仕事や勉強で何もやる気が出ないときは無理しなくていい!何もしたくないときはうつなど病気の可能性も。脳科学から薬を使わない治療法解説♪

画像はpixbayより

かれん
こんにちは♪前回に引き続き、ポジティブ心理学という分野から日常に役に立つ情報をお伝えしたいと思います。
さくら
前回は、楽観主義と悲観主義について、楽天的になるにはどうしたらいいの?というテーマでしたよね。
かれん
うんうん。今日はそうは言っても、そもそもやる気は出ないし、希望も持てないよ・・・というときどうしたらいいのか、について心理学的にアプローチしてみようと思うんだ♪
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仕事や勉強で何もやる気が出ないときは無理しなくていいんです!何もしたくないときはうつなど病気の可能性も。

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1 仕事や勉強でやる気が全くでない。そんなときはうつの可能性も。

何かをやろうにも、希望なんてない。

希望がないからやる気が出ない。

やる気が出ないからやりたいこともなく、何もする気になれない。

結局何もせずに時間ばかり経って、自分が嫌になる。

そんな悪循環になったことはありませんか?

人は落ち込んでいたり、特にうつ状態になるとこのような心理になりやすいと言われています。

もしも、

「もう何もしたくない・・・」

「ただただ寝ていたい」

「もう楽になりたい・・・」

「なんのやる気も起きない」

という状態のときは、うつの可能性があります

うつは、決して思い込みや怠けではなく、「脳内のセロトニン不足とそれに伴う神経回路の不具合」という立派な身体症状です。

脳内でセロトニンの分泌が減ると、

神経回路をつなぐ役割ができなくなるため(セロトニンが間に入っています)、

脳内で思考がまとまらず、ぼーっとしたり、「よし、やるぞ!」という気持ちがなくなってしまいます。

こんなときに、どんなに意識が「頑張れ!」と言ったって、

「え?無理だよ!(´;ω;`)」と脳に答えられるだけです。

さらにこんな症状が2週間以上続く場合は、「うつ病」という立派な病気になってしまいます。

これは慢性的にセロトニン不足が続き、神経回路がうまく回らず、

常に抑うつ的な状態になるということ。

さらに怖いのは、その状態でいると、「海馬がどんどん縮んでしまっている」というもの。

うつになると、

「あれ?あの人の名前なんだっけ?」

「昨日のご飯なんだっけ?」

「あれ?何しようとしてたっけ?」

など、これまできちんとしていた人でさえ、物忘れが激しくなります。

もしも、最近物覚えが悪い、集中力がない、やる気が出ない、忘れ物をよくする、という症状がある場合は、海馬が縮んでしまっている可能性があります。

この場合はすぐに治療を開始する必要があります。

心配しなくて大丈夫なのは、

「海馬は縮んでも元に戻る!」ということ(アルツハイマーなどは除く)。

2 希望なんか抱けないよ・・・という場合、そもそも希望って何?

人は将来に希望があるから、今を頑張ろうと思える。

将来が真っ暗だと今を踏み出すことすら恐ろしいです。

そして年齢を重ねるにつれて、その傾向は高まってしまいます。それはとてもつらいことです。

それを避けるためにも何とか希望を見つけたいですよね。

でも、そもそも希望とは何でしょうか。

心理学の言う、希望とは「障害があってもゴールへ向かう道のりを見つけ、その道のりを歩み続けるモチベーションを保つ能力」である、と心理学者リック・スナイダ―博士は定義しています。

つまり、①願望を抱き(欲しいものを認識し)、②そこへ至るための手段や方法を見つけ、③実際に行動して、④それを継続するときにこそ、希望を抱けると言えます。

そのどれが欠けても、人間は希望を抱くことができません(抱いても、継続できなければ絶望に変わってしまいます)。

つまり、上記の「願望を持った状態で、方法を見つけ、行動し続ける」ことが希望を生み出し、維持する方法と言えるのです。

希望を持つことは、心理学的に困難を乗り越える力を与えてくれるだけではなく、身体能力や処理能力すらも向上させることが判明していますから、一旦希望を抱ければ、何も希望がないときよりも明らかに願望を達成する確率が上がるそうです。

でも、そもそも願望を抱くこともできないよ・・・というときはどうしたらいいのでしょうか。

3 何もしたくないし、やる気もでない。願望や希望もない。そんなうつのときはどうしたらいいの?

