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【最強の敵】クリード2ストーリー考察!(ネタバレ注意)因縁の対決!ドラゴvsロッキーの行方と壮絶な過去とは!あらすじと感想&評価まとめ!【クリード2考察】
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以下、画像はクリード2©およびロッキー©より一部引用して考察します。
本編を追いながら考察&感想を書いていきますので、あらすじのネタバレが含まれます。ご注意ください!
最後に感想と考察あれこれをトリビア含めてまとめたいと思います。
1舞台は前作より数年後。クリードがついに世界チャンピオンになる!
物語は、前作クリード1から数年後から始まりました。
前作クリード1のあらすじは以下に記載していますが、
クリードはあと一歩のところで世界チャンピオンになれずに負けました。
しかし、それから6戦全勝。
ついにかつて戦ったダニー・“スタントマン”・ウィーラーと対決します!
ダニーはクリード1で父親アポロのジムで戦ったときに31 戦全勝、KO勝ち18回という戦績を持っていた男。
父親の愛車だったマスタングをかけてクリードは敗れていました。
その後、1の王者だったコンランの後に最強の王者になっていたダニーと因縁の対決です!
セコンドにはもちろんロッキー。
「証明するのは誰のためだ?」
「俺のためだ!」
「よし、いってこい!」
いよいよ、かつて父親だったアポロ、そして師匠のロッキーが巻いたヘビー級チャンピオンベルトに挑むとき。
「マスタングを取り返せ!」
とダニーとタイトルマッチ開始です。
もともと素質はあったクリード。
一方のダニーは3年前にチャンピオンになってから、かなり実力が低下している様子。
試合はクリードの一方的な展開となり、結果、クリードはついにヘビー級世界チャンピオンとなったのです!
クリード1ではロッキー1と似た展開で世界タイトルマッチに挑むまでだったので、てっきり2は世界タイトルマッチがエンディングになるだろう・・・と予想していたので、最初の段階でいきなり世界チャンピオンになったクリードにびっくりしました。
これで名実ともに、
ロッキー、そして父親だったアポロの跡を継いで、世界ヘビー級チャンピオンとしてのクリードの伝説が始まったのです!
さらに、クリードはその後、ラスベガスのホテルで恋人のビアンカにプロポーズします。
「俺たち長く付き合ってるよな・・・うまくいってるし、結婚してほしい・・・」
試合前とは打って変わって自信がなさそうに、ビアンカに結婚を申し込むクリード。
一方のビアンカは聴覚障害がありながら、歌手を志し、それでもクリードを支えてきた恋人。
「もちろんよ!」
とついに二人は結ばれます。
ボクシングヘビー級チャンピオンという、まさに「最強」の称号と名誉。
愛するビアンカとの結婚。
富も名声も愛もすべて手に入れたクリード。
普通ならこれでハッピーエンドですが、そうならないのが現実。
幸せ絶頂のクリードとは反対に、ウクライナのキエフでは黙々と牙と研ぐ男がいたのです・・・。
そして、彼の手によってクリードは文字通り地獄に叩き落されます。。
2ドラゴの息子ヴィクター・ドラゴが登場!ドラゴの壮絶な過去とは・・・。
ウクライナ。キエフ。
ラスベガスでクリードが世界チャンピオンになった頃、セメントなどの荷物運びの仕事をしながら生計をたて、家に帰っては父親とボクシングに明け暮れている青年がいました。
彼の名は、「ヴィクター・ドラゴ」。
かつてソ連のアマチュアボクシング王者であり、ロッキー4でロッキーと世界タイトルマッチをかけてたたかった「イワン・ドラゴ」の実の息子です。
イワン・ドラゴとロッキー。筋肉も身長も最強のソ連の敵として登場。ロッキー4でロッキーに敗れた後、彼は壮絶な人生を送っていたのです・・・。
演じたのは、最近エクスペンダブルズなどにも出演しているドルフラングレン。
30年後の年老いたイワンもドルフラングレン本人が演じています。
年老いたイワン・ドラゴは、息子のヴィクターを立派に育て上げ、毎日厳しい訓練を彼に課していました。
全ては再び世界チャンピオンに挑むため。
そして、自分たちを捨てた妻「ルドミラ・ドラゴ」を見返すためです。
ロッキー4では、夫であるイワン・ドラゴを支え、一方敏腕マネージャーとして常にそばにたっていたルドミラ。
しかし、タイトルマッチでイワンが敗れた後、なんとルドミラは彼を見捨てて政治家への道を一人で歩みだしたのです。。
これがロッキー4を見た後にずっと気になっていたことでした。
