目次
FF16ストーリー考察とあらすじまとめ(ネタバレ注意)!ラスボスとエンディングまで解説【ファイナルファンタジー16】
以下、画像はファイナルファンタジー16©より一部引用して考察します。
FF16のエンディングまでのネタバレを含みますので、未プレイの方はご注意ください!
また、現時点、2周目時点での個人的な考察と感想を書いていきますので、間違っている部分などございましたら、コメントで教えていただけると幸いです。
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FF16の登場人物まとめ
まずは、すっごく簡単にファイナルファンタジー16の重要人物をまとめたいと思います。
この時点でエンディングまでのネタバレを含みますのでご注意ください。
また気になる謎など、詳しくは、エンディング考察後に書いていきたいと思います。
1主人公 クライヴ・ロズフィールド
FF16の主人公。
年齢:15歳→28歳→33歳
ロザリア公国を治めるロズフィールド大公家の第一王子です。
第一王子でありながら、国を治める資格としてのフェニックスの覚醒がなかったため、次期大公の地位は、弟のジョシュアに譲り、自身は、弟を守るナイトの称号を得ます。
しかし、その後の悲劇によって、奴隷の身分にまで落とされてしまいます・・・。
父親のエルウィン・ロズフィールド大公との関係は良好。
父親のエルウィンもまた、フェニックスに覚醒しておらず、そのまた先代が早くに亡くなったために大公の地位についた人物です。
奴隷(ベアラー)を差別せずに接したり、国民からも慕われているいい人。
2ジョシュア・ロズフィールド
クライヴの弟にして、フェニックスのドミナント(召喚獣を顕現できる人)。
年齢:10歳→23歳→28歳
フェニックスを肉体に宿していることから、次期大公となる身分。
しかし、生まれつきの体の弱さから武才に恵まれず、ニンジンが苦手。
体験版では、ジョシュアが死ぬ場面で終わりますが・・・。
3ジル・ワーリック
年齢:12歳→25歳
FF16のヒロインです。
ロザリアと敵対していた北部の部族出身で、幼い頃に北部の部族から和平の証としてロザリアに預けられました。
共に育ったクライヴ、ジョシュアとは兄妹のような間柄で、クライヴのことが好きです。
その後、シヴァのドミナントとして覚醒します。
4トルガル
本作のマスコット。超かわいいわんこ。
ジルと同じ北部出身の狼。
群れから逸れたところを北部遠征中のエルウィンに保護され、クライヴやジョシュア、ジルと一緒に育ちました。
13年後に再会して、頼れる相棒になります。
実は、トルガルは北部の守護神シヴァを守る眷属「氷狼」としての存在でもあり、後に覚醒します。
5アナベラ・ロズフィールド
FF16における最大の悪役。はっきり言って、ラスボスより悪い人物。
ロザリア公国の大公妃。
クライヴとジョシュアの母で、血縁上はエルウィンの従妹にあたります。
ドミナントになれなかったクライヴを我が子としては扱わず、その一方でドミナントとして選ばれたジョシュアを寵愛して甘やかします。
奴隷が大嫌いで、血筋を何よりも重んじています。
FF16の全ての悲劇の元凶ともなった人物。でも、結果的にはそのせいで世界は救われた・・・?
13年後にはシルヴェストルと結婚し、ザンブレクの神皇后として即位します。
FF16は途中まで、実質アナベラへの復讐譚と言ってもいいかもしれないです・・・。
6シドルファス・テラモーン(シド)
FF16におけるシド。
シド史上、一番かっこいいと思っています。
迫害を受けるベアラーや政に翻弄されるドミナントを保護する組織のリーダー。
召喚獣ラムウのドミナントでもあり、もともとはウォールード王国の騎士長。
7ベネディクタ・ハーマン
ウォールード王国の密偵部隊長。
風と嵐を従える召喚獣ガルーダのドミナント。
FF16の体験版の時点で、FF16が「なぜ17歳以上対象なのか」を理解させてきた人物。
目的のためならば、自分の体も武器にする。
自分を孤児から救い上げてくれたウォールード国王であるバルナバスに心酔している。
同時に、タイタンのドミナントであるフーゴ・クプカを利用するために、偽りの男女の関係になっている。
しかし、実はその本当の想いは、シドにあるようで・・・?