「でも、そもそも願望が見つからないし、希望なんてもてないよ。一体どうしたらいいの?」

という場合。

そういうときに試していただきたい方法を以下に書きたいと思います。

うつになって病院に行くと、

パキシルやソラナックスなど、抗うつ剤が処方されます。

しかし、これらの薬には依存性があり、

飲み始めた時には、頭痛や吐き気、

さらに止めようと思ったときにも、上記のような症状が現れます。

そのため、本当にどうしようもないとき以外、服用しないことをオススメします。

(「もう終わりにしたい・・・」など症状が激しく、動けないときはもちろんお薬を使ってください)

今回は、薬に頼らない治療法を最新脳科学と心理学からご紹介します。

① とにかくまずは休む。もう寝たくないという所まで寝る。

とにかくまずはゆっくりと体と心を休めましょう。

「もう寝たくないという所まで」というのが大切です。

うつのときは、体がこのままだと脳が壊れるよ!というサインを出している状態。

このまま負荷を与え続けると、「楽になりたい――」という気持ちばかりが高まって、

最終的に自ら・・・という状態になりえます。

こんなときは、他人のことなんか気にする必要はないんです!

とにかく、まずは脳をとことん休ませてあげましょう。

そのとき「もう楽になりたい・・・」という状態でも、

それは睡眠によって欲求を満たすことができます。

「寝ても何も解決しないし、明日が嫌だ・・・」というときでも、とりあえず寝てください。

もう嫌だ!という所まで寝て、まず脳を回復させます。

② 日常のささいなことでやりたいことを深く考えずに実行する

お菓子を食べる、ゲームをする、テレビを観る、本を読む、などなんでも構いません。

とにかく、ちょっとでもやりたいことを叶えていきます。

「漫画の先が気になる」

「スマホゲームしてみたい」

「あのバラエティ番組見てみよう」

「新発売のチョコレート食べてみたいな」

など、特に理由はつけず、なんとなくしたいこと、食べたいことを実行するのが大切です。

こうすることの効果は、神経回路の回復です。

やりたいことをやっていくことで、脳内の電気信号の発火とセロトニン分泌を促していきます。

全く何もしたくないときは、ここまでで十分です。

これ以上は、少しやる気が出てから挑戦してくださいね。

4 仕事や勉強でやる気が出ないときにやる気を出す方法(少し元気があるとき)

③ やる気が出ないときは、まずなんでもいいので「手を動かす」。

ただ手を動かすだけで脳内にドーパミンが出ます

ドーパミンはやる気ホルモンですので、それが出始めたら、願望もおのずと沸いてきますし、不安も緩和されます。

願望がなければ、まずは手を動かしてみる

これが一番有効な方法です。

だからこそ、手を動かして楽しめるゲームは最適なんですね(#^^#)

