目次
エミールくんの悲しき過去とは?運命に翻弄された一人の少年と仲間の愛【ニーアオートマタ考察】
これまでのエミール君のイベントや前作の内容はこちらからどうぞ♪
スポンサーリンク
1そもそもどうして「エミール」が生まれたのか。彼の正体とは?
エミール君は、そもそも前作の序盤では、見た目は普通の少年でした。
目隠しをしているのは、「対象を石化させる」能力があったせいです。
魔王と魔物によって占拠された世界を救うために、主人公ニーアと共に旅をした仲間の一人です。
しかし、村が魔物に襲われた際に、
その能力を使ってしまい、仲間の一人であった「カイネ」を石化してしまいます。。。
それを解くために訪れたのが、
彼の「お姉さん」の封印された場所。
壁に貼り付けになり、封印された最恐兵器。
それが、エミール君のお姉さんです。
ここで、初めて彼の正体が語られます。
「ぼくたちはかつて、本当の【人間】でした」
僕たち、というのは、お姉さんとエミールくん二人の姉弟を指しています。
「そして、魔法実験によって、兵器になりました」
どうして、魔法兵器となる必要があったのか。
それはニーアにつながる年代史を見ると分かります。
2004年、異世界から来た「始祖」と呼ばれる存在によって白塩化症候群という空気感染する病が世界に広がる。白塩化症候群に罹った人間は体が塩になるか、凶暴化して人間を襲う「レギオン」となってしまう。レギオンの親玉は「レッドアイ」と呼ばれ、レギオンと人類の間で戦が起こる。
2008年、「エリコの壁」という人類側の防御壁が崩壊したことにより、直接戦闘、あるいは白塩化症候群の拡がりによって人類は滅亡の危機に陥る。
2010年、災厄の元凶と見られる「始祖」に対して核攻撃を行うも無効。この際、未知の粒子が発見される。(後の6号計画や魔法研究の端緒となる?)
2016年、白塩化症候群の進行を遅らせる薬が開発される。
2025年、レギオンあるいは白塩化症候群に対抗するための「6号計画」の基礎研究が終わり、実験体にエミールの姉「ハルア」が選ばれる。しかし起動実験で失敗し、研究所の上に洋館を建て偽装する。
2026年、石化能力を持つ兵器7号(エミール)の開発成功によって先の6号を封印する。また、この頃から6号、7号計画とは別に白塩化症候群に対処する方法として「ゲシュタルト計画」も進められていた。
この辺のことはこのレプリカントの記事に書いてあるので、ぜひ♪
「やがて、究極の魔法兵器が生み出されることになったんです。」
そう、その究極兵器こそ、エミール君のお姉さん「ハルア」であり、
実験の唯一の最初の成功者でした。。。
しかし・・・。
お姉さんこと、6号は、その後、暴走。
その6号を封印するために作られたのが、石化能力を持つ兵器。
「それが【7号】・・・僕のことです。僕は、兵器だったんです」
と、自分がここにいる理由を語ります。
それを聞いても、
「たとえ、兵器でも、エミールはエミールだ!」
と主張するニーア。
この言葉に勇気をもらったエミールは、
「お姉さん」を自分の中に取り込み、石化を解除する能力を得ようとします。
しかし、エミールを逆に取り込み、封印が解除された6号と戦闘になります。
ニーアは「もう、誰も失わない。そう決めたんだ!」
と挑みます。
この決意こそ、後のレプリカントのDエンドにつながる、「自分を犠牲にしてでも仲間を救う」行動につながるんですね。
2エミールと姉ハルアの別れ。生まれ変わるエミール
6号を倒すと、魂の世界で
エミールとお姉ちゃんが出会います。
彼女こそ、兵器6号になる前のお姉さん「ハルア」。
姿が少女なのは、その年齢で実験になったということです・・・(´;ω;`)
エミールのことが大好きだったらしく、彼を優しく見つめています。。
そして、大好きだった姉にもう一度出会い、
うれしそうに微笑むエミール。
2人は手を握り締め、最後の別れをします。。。
もしかすると、このときが彼にとって最高に幸せで、願いが叶った瞬間だったのかもしれません。
しかし・・・。
「見ないで・・・ボクを・・・見ないでええええっ!」
と姉の力を取り込んで復活するエミールがさけびます。
その姿は・・・・。
6号を取り込み、自らも「怪物」になってしまったエミール。
「見ないで・・・見ないで・・・」
と悲しそうに呟く彼に、
ニーアは
「おかえり、エミール。よくがんばった」
と優しく抱きしめます。
そして、「何があっても、俺たちがついてる」と。
ずっと目を見ないようにしていたエミールですが、
このときはじめてニーアの姿を見て、
「かっこいいです・・・ずっとボクが思っていた通りの人でした・・・」
と言います。
そして微笑むニーア。
うん・・・本当にカッコいいです・・・。
そして
「もう人間もどきですらないけど、悪いことばかりじゃありません」
と、石化してしまったカイネを救いに行きます!