8フーゴ・クプカ
ダルメキア共和国の評議会顧問を務める巨漢にして、召喚獣タイタンのドミナント。
金と力でのしあがり、実質ダルメキアを支配している男。
しかし、恋心は純情であり、ベネディクタを愛し、ある意味、彼女にいいように使われている。
横柄ながらも、純愛を貫く姿は、結構いい。
9ディオン・ルサージュ
ザンブレク神皇国の皇子にして至高の竜騎士。召喚獣バハムートのドミナント。
次期国王と思われていたが、アナベラの謀略により、失脚。
しかし、民想いであり、正義感もあるため、最終的に仲間となるいい人。
ちなみに部下のテランス(♂)とは相思相愛の中。
プレイ中のいきなりの展開に「え!?Σ(´∀`;)」となりました。
また、個人的にですが、ジョシュアとディオンもいい感じに描かれている?ように感じました。(≧∇≦)
サウジアラビアにてFF16は発売禁止になりましたが、イスラム教ではこういうのは戒律違反とされているので、もしかしてこれが原因かも?と思ったりしています。
10バルナバス・ザルム
ウォールード国王にして、召喚獣オーディンのドミナント。
40年前に他の大陸からやってきた流れ者の身でありながら灰の大陸を統一し、国王まで上り詰めました。
その後、不老の王として君臨し、オーディンの力も相まって実質最強の国を維持しています。
しかし、その正体は、実はすでに人間ではないアカシア(エーテルを取り込み過ぎて変異した異形の存在)。
そして、目的の全てはラスボスのために行動しています・・・(詳しくは考察にて)。
11アルテマ
全ての元凶にしてラスボス。
その正体はこの世界の神。
一体何を成そうとしているのか?は以下の考察にて。
とりあえず、ファイナルファンタジー16で絶対押さえておきたい登場人物は以上です。
次に、FF16をプレイするうえで、必須の国の関係と用語について簡単にまとめます。
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FF16の国の関係と用語を分かりやすくまとめ
FF16の舞台は、大地ヴァリスゼア。
ヴァリスゼアには5つのマザークリスタルと呼ばれる巨大なクリスタルがあり、
人々はマザークリスタルから削ったクリスタルを使って、魔法を使用して生きています。
現在世界に存在するマザークリスタルは以下の5つ。
ドレイクブレス(ロザリア所有。現在は鉄王国が実効支配)
ドレイクヘッド(ザンブレクの首都に配置)
ドレイクスパイン(ウォールード王国の首都に配置)
ドレイクファング(ダルメキアの首都に配置)
ドレイクテイル(クリスタル自治領に配置)
そして、特に強力な力を持つ召喚獣を体に宿した人間は、ドミナントと呼ばれています。
存在する召喚獣は、フェニックス、シヴァ、ガルーダ、タイタン、ラムウ、バハムート、オーディンの7体とされています(実際はそれにイフリートとリヴァイアサンを加えて9体)。
召喚獣のドミナントが死ぬと、また新たに次のドミナントが生まれます。
どこに生まれるかは、血統や場所の影響があるようです(必ずしも子孫とは限らない)。
次に国家間の関係を見てみましょう。
ヴァリスゼアには、風の大陸と灰の大陸があり、5つの国と1つの自治領が存在しています。
一番左端の島国が、鉄王国。
鉄王国
鉄王国は、クリスタルを崇める「クリスタル正教」の総本山にして、国の王も教主イムランとなっています。
鉄王国では、マザークリスタルをあがめ、反対にクリスタルを削って魔法を使う人間やベアラー、ドミナントをクリスタルにあだなすものとしてひどく差別しています。
同時に隣国のロザリアとはマザークリスタル「ドレイクブレス」をめぐって対立し、実効支配しています。
鉄王国の目的は、全てのマザークリスタルを手に入れることなので、実際、全ての国家の敵となっています。
ロザリア公国
鉄王国の右、ヴァリスゼアの西側に位置するのが、ロザリア公国。主人公たちの祖国です。
もともと小国の集まりでしたが、それを昔のロザリア大公が統一しました。
火の召喚獣フェニックスのドミナントであるロズフィールド大公家が統治を行っていて、北部民族と交流もしています。
鉄王国とドレイクブレスの所有権をめぐって争っていましたが、同盟国であったザンブレク皇国の裏切りによってロザリア公国は滅亡。
そして、ザンブレク皇国の属領になりました。
ザンブレク皇国
ザンブレクは、皇都オリフレムにマザークリスタル「ドレイクヘッド」を抱く、世界最大の一神教の宗教国家で、隣国ロザリアとは同盟関係にありました。
唯一神グエリゴールの神託によって統治を行っています。
治めるのが、シルヴェストル・ルサージュ神皇。
息子であるディオンがバハムートであったために、その後ろ盾で王になりました。
もともとは、心優しく臣民のために尽くす国王でしたが、アナベラが王妃となってからは様子が変わり、民などいくらでも産めばよい、と使い捨てのように扱うようになりました。
もともとロザリアの王妃であったアナベラでしたが、祖国を裏切ってザンブレクの王妃となり、新しくオリヴィエ皇子を出産しました。
ここから国が戦争を好むようになっていきます。
ダルメキア共和国
大陸南部に位置するのが、ダルメキア共和国。
ヴァリスゼア南部の5つの州による共和国で、各州の代表者による評議会が政治を行っていますが、実際は、タイタンのドミナントであるフーゴが王のような役割で権力を握っています。
ドレイクファングとタイタンの力で統治されていますが、現在は鉄王国と戦闘状態にあります。
ウォールード王国
不老の王バルナバスが治める強国です。
ヴァリスゼアの一番東にある灰の大陸を支配しています。
灰の大陸には、オーク族が住み、黒の一帯と呼ばれる汚染が進んでいます。
マザークリスタル「ドレイクスパイン」を有しており、ダルメキア共和国とは同盟関係にあります。
クリスタル自治領
世界最大のマザークリスタル「ドレイクテイル」があり、ヴァリスゼアの中央に位置しています。
もともとは不可侵条約で自治領でしたが、ザンブレクが侵攻して以来は、ザンブレクの新しい首都になっています。
黒の一帯
FF16のキーワードとなるのが、黒の一帯です。
魔法を使う源になるエーテルが枯渇した地域のことで、ヴァリスゼアをどんどん浸食しています。
人々はクリスタルから供給されるエーテルを利用して魔法を使っていますが、そのエーテルが完全に枯渇しているため、黒の一帯では魔法を使うことができません。
黒に侵食されると草木も生えない死の大地となり、故郷を追われた難民が増加している他、魔物や蛮族が人里に近い場所に出没する原因にもなっています。
FF16の物語の悲劇の根本の原因ともなったのが、黒の一帯でした。
というわけで、FF16の重要な用語と国をまとめてみました♪
以下、FF16のあらすじを見つつ、考察を書いていこうと思います。
ストーリーの核心を含みますので、ネタバレ注意でお願いします!