最高の美貌をもってドラゴを支えていた彼女。
すべては自分が成り上がるため。
そして、そのために夫のドラゴを利用し、負けた時点で見限る。。。
見限られたドラゴは、その後ソ連で「ゴミ」のような扱いを受けます。。
社会主義だったソ連。
そこで開かれ、最高権力者の国賓(ゴルバチョフがモデル)も招かれていた舞台で負けてしまったドラゴ。
北朝鮮でも問題になるときがありますが、まさに、国家のヒーローだったドラゴは、国家の敵であるアメリカのロッキーに負けた時点で、「ただの人」ではなく、「国家の恥さらし」になってしまったのです。。。(´;ω;`)
町を歩けば批判され、見る目はまるで屑を見るよう・・・。
愛する妻には逃げられ、最悪の環境で黙々と息子のヴィクターを一人で育て上げ、まさに「ハングリー精神」の塊のように育て上げたドラゴ。
まさに、裕福な環境で育ち、今は妻も富も名声も手に入れたクリードとは正反対。
「怪物」と評される圧倒的な実力でウクライナで対戦相手を血祭にあげていたヴィクター。
そこに目を付けたのが、プロモーターのバディ・マーセルでした。
貧しい生活でとことんハングリーvs全て手に入れた世界チャンピオン
そして、ドラゴvsロッキー
というまさに全世界が注目するであろうビッグイベントを掲げて、バディはテレビで世界タイトルマッチの挑戦を発表します。
3ついにドラゴvsロッキーの因縁の対決がはじまる・・・
バディの思惑どおりにテレビは盛り上がり、アメリカ国内が「ドラゴvsロッキー」の再演を望む中、ロッキーのレストランに、ついにかつての宿敵ドラゴが乗り込んできます。
「お前のせいですべて失った・・・愛する妻も国も尊敬も・・・」
「俺の国じゃ、だれも【ドラゴ】を口にすることはない」
ロッキー4のあの戦いで名誉を手に入れたロッキーと、悲惨な人生を歩んできたイワン・ドラゴ。
まさに、ロッキーへの復讐を果たすべく、イワンはロッキーをにらみつけます。
「俺にとってあの試合は昨日のことのようだ・・・」
イワン・ドラゴはロッキーに「ヴィクターvsクリード」を受けるように言い、息子とともに店を出ていくのです。
「ふん・・・いい写真だ」
指さすのはかつて自分が命を奪った「アポロ」の写真。
まさに「クリードも同じく血祭にあげてやる」と言わんばかりの挑発です。。。
一方のロッキーはそんな彼をみて悲しそうに、しかし、挑戦は受けてはならないという決心を固めます。
そのころクリードもまたテレビでドラゴの挑戦を知り、「親父の命を奪った仇」という演出にいら立っていました。
そして挑戦を受けることを決意します。
しかし、ロッキーはこれに反対。
「相手は憎悪の塊だ。お前は違う。何のために戦う?父親ではない、お前自身の理由はなんだ?」
とクリードに問いかけます。
「何のために・・・・俺自身の理由はなんだ?」クリードはそれに応えられません。
クリードはビアンカと結ばれてまさに幸せの絶頂期。
そんなときにわざわざ危険を冒して戦う必要はなく、一番はその後の人生(つまり生活)を考えることだとロッキーは言うのです。
「それなら、あんたは自分の人生を考えたのかよ!何もない!孤独な老人がレストランをやってるだけだ!」
とロッキーに詰め寄るクリード。
ロッキー6で息子ロバートと一緒に戦った後、実はその後音信不通になっていたロッキー。
ロッキーの性格ではロバートに歩み寄ることができず、何年も連絡しないまま時が過ぎていたのです。
それを「孤独な老人」と揶揄されたロッキー。
ロッキーとしては、「かつてアポロが目の前で命を奪われた。あのときタオルを投げれば助かったかもしれない。それができなかった自分のせいでアポロは命を落とした・・・」
という後悔があり、
「もうあんな悲劇は起こしたくない。ヴィクターはハングリー精神の塊で失うものがない野獣。一方のクリードは今やっとすべてを手に入れたばかりの状態。そんな二人を戦わせるメリットはない」
と判断したのです。
この気持ちはセコンドにつく人間として、そしてクリードの今後を考える身としてすごく納得できます。
クリード自身の戦う目的は「父親の命を奪った敵討ち」「テレビでの挑発へのいら立ち」でしかないのです。
「・・・セコンドにはつかない。俺には無理だ・・・」
「分かったよ。俺を見捨てるんだな!タオルを投げなくていいもんな。あんたにはセコンドは頼まない。」
こうして、ロッキーとクリードの師弟関係はいったん終わりを迎えます。。。(´;ω;`)
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4ロサンゼルスにてアポロのジムに入るクリード。ついにクリードvsヴィクター・ドラコの対決が!
