支配下に置いて自分達の政治課題を達成したい
→楠本玲子の弱みを公安の坂東に探らせる
→実は13年前に息子の楠本充が飛び降りをしており、その加害者である川井が現在行方不明である。
→現在、イジメ加害者である御子柴弘が命を奪われており、全国で同じような事件がある。これは過去の川井の事件と関係があると推定。
→過去の事件と関係する人物は、桑名仁と澤陽子
→桑名仁を捕まえれば、楠本玲子が川井の命を盗ったという証拠になるはず
というのが、筋書だったのです。
ところが、楠本玲子の息子である充が13年ぶりに目を覚ましたことで状況は一変。
楠本玲子が息子を守るために自ら軍門に下ることを決意し、公安の目的は、彼女を守るために唯一の証人となりうる桑名を闇に葬ることに変容したのです。
そして、公安はその筋書を達成するためにRKという組織を利用し、桑名仁を追い詰めます。
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6クライマックス!相馬VS八神VS桑名
ここまでの話をすごく簡単にまとめると、
・13年前のイジメ事件で、担任教師だった桑名仁は、被害者の母親だった楠本玲子と一緒に、イジメ加害者の川井の命を奪っていた。以後、桑名は全国で同じ行動を繰り返す。
・楠本玲子を支配したい公安は、楠本玲子の弱みになる川井の事件の証人である桑名をなんとしても捕まえたい。そのために利用したのが、RK。
・現在の江原事件でも、桑名が関与しており、13年前のことを知る澤はそのことに感づく。その後、RKの相馬に命を奪われる。
・楠本玲子は自分の息子が目覚めたことで、息子を守るために公安に従うことを決意。結果的に桑名を裏切り、公安は桑名を闇に葬ることを決意する。
となります。
さらに、RKのボスであった相馬が実は公安の潜入捜査官であったという真実も判明します。
いつどこにいてもすぐに八神達の居場所を把握し、事務次官の携帯すらも盗聴していたという事実に、八神達はRKの裏に公安がいることを把握し、
さらに、東城会がなくなった後に、「記録上存在しない」相馬が作ったRKという組織は公安が地下組織をまとめるために作ったとしたらそのつじつまがあう、と分かったのです。
つまり、澤陽子の命を奪ったのは、日本の正義をつかさどる公安そのものだったのです・・・。
これに激怒したのが、八神。
結局、桑名仁も楠本玲子も犯罪を犯したことに代わりなく、それが結果的に無関係だった澤陽子という人物の命を奪うことにもつながった・・・。
直接的には、楠本玲子を利用しようとした公安および、実際に澤の命を奪ったRKの相馬が悪いけれど、このまますべてを光にさらさない限りは、また真実を隠すための犠牲が出てしまう。
さらに、本来正義をつかさどるはずだった公安の暴走。
全てを止めるために、八神はラスボスと戦うことになります。
RKのボスだった相馬は、実は公安潜入捜査官であり、言うなれば日本の007。
公安は警察庁でもエリートしかなれないので、相馬はすごい人物だと分かります。
でも、「日本を守るため」なら、何をしても構わない、平和のためには自分にしかできない「裏の仕事」があり、それが楽しい・・・という行き過ぎた正義を持っており、
そのために「知りすぎた澤陽子」の命を奪う悪魔に成り下がった男でした。
ホントの007なら、たとえ真実を知ったとしても、それが市民なら命をとして守るのが筋なのに・・・(´;ω;`)
要は、相馬の本質は裏社会の悪であり、公安という仕事はどっちかといえば、彼の本質を隠すだけのものだったのかもしれません。
八神は、そんな相馬をぼこぼこにします。
そして、ラスボスは桑名仁。
桑名は証拠がないとして「法で裁かれない」悪人は、私的制裁を加えてでも社会をただすべきだ、という価値観の持ち主であり、
さらに、自分の教え子だった楠本充とその母親である楠本玲子を守るために全力を尽くしていました。
「楠本玲子が自首すれば、その息子である充は一生【母親が犯罪者】のレッテルを負うことになる。俺は・・・楠本さんをこれ以上苦しませたくないんだ・・・」
そのために、楠本玲子も含めてすべて自首して、真実を白日の下にさらすべきという八神と対立することになったのです。
最終的に、八神が勝利したことで、桑名は身を引き、楠本玲子は自首を決意することになりました。
「やってはならないことだと・・・そんな間違ったことをさせてはいけないと息子に教えるために」自首することを決意した楠本玲子。
桑名はその意志をくみ取り、自分は自分の正義を成すために再び闇に消えていきました。
7ロストジャッジメント エンディング
楠本玲子は自首し、江原は桑名とのアリバイ工作が崩されたことで痴漢事件は冤罪からの再び再審理が行われることになりました。
さらに、相馬を操っていた公安の坂東もまた検察により逮捕されることになったのです。
公安の坂東も、「国を動かすため」の正義に生きていたため、全員がそれぞれ思うところの正義があり、それぞれぶつかった結末、という感じがあります。
そして、誠稜高校のイジメ問題もまた、勇気を出して「周りが声を出す」ことによって少しずつ前進していく・・・という結末で終わります。
以下、思うところがたくさんあるので、考察と感想を書いていきます!