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ファイナルファンタジー16ストーリー考察(ネタバレ注意)
1オープニング
舞台は13年前のロザリア公国から始まります。
次期国王となるジョシュアを守るため、兄としてナイトの称号を得たクライブ。
クライヴは、母のアナベラには冷遇されていましたが、
弟のジョシュア、幼馴染のジル、相棒のトルガルに囲まれて、毎日幸せに暮らしていました。
そんな中、黒の一帯が迫るロザリアは、鉄王国に支配されているマザークリスタル「ドレイクブレス」を奪還する作戦を決行しようとしていました。
そのために、国王エルウィンは、戦争前のフェニックスの神託を受けるために、クライヴとジョシュアと共にフェニックスゲートに赴くことを決めます。
これが全ての悲劇のはじまりだったのです。
フェニックスゲートに行く前夜、最愛の弟であるジョシュアに「お前を守る」と約束するクライヴ。ジョシュアは体が弱く、自信もなく、召喚獣のフェニックスは兄であるクライヴが宿すべきだったと思っています。
そして、ジル。
クライヴとジョシュアの幼馴染で友好の証として預けられた北方民族の子(実際は人質のような形で送られたものと推察します)。
ジルは、「また二人で月を見ようね」とクライヴに言いますが・・・この後過酷な運命に・・・。
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2フェニックスゲートの悲劇
フェニックスゲートにて、神託を受けようとしていたジョシュアと国王エルウィン。
しかし、深夜に侵入してきた謎の男たちによって、ロザリアの兵士や部下たちが全滅させられてしまいます。
襲い来る逆賊から必死にジョシュアを守ろうとしたエルウィン国王でしたが、それもむなしく命を落とし、これにショックを受けたジョシュアは、フェニックスの力を暴走させてしまったのです。
召喚獣フェニックスに顕現し、見境もなく暴れだしたジョシュア。
そんな中、なんとかジョシュアを止めようとしたクライヴの前に、黒いフードをかぶった謎の火の男が現れます。
そして、火の男は黒いイフリートに変身し、フェニックスに戦いを挑むのです。
伝承では、火の召喚獣はフェニックスだけのはず。
黒きイフリートという謎の召喚獣は、フェニックスに対して力を加減することもなく、ジョシュアの命もろとも、フェニックスをめちゃくちゃにしてしまったのです・・・。
この惨劇に絶望して意識を失うクライヴ。
「絶対に許さない・・・〇してやる・・・絶対に〇してやるぞ・・・!」
と突如現れた謎の火の男と、黒きイフリートに復讐を誓ったのです。
しかし、悲劇はここで終わりませんでした・・・。
全滅したロザリア軍の屍を踏み荒らして現れたのは、なんとロザリア王妃であったアナベラ。
そして、夜襲をかけたのが、実は同盟国だったザンブレク皇国であったことが判明します。
アナベラは自らの保身と神皇に取り入るために、祖国を裏切ったのです・・・。
そして、倒れているクライヴに一瞥を向けると、「雑卒にはなるでしょう」と、ゴミを見るような目で自分の息子を見捨てたのです。
「ジョシュア・・・」
と最愛の弟、父親、仲間達を自分の母親の裏切りによって失ったクライヴ。
ここからFF16の物語が動き出します。
【ここまでの感想】
FF16の体験版では、ここまでがプレイできました。
正直、物語の導入として、鳥肌。
まさかの敵が自分の母親という展開と、いきなり仲間達を全員失うという絶望がものすごかったです。
自分が父親のように慕っていた将軍のマードックも、突如として現れた黒きイフリートによって一瞬で灰にされ、誰も護ることもできずに、なんとか瓦礫の下にいることで生き延びたクライヴ。
一体、なぜ王妃アナベラは祖国を裏切ったのか?
そして、黒きイフリートの正体と黒いフードの男は誰なのか?
これが最初の伏線として残されました。後で詳しく考察します。
それにしても、夜襲のきっかけとなった門番の強襲ですが、門番が荷物の確認もせずに簡単に門を開けた姿にびっくりしました(;´▽`A“
戦争前だから、鉄王国からの刺客も考えて、普通なら検疫を強化しそうだし、ロザリアは戦争前にフェニックスゲートに行くのが慣例と分かっている以上、いつも以上に警戒すべきなのに、兵士たちは酒飲んで寝てるし・・・。(´;ω;`)
民に優しいけど、こういう甘いところが、ロザリアの滅亡のきっかけにもなったのかもしれませんね。
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3悲劇から13年後。奴隷となったクライヴ。
そして、物語は13年後。クライヴは28歳になっています。
ザンブレクに奴隷(ベアラー)として拾われ、その後は、弟の仇を討つためだけに必死に戦場で戦ってきたようです。
ベアラー:生誕時からマザークリスタルの恩恵を得ずに魔法を扱える人間の総称。外見的特徴として頬に黒い刻印が施されており、「印持ち」とも呼ばれます。奴隷として扱われ、人々に忌み嫌われています。クライヴの場合は、フェニックスの祝福を受けているために魔法が使えるので、一般のベアラーとは少し違うと思われます。しかし、出自は不明とされているため、人々からの扱いはベアラーそのものです。
13年前にロザリアが戦おうとしていた鉄王国は、ロザリアが悲劇で自滅したため、その後に、ロザリアに侵攻。女子供を連れ去り、勢力をさらに拡大させていました。
そして、今度は、南部のダルメキア共和国を攻めようとしていたのです。
ここで登場したのが、召喚獣タイタンである、フーゴ・クプカと、召喚獣ガルーダである、ベネディクタ・ハーマン。
二人は同盟国であるダルメキアとウォールードの関係もあり、親密です。
フーゴは、鉄王国が召喚獣シヴァを擁していると聞いて、自らタイタンとなって出陣します。
フーゴが変身したタイタン。物語の冒頭でのタイタンの演出は圧巻!こんなのが戦場にいたら、それは勝てるよね・・・と思います。アクションでタイタンが暴れる中を駆け回る場面から楽しい!
