https://tokyo2020.jp/より
目次
東京五輪水泳会場問題点と見直し案を分かりやすく。東京オリンピックコンパクト化は可能?
1 東京オリンピック水泳会場問題って?問題点と経緯
こちらが、東京オリンピックで新たに建設される予定の、オリンピックアクアティクスセンターです。
場所は、都立辰巳の森海浜公園。有楽町線の新木場駅からすぐのところですね。
出典:http://www.nikkei.com/より
しかし、この場所には今もすでに東京辰巳国際水泳場があり、
そもそも新しく作る必要はないんじゃないの?と疑問が出たのが発端です。
※ウォーターポロアリーナは、水球用に新しく作られる施設です。
2 なぜ新しくアクアティクスセンターを作る必要があるの?
こちらが辰巳国際水泳競技場です。
既に立派な施設で国際大会にも使われています。
しかし、問題なのは、観客席数です。
辰巳水泳場は、最大で5000人までしか収容できません。
一方、オリンピックは世界中から観客が来るため、12000人以上の収容が必要(基準)になります。
そのため、東京オリンピック誘致の段階で、「新しくアクアティクスセンターを作ります」と計画を立てたんですね。
しかし、アクアティクスセンターの方も、
観客席数について、大会後は5,000人規模に縮小することをあらかじめ想定した上で、大会時には20,000人の観客が観戦できるように計画されています。 大会後は、世界的な大会が開催される国際水泳場として、また、都民も利用できる水泳場として活用していきます。
引用:東京都ホームページより。
といずれは5000人規模に縮小する模様。
つまり同じ場所に二つの同じ規模の水泳会場ができることになり、
その維持費は年間5億円にもなります。
そのため、オリンピック後に辰巳の方を廃止するか、
あるいは、辰巳の方を改修して(アクアティクスを建設せずに)使うようにしよう、という2つの案が出たのです。
3 お金はどれくらいかかるの?
誘致の際には321億円だったアクアティクスセンター建設費ですが、
2014年時点で、683億円に大幅に膨れ上がり、
その後、観客席を1万5000まで減らすということで、513億円での建設が予定されています。
4 国際水泳連盟のマルクレスク事務総長が来日し、アクアティクスセンター新設を希望
ボート連盟会長の次は、水泳連盟の事務総長が来日し、
アクアティクスセンターの新設を
「東京オリンピックのためというより、レガシーが必要。そのためにアクアティクスセンターが必要です」
と希望しました。
これに対して、
「現在見極めをしています」
と小池知事。
会見を見ていて、正直、
「それは水泳連盟としては、素晴らしい会場があった方がいいよね。でも、費用が・・・(´;ω;`)」
と思ってしまいました。
5 最終的には?(11月現在)
アクアティクスセンターを建設することに決まっています。
アクアティクスセンターを規模縮小して、513億円という試算で決まっています。
辰巳水泳場は、水深が足りない(理想は3メートルだが、それに少し足りない)、観覧席が足りないというのがやはりネックだったようです。
辰巳水泳場の観客席を増やすには、運河の上にさらに増設するのですが、その場合は工期がかかりすぎる上に、運河の上の増設は難しいという結論だったようです。
513億という試算が今後増えることはないのか、
それが今後の課題だと思われます。
会場問題ではボート、バレー、水泳が現在問題になっています。
出典:http://mainichi.jp/articles/
リオのように、予算がないからできるだけあるものを活用して(リオは全体で1兆円を超えていません)・・・と結果的に大成功したように、コンパクトな五輪の実現を望みます(#^^#)