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目次
キングコング西野亮廣さん絵本無料がTwitterで大激論に!実は印税がすごかった!皆の意見と感想・あらすじまとめ。
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1まず問題になっている絵本ってどんな内容なの?簡単なあらすじをご紹介
題名は「えんとつ町のプペル」といいます。
すごく簡単にあらすじをご紹介すると(実際の絵本は80ページを超える大作です!)
えんとつに覆われた、星が見えない街に生きているえんとつ掃除屋の少年”ルビッチ”は、
ゴミ山に落ちた心臓によって生まれた、”ゴミ人間”の”ハロウィン・プペル”と、が出会い、友達になって仲良く遊ぶようになります。
実はルビッチのお父さんは漁師で、
「この世界には無数の星がある」
と人々に教えてうそつき呼ばわりされたまま他界してしまったといういきさつがあります。
プペルと遊んでいたルビッチですが、
ゴミ山から生まれたため、周囲から汚いと言われ、
ルビッチも彼と距離をおくようになります。
ですが、プペルは自分の命に限りがあることを悟り、
強引にルビッチを連れ出します。
風船をつけて、星を見に行く二人。
プペルは「もうルビッチと一緒に帰れない」ということを伝えます。
そして、プペルの頭には、ルビッチが探していたお父さんのペンダントが・・・。
そこで、正体に気付くルビッチ。
ラストシーンは涙なしでは見られませんでした・・・(´;ω;`)
本当にいい作品だと思います。
2絵本無料公開が話題になっているけれど、実際は印税収入もうなぎ上りに☆
最初は180万円集まればいいと始められた個展開催のためのクラウドファンディングは、なんと4600万円集まり、
個展の中で発売された絵には、1000万円の値がつき(購入したのは西野さんのお知り合いの投資家)、高野山に寄贈されています。
さらに、無料公開後はAmazonランキングでも1位となり、
累計23万部を突破。
印税が10%として、2000円×23万×0.1=4600万円という額になっています(1月現在)。
これはもはやベストセラー作家に並ぶものです。
つまり、「無料公開」ということで、結果的にそれが広告となり、
メディアなどで取り上げられて大きな実益を上げた、ということです。
・・・西野さん、すごし。Σ(´∀`;)
ですから、無料公開=市場を壊す、という考えではなく、
無料で広告を出して、実益を出す、という現代の市場原理そのものを体現したとも言えます。
2西野さんの考えをまとめると
このことは西野さんもブログにておっしゃています。
以下、引用します。
僕たちは『お金』の正体について、今一度考えなければならない。
お金とは「信用を数値化したもの」で、つまり、「信用の面積を広げないことには、お金化できない」ということ。
そして、今、クラウドファンディングだったり、オンラインサロンだったり、信用をお金化する為の装置が揃ってきているので、昔、爺ちゃんや婆ちゃんに言われた「困った人がいたら、助けてあげなさいよ。いつか、アンタも救われるから」という《情けは人の為ならず》に真実味が増し、理屈で説明できる時代になりました。
それは人の好みですから、《お金稼ぎ》をしたい人は《お金稼ぎ》をすればいい。
ただ僕は、《信用稼ぎ》をしようと思います。
たとえ返ってこなくてもいいから、まずは自分から与えようと思います。作品の無料化と、近年、問題になっているクリエイターに適切な対価が支払われない(倫理的・法的)問題は、まったく別次元の話。
明坂聡美さんというプロの声優さんから、
「有名作品が無料で提供されたら、作品の価値も、クリエイターに支払う対価も下がってしまう」
「有名作品が無料なのに、それよりも無名な作品にお金を払う価値があるの?」というような感じの御指摘を受けましたが、そこを同列に語り出したら、有名アーティストがYouTubeにPVをアップした時点でアウト。
見たことあるでしょYouTubeを。無料で。
ちなみに、この方が使われているTwitterも無料です。
ちなみにちなみに、声優さんの雇用を生んでいるTVアニメも無料です。「まずは知ってもらって、ライブに足を運んでもらう」という、収益モデルがCDからライブに移行した音楽の世界では、すでに当たり前のように行われていることです。
引用:西野さん公式ブログより
つまり、西野さんの考える無料化というものの意味は2つあって、
1つは西野さんが最初におっしゃっていた「高すぎて買えない」という方のために提供したかったこと。
もう一つは、無料にすることで広告となり、ネットではなく、「実際の絵本を手元においておこう」と思う方が買ってくれること。
という効果があるということです。
つまり、これからはなんでも無償にしなければならないという価値観を強要したものではなくて、
無料も一つの市場原理に基づいた戦略になりうるよ、ということを示したかったともとれます。
これだと、あくまで市場競争の中の「広告」という戦略ですので、市場を否定しているという批判はあてはまりません。
(極論、スーパーで無料で味見できるのと同じとも言えます)
自分の作品の「絵」のクオリティに自信があるからこそ、
ネットではなく、実際に購入してくれる方が増える、という見方があり、それがまさに的中したということ・・・。
ただ、クリエイターの方々の立場から見ると、一つの有力作品が無料公開されて
子供たちが「どうして無料じゃないの?」という価値観に染まってしまう、というのを避けたいという気持ちはすごく分かります。
これも図書館で無料で本が貸出されている以上、そこに批判も出てきそうなので、難しい問題だとは思います。。。
3実は西野さん個人の作品ではなく、総勢30名以上の作品
西野さんは企画・脚本を担当されていますが、
実際の絵や構成などは30名以上のクリエイターによってつくられています。
給与も支払い済みとのことです。
無料広告→絵本が話題になって売れる→今後、アニメ化・映画化もありえる
となると、
さらに収益は増えますので、
「無料で提供したところで価値は下がらないし、たくさんの人に知られてさえいれば、マネタイズは後からいくらでもできる」
「損失だとは考えていません。お金を取ることを辞めたから売り上げが下がるとは思っていません」
西野さんの発言より
この言葉通り、ビジネススキルもすごいと言えそうです。。。
4問題視されているのは、以下の発言。皆の意見と感想は?