そして、タイタンの進軍の前に現れたのが、召喚獣シヴァ!
今作のシヴァはより人間っぽさが出ています。
ザンブレクの奴隷であるクライヴ達の目的は、鉄王国のドミナント(シヴァ)をスキを見て抹殺することでした。
タイタンVSシヴァの激闘の後、自陣に帰ろうとしていたドミナントを発見したクライヴ。
シヴァを倒し、任務を果たそうとしたその時、そこにいたのは、見覚えのある顔だったのです。
そう、彼女こそ、13年前に生き別れたクライヴの幼馴染のジル。
ジルはロザリアが鉄王国に侵略された時に鉄王国に連れ去られ、その後、シヴァとして覚醒。
鉄王国ではドミナントは「奴隷」の扱いのため、以後、戦場で無理やり戦わされていたのです。
生きてはいないと思っていた幼馴染に驚き、自分の身の上も含めて謝ることしかできないクライヴ。
旧知の仲の再会もつかの間、奴隷としての任務を放棄してジルを助けようとするクライヴは、自国のザンブレクと敵国の鉄王国からも追われるハメになります。
それを救ってくれたのが、シドと名乗る男とまさかのトルガルでした。
シドの目的は、迫害されているベアラー達を救い、どこの国家にも属さずに、「人が人らしく死ねる場所を作る」こと。
その理念に共感したクライヴは、助けてもらったジルと一緒に、シドとしばらく行動を共にすることにしたのです。
【ちょこっと感想】
13年前に生き別れたジルとトルガル。
その二人(1匹)と物語の冒頭でいきなり再会することになります。
個人的には、ヒロインとの再会はもう少し後に引きのばしてもよかったかな?と思いますが、とりあえずFF16はじまってずっと続いていた絶望感が少し和らいだ気がします。
そして、FF16の1周目の冒頭では、国同士の関係がよくわからず、ベネディクタやフーゴなどが何をやっているのかいまいち不明でしたが、2周目でようやく理解ができました。
鉄王国はロザリアに侵攻して、召喚獣シヴァ(ジル)を手に入れて、その勢いで今度はドレイクファングを有するダルメキアを狙ってきたということ。
鉄王国は宗教国家でマザークリスタルを全て手に入れたいと思っているため、この戦争に納得しました。
そして、ダルメキアはウォールード王国と同盟関係で、同時に、ベネディクタ(ウォールード)はフーゴ(ダルメキア)を言いように扱うために、愛人を演じていたんですね。
国同士の関係としてはこの時点では、鉄王国が完全孤立、ということでしょうか。
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4シドのラムウVSベネディクタのガルーダの戦い
シドの隠れ家にやってきたクライヴたち。
シド達の目的は、ベアラーたちの救出です。
そんな中、クライヴが捜している復讐相手の「火のドミナント」がベアラーたちと一緒に、ザンブレク領のノルヴァーン砦にいる、という情報があり、クライヴ達はそこに向かいます。
火のドミナント「マルガラス」と従者を捕えていたのは、ガルーダのドミナントであるベネディクタでした。
復讐相手である火のドミナントを捕まえるためにも、同時にベアラーを逃がすためにも、ベネディクタを倒さなければならない。
シドとクライヴは、ベネディクタに決戦を挑みます。
ベネディクタとシドは実は、元上司と部下の関係であり、恋人でもあったようです。
戦争孤児として生きていたベネディクタは、シドに拾われ、ウォールード王バルバナスの庇護のもとに生きてきました。
ベネディクタはシドのことを愛し、同時にシドもベネディクタを愛していた様子。
しかし、ウォールード王国のやり方に嫌気がさしたシドは騎士団長の身分にありながら離反し、ベアラー解放の組織を作りました。
一方、ベネディクタは自分を重用してくれたバルバナスを裏切ることはできず、やり方に疑問を持ちながらも従い続けていたのです。
「自分を痛めつけてまで人生を誰かにゆだねる必要はない」とシドに諭されるベネディクタ。
実際、ベネディクタはウォールードの暗部として汚れ仕事を引き受け、時に、自分の肉体まで使ってダルメキアのフーゴに取り入るなど、バルバナスのために、自分を犠牲にし続けていたのです。
それでも、バルバナス王を裏切れないベネディクタ。
心はシドを愛していながらも、孤児として捨てられた過去ゆえに、誰かに見捨てられることを極度に怖がり、自分を愛してくれている(本当は偽りの愛)バルバナス王を裏切ることができなかったんですね。
そして、ベネディクタとの闘いの最中、クライヴにまさかのガルーダの力が流れ込んでしまいます。
いきなりガルーダの力を制御できなくなったベネディクタ。
自分という存在は、ガルーダの力があったからこそ王や部下に認められていたもの。
それを失った今、自分にはもはや価値はない。
さらに、野盗によって部下たちも全滅。
絶望した彼女は暴走し、自我を失った召喚獣ガルーダとして暴れ狂ってしまったのです。
「全て壊れちまえ・・・」と自我を失い、暴走するベネディクタ。ガルーダの力はクライヴに流れ込みましたが、顕現することは可能です。ただし、顕現すると、自我がないため、そのまま召喚獣に飲み込まれていずれ石化してしまいます。
暴走したガルーダの圧倒的な力になすすべがないクライヴ。
しかし、そんな時に謎の声がこだまします。
「そこにいたか・・・ミュトス・・・」
そして、「目覚めよ」の声とともに、火の力が顕現。
ついに、クライヴ自身がイフリートとして顕現したのです!