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3ロストジャッジメント考察と感想!
1江原事件のアリバイ考察
本作の見所の一つであった江原事件のアリバイ工作。
正直、これ考えた人すごい・・・と感動しました。
簡単に筋書を書くと、
1江原は御子柴弘と七時半に一緒に横浜にいて命を奪う。
2同時刻に、江原に変装した桑名が池袋駅に入構。
3九時発の電車に乗り込み、同じくグルだった間宮由衣を被害者として痴漢行為をしたように監視カメラに映す。
4横浜から移動してきた江原と桑名が、新宿駅の監視カメラの死角で入れかわる。
5入れ替わった後の江原本人を、追いかけた間宮と、同級生が捕まえる。現行犯逮捕。
6無事、江原本人が七時半からずっと監視カメラに写っていたようなアリバイが完成。
結果的に、江原は御子柴弘事件に対してのアリバイを裁判所と警察のお墨付きを得て完成させた、ということですね。
すごすぎる・・・。
最終的に、江原が痴漢事件の控訴を了承しなければ、そのまま痴漢事件の有罪で終わったはずなので、ここは最後に八神達の説得で控訴を了承をした江原の負け?だったのですが、
なぜ江原が控訴を了承したのか?というと、
江原の目的はそもそも、刑を軽くすることではなくて、「法は不完全で無意味だ」ということを世間に知らしめるためだったから。
そのためなら、痴漢で有罪になって6月後に出所後に公表しようが、今控訴で公表しようが、実質変わりはなかったのでしょう。
本人としては、6月後に公表したほうがインパクトもあるし、法の不備をさらに強調できるし、さらに八神やさおりは絶対に「証拠」を持ってこれない自信があったので、控訴を了承したということでしょうか。
しかし、八神が桑名からもらった「澤先生の自供のボイスレコーダー」を消すと脅された時に、それだけが唯一息子の真実を残すものだとためらった結果、すべてを自白することになったんですね。
いずれにせよ、江原の「法は不完全だとおちょくる」たくらみは、最初の一審判決で果たされているため、ある意味彼の目的は果たされたんでしょう。
ここから実刑で情状酌量が入ってもおそらく江原は5~20年近く刑務所に入ることになると思います。。。
2間宮由衣のエンディングその後はどうなった?
最初はおしとやかないい家の奥様、というイメージだった間宮由衣。
江原の痴漢事件の被害者とされていた人物で、最初は悲劇のヒロインでした。
しかし、実は黒河学園で13年前に楠本充を壮絶にイジメていた実行犯の一人であり、その後、すべての責任を川井と担任の桑名に押し付けた最悪の女でした。
そのことが八神にバレたら、態度は豹変。
さらに、桑名によってかつて自分が楠本充をイジメていたビデオを公表すると脅された結果、桑名のパシリとしてその後の人生を歩むことになりました。
結果的に、全国で7人のイジメ加害者行方不明事件に関与。
自ら手は汚していないとはいえ、ほう助罪に当たりますから、実刑は免れないでしょう。
あまりにもいい家に暮らしていた、というのも、おそらく見返りに報酬が与えられていた可能性もありますね。
息子とデザイナーの旦那がいますが、間宮由衣が逮捕されたら・・・(´;ω;`)
エンディング後にどうなったかですが、まず間違いないのは、江原事件で呼ばれることです。
刑法172条
人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をした者は、 3月以上10年以下の懲役に処する
虚偽告訴罪というのがありますが、痴漢とかで冤罪なのに被害をでっち上げた場合に適用されるようです。
刑法233条
(信用毀損及び業務妨害)
第233条 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。軽犯罪法第1条の16
第1条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
(中略)
16 虚構の犯罪又は災害の事実を公務員に申し出た者
(後略)
さらに、警察機関などをだましたわけですから、これらの罪になる可能性もあります。
これは黒河学園の他の仲間も同様です。
ただ、八神も言っていた通り、江原が痴漢冤罪になるということは、あくまで「推定無罪の原則」に立つものであり、別に江原が痴漢をアリバイに利用していた証拠が必要なわけではありません。
立証責任は検察にあるため、監視カメラの死角であるとか、江原の自白があったとしても、間宮由衣が「痴漢はあった」と主張すれば、おそらく間宮由衣はかわいそうな(嘘つきの)被害者で終わると思います。
事実、間宮由衣が江原事件のアリバイ工作に確実に関わっていた、という「物的証拠」はないでしょうし、御子柴からの物証もナイフ以外になさそうなので、江原事件での逮捕はないと思います。
しかし!