勉強や仕事でゲームはちょっと・・・という場合は、

とにかく、まずはパソコンのスイッチを入れる、参考書を開く、など小さなことから始めます。

それができればオッケーと認めてあげるのです。

仕事や勉強ですぐにやる気を出したいときはこちらからどうぞ♪

④ 少しやる気が出たら、掃除をして、必要の無いものを処分する。

やる気や動く気が少し出て来たら、行ってください。

ベストセラーになった「人生がときめく片付けの魔法」のように、自分がときめいて残したい!と思うもの以外は思い切って処分してしまうのがポイント。

人の脳は余計なモノがあるだけで、「それについて処理しなければ」と無意識で負担を感じてしまいます。

必要ないものを捨てることで、それらの心の負担も一緒に捨てることができます。

⑤ 運動をする。

一日30分の軽い運動(散歩で大丈夫です)は抗うつ財を一本注射するのと同じ効果だと言われています。

実際に、うつの患者に薬を投与する場合と、運動を継続的に運動をさせた場合では、後者の方が治癒が早く、しかも効果が長続きしたそうです。

なんと、1日30分の軽い有酸素運動を20分~30分行ったうつ病患者は、海馬が通常まで回復したという研究結果が出ています。

⑥ 筋肉を動かしてみる。

特に筋力トレーニングは脳内の快楽ホルモンがドバっと出ますから、うつやギャンブル中毒などの治療にも効果的です。

ムキムキのボディービルダーは苦痛に耐えながら、嫌々あの姿になったわけではないのです。

皆さん、最初はおっくうでも、やり始めたら気持ちがよくなってそれにハマった結果、過酷なトレーニングを継続することができています。

さらに筋力トレーニングは脳をも若返らせる効果があると分かっています。

疲れ果てて、もう嫌だ、と感じていた脳も、筋力トレーニングで驚くほど回復しますので、ぜひ騙されたと思って試してみてください。

⑦ やる気がでたら、希望を抱けるような「やりたいこと」をいくつか考え、目標を立ててみましょう。

上記のことができるようになれば、復帰までもう少しです。

何かしら「やってみたい」ことが生まれてくると思います。

そうなったら、チャンス。

やりたいことをささいなこと、何でもいいので、リストアップしていきます。

目標は100個ですが、とにかく思いつく限りでオッケーです♪

そして、それぞれどうしたら叶えられるか考えます。

難しい目標(世界一周したい!お金持ちになりたい!など)の場合は、バックアップも含めて考え、それを日々できること、毎日続けられるような小さな目標まで細分化してみましょう。

「5キロ痩せたい」→「運動と炭水化物ダイエットとスムージーダイエットなどがあるなぁ」→「一日5分の運動と朝のスムージーだけ毎日やってみよう」

といった具合で、いきなり過酷なことをせず、焦らずに、今の自分より「ちょっと違う」ことをするのがポイントです。

焦らずに少しずつ、が長い目で見てもっとも有効なモチベーションの維持方法です。

そして一度良い循環に乗ってしまえば、それがやる気につながって、さらに行動を促すことになります。

きっと、もうこの時点で毎日が希望に満ちてくると思います。

⑧ 最後に、困難に遭遇した場合は、「絶対に乗り越えてやる!」と根拠がなくても思ってください

困難は一つの試練です。乗り越えれば、乗り越える以前の自分より確実に強くなっています。さらに強く、賢くなるために与えられた試練だと「ゲームのように」考えてみてください。そして、「絶対に乗り越えてやる!」という一種の怒りにも似た感情で自分に向かって唱えてください。

これだけでその後の希望の持ち方、モチベーションの維持が違ってきます。

「もう嫌だ・・・」と考えれば、一時はラクですが、段々プレッシャーばかり大きくなって何も変わりませんよね。

ですが、あえて攻撃的になることで、その課題へのプレッシャーは格段に低下します。

それも無理・・・という場合は、また①からやり直せばいいのです。ペースは人それぞれ。気分や元気にも絶対に波があります。

大切なのは自分を責めないこと。責めないで、認めて、「必要なこと」だと考えて、①から⑧を繰り返しながら、マイペースに進んでください。

焦らずに、「ちょっといつもと違うことをして」、まずは小さな行動をする。

これが希望に満ちた毎日を送る秘訣です。ぜひ、お試しくださいね。ヽ(*^^*)ノ

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次回は、さらに上記の「行動」の面に着目して、「人間がもっとも幸せな状態」と言われる「夢中になるフロー状態になる」ための方法をお伝えしたいと思います。続く→

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