ずっと追っていた火のドミナントとイフリート。それがまさかクライヴ自身であったという・・・。
さらにこの後、正確にはクライヴ自身というだけとも言えない真実が判明します。
イフリートの圧倒的な力はガルーダを打ちのめしますが、クライヴもまた自我を失ってしまいます。
そんな暴走したイフリートに鉄槌を下したのが、ラムウとなったシドでした。
そして・・・。
クライヴのイフリートによって倒されたベネディクタ。
彼女はここで命を落とします。
「こんなのお前の望みじゃないだろう・・・・なぜ、バルバナスを信じた?」
と最後に愛したベネディクタに語り掛けるシドは寂しそうに去っていくのでした。(´;ω;`)
【ちょこっと感想】
クライヴの復讐相手である火のドミナント。
追っていたのはマルガラスと呼ばれる人物ですが、実はイフリートはクライヴ自身だったということが判明しました。
ということは、13年前にフェニックスであるジョシュアを殲滅したのも、イフリートのクライヴだった・・・?
実はこれは正解でもあり、誤りでもあります。
それがこの後ついに判明します。
そして、クライヴがイフリートだとしたら、現在追っていた火のドミナントであるマルガラスとは一体だれなのか?
さらに謎の声の正体と、「ミュトス」とは一体なんなのか?
これが今後の伏線になっていきます。
そして、ベネディクタ。
初登場時はすごく嫌な感じの女性・・・と思っていましたが、実はシドを愛していて、でも、孤児ゆえに拾ってくれた国への恩も裏切ることができず、板挟みの葛藤の中で生きてきたある意味、純粋な少女のような心の持ち主だと分かり、かなり切ない展開でした。
バルバナス王は、実はベネディクタのことなど全く愛していなくて、単なるコマくらいにしか思っていませんが、捨てられて孤児として生きてきたベネディクタにとっては、主に捨てられることはこの上なく恐ろしかったのでしょう。
愛のために、シドについていきたいけれど、王も裏切れない。それなら、シドにこちらに戻ってきてもらおうという想いが中盤には見えてきて、
そして、ガルーダの力をクライヴに奪われてからは、自分が愛される理由を失って動揺する姿が顕著に現れていました。
個人的にはベネディクタをもっと掘り下げてほしかった気もしますが、このベネディクタをめぐって、今度はタイタンが暴れ狂うという愛の連鎖がここから描かれます。
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5クライヴの絶望とフェニックスゲート
イフリートに覚醒した後、気を失っていたクライヴ。
しかし、目が覚めた後、クライヴは絶望に沈んでいました。
ずっと追ってきた弟のジョシュアの命を奪った復讐相手の火の男、イフリートが自分自身だった。
この事実がクライヴに生きる気力を失わせていたのです。
全ての気力を失ったクライヴをシドは連れ出し、
「自分で真実をつかんでみせろ。それから死ねばいい」と言ったのです。
13年前一体何があったのか。
その真実を掴むために、クライヴは目覚めたジルと共に、かのフェニックスゲートへと行くことにしました。
ジルとの旅路は13年前の続きのようで、同時に、ジル自身もまた奴隷として鉄王国にいいように使われていた事実を知り、クライヴは少しずつ自分の絶望を改めていきます。
そして、フェニックスゲートの地下にあった遺跡で対面したのが、「炎影」と呼ばれる存在。
クライヴが最初に顕現した時に登場した黒いフードの男。
火の男としてクライヴが追っていた人物ですが、ついにその正体が判明します!
フェニックスゲートの先で対面した黒いフードの男。
それは、まさにクライヴ自身の中に存在していた「炎影イフリート=クライヴのもう一人の自分の姿」そのものだったのです。
つまり、最初の時は、耳鳴りや頭痛によって、自分の中に眠る力そのものが、幻影(炎影)として、クライヴだけに見えていたということ。
クライヴはそんな自分の中に眠っていたもう一人の自分「黒き炎影イフリート」と戦い、向き合いながら、自分自身であることを受け入れていきます。
そこでかつての自分自身の影から託された力。
そして、ジルとの旅路で、ベアラーの人々やロザリアのクライヴが生きていたことを知って喜んでくれた人々の存在を知り、
クライヴはもう一度立ち上がることを決意します。
「俺は確かにジョシュアの命、大勢の命を奪った・・・だが、その罪は自ら償わなければならない」
クライヴはここから、召喚獣イフリートのドミナントとして自分の生かされた意味を受け入れる覚悟を決めたのです。
そして・・・また別の場所にて。
ずっと謎だったもう一人の火のドミナント。
「奴を止める」
と語り、フードを取ったその姿は、まさかのジョシュアだったのです・・・!