楠本玲子が自首していますから、川井誘拐の実行犯としての罪が加わるかもしれません。
間宮由衣も言っていましたが、川井の身体には間宮由衣達の指紋がべったり残っています。
だからこそ、桑名仁はそれを脅しの証拠に使ったのです。
ということは、楠本玲子が自首→川井を調べられる→もちろん桑名のことや黒河学園の生徒らも関与が認められる→指紋が出てくれば、ほう助や誘拐罪などで逮捕。
という流れになるでしょう。
川井を車に連れ込んでいた時の写真もありそうですしね。
ただ、もしかしたら、桑名は間宮達生徒を守るために、川井の身体の指紋などを最後はこっそりキレイに消していた・・・という可能性もなきにしもあらず?
こうなってそう・・・。
まぁ、いずれにせよ、江原&楠本事件で間宮由衣は世間的に(証拠はなくとも)いろいろ書かれることは間違いなく、そうなるとこれまで通りの生活を続けることはできなさそうですね・・・。
3桑名仁のエンディング後はどうなった?八神とどっちが正しいのか。
今作のラスボスであった桑名仁。
八神とは真っ向から対立する相手であり、
「不完全でも、公平に法の下に真実をさらすべき」八神と、
「不完全な法に頼らず、公平に悪は罰せられるべき」桑名。
「すべてを真実にさらすことで人を守ろうとする」八神と、
「人を幸せにしない真実はさらすべきではない」桑名。
正直、これは簡単に結論を出せるような話ではなく、かなり高度に哲学的な話だと思うので、ゲーム的にも、最終的には桑名を「逃がして」引き分けにすることで終わらせたのかなと思います。
正直、桑名の主張も痛いほど分かるし、犯人とかで証拠不十分でせせら笑っている人間もいることを考えると、「すべてを法に頼る」危うさも感じます。
一方、だからと言って「私刑」を許してしまうと、それこそ犯罪天国の「目には目を」が日常的にまかり通る世界になってしまうので、それは認められない、というのも分かります。
また、楠本玲子が自分の息子を守るために、13年ぶりに目覚めた息子のために自首を思いとどまったのも痛いほど分かります。
むしろ、母親としては、子供のために「たとえ自分の良心の呵責がどうだろうと」、それこそ心を鬼にしてでも、息子の将来を考えるのも正義の一つであり、それを無視して、真実をさらせ!と主張する八神に違和感を覚えたのは事実です。
楠本玲子はさらに厚労省の事務次官であり、ジャッジアイズの黒幕だった一ノ瀬から連続逮捕だったり、龍が如く7の都知事だったり、とにかく世間の信頼ダダ崩れになってしまうのも事実。
だからと言って、隠すのが正義とは言いませんが、楠本玲子や彼女を守ろうとした桑名の気持ちはよく分かります。
それにしても、最後まで今作の八神は「澤先生」に固執してましたね・・・。
確かに、一般人で何も悪くない澤先生の犠牲は許せませんし、ジャッジアイズでの八神のトラウマも分かりますが、肝心な場面で「だから澤先生の件・・・」という論調はちょっと・・・と思ってしまいました。
本当にすべての「犯罪」が裁かれるべきだと言うなら、暴力行為しまくってる八神達もすべて真実を法の下にさらけだして逮捕されるべきだし、不法侵入して暴れてるあれだって立派な私刑の一つですよね・・・。そしてあんなにRKがウロウロしている状況で澤先生を一人放っておいて桑名を追いかけた八神にも問題あるのでは?と思ってしまったり。
また、楠本玲子の件も、桑名は本当に彼女を守りたかったのなら、最初から楠本玲子と川井の件を一切八神達に話すべきではありませんでした。
桑名は楠本玲子を守りたいとか、間宮君たちの身の安全とか言っておきながら、結局最後の最後まで、自分の正義の実現と自分の身の安全を最優先にしており、そこに彼のいやらしい人間の部分を感じます。
要は、桑名は話していることと行動があっていないことに違和感がありました。
最終的に、桑名はどうなったのかというと、