ロッキーと決別したクリード。
ビアンカと一緒にフィラデルフィアからロサンゼルスに引っ越します。
ロッキーの住んでいたフィラデルフィアは東海岸なので、地図で見たら、ロサンゼルスはまさに正反対!
日本の引っ越しだと東京から大阪くらいのイメージでしたが、実際は国を超えるレベルの大移動です(もちろん時差もかなり違います)。
ロッキーとの決別も理由の一つですが、ロサンゼルスにはクリードの実家があり、なじみのロスで落ち着いて生活したいというビアンカの希望もありました。
そして、ここでうれしい知らせが!
久々に会ったクリードの母メアリーに「あなた妊娠してるわね?何か月?」と見透かされ、
驚いた二人が検査をしたら、本当に妊娠していたのです!
とまどいながらも父親になることを決心したクリード。
生活のためにもまさに絶対負けられない試合となったのです。
そして訪れたのは、かつて入門を断られた父親アポロの所属していたジム。
「ハングリーさがない」という理由で断られたクリードでしたが、今回はヘビー級チャンピオンとしての凱旋なので、快く迎えられます。
そして、セコンドにつくのはかつて父親のアポロのトレーナーであったデュークの息子。
まさにアポロ&デュークのコンビが時を超えて復活したのです!
そして、いよいよドラゴvsアポロの再演がはじまります。
「父親よりチビだな」
と挑発するイワンに、「今ここでやってやる!」とかみつくクリード。
ヴィクターは完全にイワンの言う通りに戦う機械のようなボクサーで、冷静です。
しかし、クリードは今回はロッキー不在であり、さらに今後の生活や、ドラゴの挑発、父親の敵討ちなどで頭はいっぱい。
冷静さを欠いて激情してしまっています。。。
そして、運命のゴング。
最初はクリードのスピードでジャブを何発かドラゴに当てますが、
その後は「まったく効いていない」ドラゴの一発のパンチで形成逆転。
あまりに一方的な展開が始まります。
ドラゴの強すぎるパンチでクリードは吹っ飛び、ロッキーの言葉がないクリードは脚を使うことも忘れて殴られるばかり。
王者と呼ぶには恥ずかしいほどの一方的な惨敗となります。
まさに人間サンドバックという感じで、肋骨は2本折れ、腎臓やられ、重度の脳震盪、眼窩骨折など、目も当てられない状態で即入院となってしまったクリード。。。
その姿はまるでかつてドラゴと戦ったアポロの姿を彷彿とさせます。
唯一命はとどめたものの、一歩間違えれば即、死になっていた危険な状態。
試合自体はダウンしてからの「トドメ」の一撃を撃ってしまったドラゴは反則によって失格負けとなります。
一応、「世界チャンピオン」の肩書は守ったクリード。
しかし、その惨敗ぶりはだれが見ても恥ずかしいほどに王者とは呼べないものでした・・・。
5人生のどん底に落ちたクリード。
圧倒的な実力差に完敗したクリード。
世間はもちろんそんな王者に「本当に王者の資格があるのか?」「本当の世界最強は間違いなくヴィクター・ドラゴだ!」とクリードを責めます。
クリード自身も何もできずにやられた不甲斐なさと、今後の生活への重圧から押しつぶされ、
おしっこをしては血がでるほどボロボロでまともに歩けない状態に、「もはや別人」のようになってしまいます。。
世界チャンピオンから、一気に「偽物の王者」のレッテルを張られ、実際に自分の弱さを思い知ったクリード。
ロッキーが見舞いにきても「俺を見ろよ!何しに来た!」と彼を責めるだけで、精神的にもいっぱいいっぱいです。。
妻のビアンカもそんな彼をどうしたらいいのかわからず、母親のメアリーにどうしたらいいか尋ねます。
「彼はもう大人。自分で立ち上がるしかない」
メアリーはただそう告げるのです。
対戦相手への圧倒的な恐怖。
今後の生活への重圧。
そのすべてはクリード自身が乗り越えて立ち向かうしかない。
それが真の世界チャンピオンとしての道だと。
しかし、相手は圧倒的な強者であり、「偽物の王者」に再戦を挑んできています。
このままではヘビー級の王座もはく奪されてしまうクリード。
果たして彼は立ち上がることができるのか・・・。
ロッキーはどうするのか・・・。
本当の「ロッキー劇場、そしてクリードの戦い」がここから始まるのです!
というわけで、長くなりましたので、感想含めてエンディングまで次ページに♪