なぜ、ジョシュアは生きていたのでしょうか?
そして、もう一人。
ダルメキア共和国のフーゴ。
彼の元に送られたのは、ベネディクタの首でした・・・。
しかも、宛名はシドから。
「絶対に許さねぇぞ!シド!」
とベネディクタを愛していたフーゴはシドに復讐を誓ったのです。
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6シドの真の目的とラスボス「アルテマ」の登場
ザンブレク皇国は、その後、元ロザリア公国の大公を信じる人々を蹂躙し、ベアラー狩りを行います。
この悲劇を止めるために、シドはついに自身の最終目的をクライヴに語ったのです。
シドの最終目的。それは、世界各国に存在する5つのマザークリスタルを全て破壊すること。
マザークリスタルはヴァリスゼアにおいては、神から与えられたものであり、マザークリスタルの恩恵で人々は魔法を使ったり生活ができていました。
しかし、その一方で、実はマザークリスタルは大地から生命の源になる「エーテル」を過剰に吸い上げており、だからこそ、大地が涸れ果てて、死の大地である「黒の一帯」が増えているのだと判明したのです。
人々は、マザークリスタルから削りだしたクリスタルのエーテルを利用していましたが、もともとは大地にあったはずのエーテルを無理やり使っていた、ということですね。
ただ、マザークリスタルを破壊するということは、クリスタルを失い、いずれは魔法が使えない世界になるということ。
それを考えると、魔法文明で成り立つ今の世界を壊すことになるので、シド達は大罪人となってしまいます。
それでも、シドは魔法のせいで人々がベアラーとして奴隷になったり、貧富の格差ができたり、黒の一帯が生じているのだから、魔法のない「人が人として死ねる世界」を作るべきだと考えたということです。
「クリスタルがなくなり、魔法の使えなくなった世界では、生まれも身分も関係なくなる」
そのシドの理念に賛同したクライヴは、まずベアラー狩りをするザンブレクにあるマザークリスタル「ドレイクヘッド」を破壊するために、ザンブレクの首都オリフレムに潜入しました。
ザンブレクの首都オリフレムにあったドレイクヘッド。
そこでは、大量のエーテルを浴びた結果、「アカシア」という闘争本能のみで暴れる異形となった兵士たちがいました。
襲い来るアカシアを制して、ドレイクヘッドのコアにたどり着いた一行。
シドが顕現したラムウの一撃により、コアは破壊されましたが・・・、
しかし、そこから出てきたのが「ティフォン」と呼ばれる謎の存在だったのです。
まるで進撃の巨人を連想させる召喚獣ティフォン。
そして、「ドミナントごときが小癪な真似をする」とティフォンの放った攻撃はシドを貫いてしまいます。。。
なんとかイフリートに顕現してティフォンを倒したクライヴでしたが、そこから新たに「アルテマ」と呼ばれるものが登場します。
「今こそ一つになろうミュトスよ・・・」
とクライヴに接近するアルテマ。
剣で貫いても復活し、クライヴを取り込もうとした絶体絶命のその瞬間、そこに現れたのがまさかのジョシュア!
「兄さんはこの僕が守る」
とジョシュアはフェニックスの力を解放し、アルテマを自分自身の肉体に封印したのです。
封印される直前、「我が存在を知ったか。褒めて遣わそう。フェニックス」と語るアルテマ。
一体、アルテマとはなんなのか?なぜ、マザークリスタルから出てきたのか?
この時点では謎だらけの展開です。
そして・・・シドの最後の時がやってきます。
ティフォンの一撃で瀕しとなっていたシド。
どちらにせよ、ラムウの力を使ってきた反動で、身体は石化してしまっており、俺はここで終わりだ、と語ります。
シドは最後にクライヴに自分の願いを話します。
シドの目的は、クリスタルに囚われ、人々が差別されたこの世界を壊すこと。
そして、「人が人として扱われて死ねること」。
クライヴが語った「人が人として生きられる世界を作る」という理想を信じて、シドは息を引き取ります。
「いい悪党になれよ」とクライヴに今後を託して・・・。
今作のシドは歴代FFシリーズでも、断トツでかっこいいシドだったので、本気で悲しかったです・・・(´;ω;`)
でも、こういうかっこいい人ほど、早世するのが世の理(フラグ)なのかも。。
【ちょこっと感想】
いきなり登場したティフォンとアルテマという存在。
実はこのアルテマこそFF16のラスボスであり、言うなれば神のような存在です。
一体、なぜマザークリスタルに封印されていたのか?
それが今後の伏線になっていきます。
そして、ついに再会したジョシュアとクライヴ!