お金を持っている人は見ることができて、 お金を持っていない人は見ることができない。
「なんで、人間が幸せになる為に発明した『お金』に、支配され、格差が生まれてんの?」
と思いました。
そして、『お金』にペースを握られていることが当たり前になっていることに猛烈な気持ち悪さを覚えました。「ありがとう」という《恩》で回る人生があってもいいのではないか。
(中略)
もしかすると、『本』には、その可能性があるのではないか?
そんなことを思い、
そして、
一度思ってしまったら、行動せずにはいられないタチなので、行動します。
はたして全てのモノが『お金』を介さないといけないのでしょうか?
お金を介さずとも、昔の田舎の集落のように、物々交換や信用交換で回るものがあってもおかしくないんじゃないか。
西野さん公式ブログより
西野さんの戦略は先に見たように既に市場原理に基づいている、ということは明らかなので、
それを否定することはしません。
ここで取り上げたいのは、この「お金ではなく、信用交換で回る世界の是非」についての皆の意見と感想になります。
なんでも無料にすべきという価値観にはしたくない、という
すごく納得できる意見も多くて、勉強になりました。
以下、引用します。
キングコング西野のアレ、きっと幾人も同じこと云ってるだろうけど、無料で小学生に読ませたけりゃあ全国の図書館と小学校に寄贈すりゃあいいわけで、それを無料公開とする辺り、そういうキャンペーンなんだよな。
西野さん知らなかったかな??本を買えない人や、色んな人とシェアして沢山の本を読みたい人に向けて【図書館】というものがあります。他の作家さんを苦しめないで…(>_<)
その小学生にこれを機会に「図書館行ってみようよ!」って呼びかけてくれればもっとたくさんの本との出会いがあったのに…
擁護するのは結構だけど、その前にアイツは「クラウドで4600万円ほどの支援を事前に受けていて、なおかつ一部2000円の自著が23万部売れていて、発売からまだ三ヶ月ほどしか経ってない作品を無料公開した(つまり購入した方を考えていない)」って事を念頭に入れておいてほしいですね これでもまだ擁護するの?
ギブアンドテイク、お金の問題。いろんな人がこの点について批判したり開き直ったり指摘したりしているわけだけど、こうやって真っ向から考えて行動に移す人って一握り。西野さんすごいなあ。
最後に一文『てなワケで俺は無料にするけど、その代わり他のクリエイターに「西野はタダにしたんだからおまえもしろ」なんて絶対言っちゃダメよ』ぐらい付け加えとけばカッコイイのに。
「西野批判って要するに『俺の食い扶持を取るな』という本音をきれいに飾っただけでしょ?」的な意見を拝見した(一部表現変更)。それ自体にも意見はあるけど、それ以前にそもそも「自分の食い扶持を守る」という本音って、飾らなきゃいけないほど汚らしいものなのか?
ボクが一番気になったのは、西野に「2000円じゃ高くて買えない」と訴えた子どものことだ。高くて買えない本があって我慢するのはむしろ健全なことじゃないかと思うから。そういう経験の積み重ねで、子どもは創造物の価値を知る。何でも無料でダウンロードできる時代だからこそ知って欲しいと思う。
仕事上イラストレーターの先生方には大変お世話になっている身としては祈るしかないです。どうか西野さんの発言が曲解されて絵本作家をはじめとする作家やイラストレーターの創作物が「タダで消費できるべき」という流れになりませんように。
西野擁護派は商戦略的見地から、西野批判派はクリエイターを守る立場から語ってるから永遠に平行線だけれど、商戦略で語る人は今回の手法が広く適用され長く続けられるものであると示さないとならないよ
キンコン西野は、定期的に炎上して「思いだして貰う」のが大切なルーチンになってるようなので彼はそれでいいんだろうけど、真に受けて「金を稼ぐのは悪いこと」「金を取るのは悪いこと」「金を払うのは悪いこと」「世の中全てタダがいい」とかいうブラック労働を正当化する主張をばらまくのはイカンな
お読みいただきありがとうございました。
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