他のイジメ加害者の事件について匿名で情報を流した、ということなので、それは最初の彼の目的であった「イジメ加害者の結末」を世間に見せる、を果たしたのかなと思います。
八神はもう事件は起こらないと言っていましたが、桑名がそこで引き下がる気はしません。
そこで簡単に変わる覚悟なら、これまでそこまで動けてないでしょう。
また、これだけ事件性が明らかになった以上、警察は桑名を全国指名手配のまま追うでしょう。
「自分は異人町を出たら無力」と桑名が話していたように、その状態だといずれ捕まりそうな気もします。
整形して、異人町にそのままいたらそれはそれでびっくりですが。(;´▽`A“
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4ロストジャッジメント感想 真冬ちゃんに出番を・・・
楽しみにしていた本作!
やっぱり面白かった・・・!
探偵&裁判&推理は、龍が如くシリーズの世界観にぴったりで、ぜひシリーズ化してほしいです。
3はジャニーズ問題で難しいうんぬんの話もあるようですが、キャラクターも立ってきたし、ぜひ続編を・・・!
本作は社会問題であるイジメを取り上げていて、その辺もよかったです。
イジメ問題は本当に難しいし、今この瞬間もどこかでイジメがあっているのかもしれません。
学生だけの問題ではなくて、社会人でもそうです。
イジメ加害者を罰するかどうか?という視点も大事ですが、とにかくイジメはあるならその場からすぐに逃げられるという逃げ道が大切だし、やってるうちに「エスカレート」して、「物理的に離れない限り」続くのも事実だと思うので、できる解決策として、すぐ逃げられる場や次に行ける場をもっとつくってほしいとも思います。
大海原では魚のイジメは起きないし、野生では猿山の上下関係もないそうです。
なぜなら、そんな集団からはすぐ逃げられるから。
合わないのを排除しようとするのも本能なら、合わないなら自由に逃げられるという自然の摂理も必要なのかなと思います。
また、個人的には学校に警備員さんを配置してほしいし、なんなら教室に監視カメラもつけてほしい・・・。
イジメはれっきとした犯罪で、暴行罪や脅迫罪が成立するはずなので、それをしたら即逮捕くらいすれば少しは変わるのではないでしょうか。
ちょっと、脱線しましたが・・・・(;´▽`A“
とにかく最初から謎だらけの展開で、終わってみるとなるほど!という点も多く、本当にのめりこみました。こうやっていろいろ考えさせられるのもよかったです。
龍が如くシリーズでは、やっぱり0が一番好きですが、
今作は前回のジャッジアイズに匹敵する面白さでした。
個人的には、龍が如く0→龍が如く7→ジャッジアイズ=ロストジャッジメントかな。
龍が如く7とのつながりも演出されていたのはよかった・・・!
それにしても、真冬ちゃんも、さおりちゃんも、いつの間にか35歳なんですね。
八神と真冬ちゃんどうなるんだろ・・・。
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外部から失礼します!
自分もこの前クリアしまして、色々考えらせました。正義の反対はまた別の正義。八神と桑名。八神は確かに澤先生の死という事実を桑名に押し付けてて若干しつこかったですが、ただ一人の死の重さ、ましてや教え子の死の重さを桑名に叩き込んでたと思います。作中では「多少の犠牲者」という感じであしらってたけど、その犠牲の悲しみ、澤先生の状態、周りへの影響、生徒や職員、理事長の苦しみを間近で見た八神に取っては桑名の「彼女なら俺の行動を理解する」と簡単に責任から逃げるのが許せなかったと思います。例え多少のくどさでも、八神はその場を経験して事実を桑名に教えてたと思います!
まあ、全部相馬のせいでしたけどw
最後にまっつんや坂城、あかねが成長しててすごく嬉しかったです!香田さんと一緒にいじめっ子を成敗してて、かっこよかったです!