ジョシュアは13年後に23歳となり、かなり精悍な若者になっています。
実はフェニックスゲートの事件の後、不死鳥フェニックスの名の通り、瀕しのケガから回復したジョシュアは、その後、フェニックスを信仰するフェニックス教団によって保護されており、世界の謎を探求する旅に出ていたとのこと。
その探究の旅の中で、「アルテマ」という世界を裏で操っている存在を知り、アルテマの野望を打ち砕くために、今は動いていたんですね。
世界各地の遺跡に眠る「アルテマ」の壁画。
見た目はイフリートのように見えなくもないが・・・
それにしても、クライヴはずっと自分がジョシュアの命を奪ったと思っていたので、これでようやく心の重荷から解放されたということでしょう。
一方、その頃、シドの隠れ家は復讐に燃えるタイタンによって、壊滅させられてしまいます。。
シドと隠れ家、その両方を失ったクライヴたち。
ここから、クライヴはシドの遺言を成し遂げるために、世界のマザークリスタルを破壊する旅に出るのです。
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7それから5年後。マザークリスタルを破壊していくクライヴたち。
シドの死から5年後。
クライヴは、新しい二代目「シド」として、各地で迫害されるベアラーを助けたり、新しい隠れ家の建設をしていました。
一方、世界では、マザークリスタルを失ったザンブレク皇国が、クリスタル自治領に進軍。
クリスタル自治領を新ザンブレク皇国として占領し、さらにベアラー狩りを加速させていたのです。
2代目シドこと、クライヴ達はベアラー解放のために活動していますが、その一方でシド達の活動によって、さらに迫害されることになったベアラーもいて、非常に複雑なところ・・・。
そんな中、クライヴ達はついに他の4つのマザークリスタルを破壊するために行動を起こしていくことになるのです。
鉄王国のドレイクブレス破壊
まず、クライヴ達が向かったのが、鉄王国が実効支配するマザークリスタル「ドレイクブレス」でした。
ドレイクブレスでは、鉄王国の君主にして教祖でもあるイムランが治めていました。
鉄王国は、フェニックスゲートの事件の後にロザリアを侵攻。
その時に女と子供を連れ去り、ジルもドミナントとして奴隷のように使役されていました。
クライヴも奴隷として使われていましたが、ジルは女性としてもっとひどい目にあっていた様子・・・(´;ω;`)
その全ての元凶であるイムランを打倒すること。
ドレイクブレスに潜入したクライヴとジル。
ジルはついに自らの手で元凶のイムランを討ち取ります!
同時に、ドレイクブレスのコアを破壊し、ついに2つ目のマザークリスタルの破壊に成功しました。
これで残るは3つ・・・!
ダルメキアのドレイクファング破壊
3つ目のマザークリスタルはダルメキア共和国のドレイクファング。
しかし、そこにタイタンのドミナントであるフーゴ・クプカが現れます。
フーゴの目的は、愛するベネディクタの命を奪った「シド」とその仲間達の抹殺。
しかし、実際ガルーダにとどめを刺したのはクライヴだということを知り、フーゴは怒り狂います。
ここでクライヴvsフーゴの死闘が繰り広げられますが、フーゴはクライヴに敗れて、一旦敗走。
その後、ドレイクファングに戻り、そこで最終決着をつけることになります。
ドレイクファングのフーゴ・クプカの私邸では、なぜかウォールード王国の男であるハールバルズがフーゴをそそのかしていました。
「愛しのベネディクタの命を奪ったクライヴを倒す方法を教えてあげますよ・・・」
と語るハールバルズ。
ウォールード王国とダルメキア共和国は同盟関係ですが、実はベネディクタをフーゴの元に派遣していたのも、首を送り付けたのも、ウォールード王国の意図通りでした。つまり、彼等はタイタンの力をクライヴにぶつけようと画策していたのです。
ウォールード王国のハールバルズは、「ようやくここまでたどり着きましたか、ミュトス」
とアルテマがクライヴのことを「ミュトス」と呼んでいたのと同じような話し方をしています。
一体、ウォールード王国の企みとはなんなのか・・・。
クライヴに一度敗れ、もはや錯乱したフーゴはその言葉を聞き、ドレイクファングのエーテルを自身の体に大量に取り込んだのです。
屈強な男だったフーゴ。しかし、ハールバルズの助言に操られ、自らエーテルを大量に取り込んで、暴走したタイタンとなります。
そして、ついにドレイクファングにて、クライヴが顕現したイフリートと暴走したタイタンの決戦が始まるのです!
FF16で個人的に一番燃え上がった超巨大タイタンvsイフリートの戦い。
巨大怪獣との闘いという演出がすごすぎて、FF16スタッフとps5の力を見せつけられた気がしました。
そして、決着。
無謀なエーテルの吸収をしたタイタンは破れ、その力はクライヴによって吸収され、フーゴ・クプカは石化してしまいました。。
この時点で、イフリート・ガルーダ・ラムウ・タイタンの力を吸収したクライヴ。
なぜ、クライヴだけが召喚獣の力を吸収できるのか?という謎が残されます。
そして、
ここで、ウォールード王国の王であるバルバナス王がついに登場します。
「愛するものの首ひとつで身を滅ぼすとは、人とは哀れなもの」
と達観したバルバナス王。
タイタンとクライヴの戦いも、その全ては、バルバナス王の策略だったのです・・・。
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8バハムートとの戦いとアナベラの最後
タイタンvsクライヴの戦いの一方、クリスタル自治領を占領したザンブレク皇国では、次期国王となるはずだったディオンに代わり、アナベラの産んだオリヴィエが新皇となることが発表されました。
ザンブレク皇は、もともと息子のディオンがバハムートで戦功をあげたからこそ、つけた地位。
しかし、その大切にしていた息子をないがしろにして、祖国ロザリアを裏切ったアナベラとの新しい子を次期国王にするというのです。
納得できないディオンでしたが、
「ディオンはもともと下層階級の女との間に(遊びで)偶然できた子」
というアナベラの進言により、ディオンはないがしろにされることになったのです。
同時に、もともと優しく、民にも慕われていた父親である神皇が、アナベラが来てからおかしくなり、自分の利益のことしか考えなくなった・・・。
このことに業を煮やしたディオンは、自らの部隊である聖竜騎士団を率いて、ついにアナベラを討つことを決意したのです!