3カイネを救い出すエミール。そして、彼女に言われたこととは。
自分のせいで石化してしまった、カイネ。
彼女を救うために醜い姿になってまで挑むエミール。
そこには、
「カイネを自分のお姉さんとだぶらせてた」
つまり、
カイネに対して、姉に対するような愛情を持っていた、という気持ちがありました。
そして最愛の人を救い出すエミール。
心で「生きて・・・生きてください・・・」
と呼びかけます。
しかし、エミールは5年の歳月で、変わり果ててしまった自分を見られるのが怖くて、
顔を伏せています。。。
しかし、目覚めたカイネはエミールをまっすぐに見て、
「エミール。私を呼んでくれていたのは、おまえだな」
と伝えます。
「・・・ぼくのこと、わかるんですか?」
と驚くエミール。
「エミールはエミールだ。私は間違えぬ」
と率直に伝えるカイネ。
エミールはうれしそうに彼女を見つめます。
そして、カイネは同時に5年で立派な青年になったニーアを見つめて、
「たくましくなったな・・・」と言います(出会った当初は少年)。
きっと、カイネはニーアのことが・・・。
と思っちゃいます。。(n*´ω`*n)
そんなニーアからカイネに贈られたのが、
「月の涙」です。
オートマタでエミールが思い出の花と呼んでいる、「月の涙」。
彼らが(特にカイネが)大好きだった花で、仲間の絆を示す本当に大切な花だったんですね(n*´ω`*n)
ちなみにカイネもまた、魔物に取りつかれているので、最後は消える運命でした・・・。
それを救ったのが、ニーアであり、
同時に世界も滅ぼすことになったのです。
スポンサーリンク
4そして、オートマタにつながる
このことを前提にもう一度あの場面(エミールイベント)を見ると、本当に涙が出ちゃいます。。。
大切だった人はもういない。
自分を認めてくれた仲間も愛する人ももういない。
それでも、エミールは彼らの守ろうとしたものを守り抜くために、自己分裂という禁じ手を使って、記憶をなくしながら、戦っていました。
その結果・・・。
複製体とともに、最後を迎えることになりました・・・。
兵器であると知っても、
「お前はお前だ」と認め、
「何があっても俺たちがついてる」
と言ってくれたニーア。
そして、
「エミールはエミールだ。私は間違えぬ」
と言ってくれたカイネ。
とんでもなく深い仲間の絆と、
彼らを失ってなお戦い続けたエミール君の最後。
向こうでまた一緒に旅をしてるのかなって思っちゃいます。
「よく、頑張ったな・・・」
とニーアやカイネに言われながら、
照れくさそうに微笑むエミール君をどうしても想像してしまいます。
スポンサーリンク
お読みいただきありがとうございました♪
次回はデボル&ポポル姉妹の考察になります。
彼女達の迫害と、最後の決意の意味とは。
イベント&エンディング集もよろしければどうぞ☆
オートマタ考察から来ました!
色々な細かい考察と説明、どれもじっくり読ませて頂きました!
ただ、1つ気になったのがエミールの想い人はニーアでは?という所です。
砂漠の王の結婚の時やラストのデボルポポル戦後のセリフを見るとカイネよりニーアな気が…?
また内包している性別も女性寄りなのかな?と私は思っています。(砂漠の王の時にお嫁さんになりたいと言っていた気がするので…)
レプリカントはカイネ含めてとてもジェンダーフリーというか人を想う気持ちに性別なんて(さらに言えば種族さえも)些細な事何だと思わせる所が多々感じられてそれもまた不思議な魅力を感じさせる作品だと私は思います!٩(*´︶`*)۶