しかし・・・。
そこでついに口を開いたのが、神皇となったオリヴィエ。
「バハムートになって全て焼き尽くしてしまえばいい」
無口な子供と思っていたはずが、実はオリヴィエこそが全ての元凶でした。
そして、ジョシュアを通して「アルテマ」という存在が黒幕だと聞いていたディオンは、
このオリヴィエこそ、アルテマだと気付いたのです。
元凶であるアルテマの存在に気付いて、討ち取ろうとするディオンでしたが、オリヴィエを父親である元皇がかばい、命を落としてしまいます。
父親を自ら討ち取ってしまい、動揺するディオン。
「お前はしぶといね。でも、ようやくこれで壊れてくれそうだ・・・」
とアルテマは、ディオンの精神に干渉したのです・・・。
結果的に、暴走したディオンはバハムートに顕現し、街を焼き尽くしてしまいます。
それを止めるために、そしてマザークリスタルを破壊するために、クライヴとジョシュアは二人でバハムートに挑むのです。
バハムートvsイフリート&フェニックスの戦いは熾烈を極め、戦いの部隊はついに宇宙へ・・・。
バハムートの放つゼタフレアを止めるため、イフリートとフェニックスは融合します。
そして、その姿は遺跡に描かれていた原初の神「アルテマ」の姿そのものだったのです。
もはやゴジラvsキングギドラのような大決戦!
最終的に、アルテマの姿を模したイフリート・リズンはバハムートを倒し、マザークリスタル「ドレイクテイル」を破壊したのです。
その様子をじっと見つめていたアルテマ。
「人の生み出したる自我。それをつなぐ思念。思念が自我と自我を絡め、彼我の境界をあいまいにする。なれば、再び個として存立せよ。その思念の鎖を断ち切る」
「人よあるべき姿に戻るがよい」
アルテマの放った光はヴァリスゼア全土の空を赤く染め、各地ではアカシアとなった人々があふれ出したのです・・・。
アナベラの最後
そして、ザンブレクは崩壊し、取り残されたアナベラとついにクライヴ達は会うことになります。国を崩壊させた元凶であり、最悪の母親であったアナベラ・・・。
「なぜ、ロザリアを、息子である俺たちを裏切ったのか!」
というクライヴの問いに、アナベラはその本心を語ります。
「国という入れ物には何の価値もない。重要なのは、統治する者よ」
「その統治にふさわしい最も高貴な子を成すことこそ本命」
そう、アナベラの目的は、世界を統治するにふさわしい史上最高の子供を作ること。
そのために、ロザリアのエルウィンと結婚したけれど、長男のクライヴはフェニックスを宿さず、次男のジョシュアは体が弱かった。
そして、ロザリア国王は民想いで世界支配の野望もない。
だから、ロザリアという国を見限り、より世界支配にふさわしいザンブレクの皇后の地位を狙ったと。
それでも、ジョシュアだけは助けようと思っていたのに、フェニックスゲートの事件で命がなくなったと思い、完全に見限ったのだと。
何という母親や・・・(´;ω;`)
彼女にとっては、世界支配にふさわしい子供の肩書や血筋だけが大切で、実際に生まれた子供だろうと無能ならばいらないという、子供を自分の支配欲を満たす道具にしか思っていなかったんですね。。
さすがに母親の醜い本性を目にして切れるクライヴさん。
それでもジョシュアはあなたの期待に応えるために、頑張っていたんだ!と伝えます。
そして、隣にいたオリヴィエはアルテマが化けていただけの存在。
突如として我が子がアルテマに変異して消滅した姿を見て、アナベラは錯乱します。
それでもアナベラはクライヴとジョシュアの母親。母親を見捨てないジョシュアはアナベラを救おうとしますが・・・。
ジョシュアは生きていないと思い込んでいるアナベラは、最後にジョシュアの救いの手を拒否して、自ら命を絶ったのです。。。
一体なんやったんやこの人・・・(´;ω;`)
FFの悪役は結構、自分なりの世界に対する大願などがあったりしますが、最後の最後まで自分自身の欲望しか考えていないアナベラさんでした・・・。ある意味FF史上最大の悪役かも・・・。
自業自得なので同情の余地もなく、流行りの転生もの(復讐系)を見ているような感覚でした・・・(;´▽`A“
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【ちょこっと感想】
戦いはついに宇宙へ!
ついにマザークリスタルも4つを壊し、残るはウォールード王国の「ドレイクスパイン」のみとなりました。
同時に、アルテマが活動を始め、ヴァリスゼア全土はアカシアにあふれ出すようになります。
あれ?アルテマって、ジョシュアの体に封印されたよね?という疑問が生じますが、実はそれはアルテマのうちの一体。
アルテマは何を成そうとしているのか?
アルテマの語る自我の鎖とはなんなのか?
そして、バハムートとの決戦でさらにバハムートの力も取り込んだクライヴ。
なぜ、クライヴは召喚獣の力を吸収できるのか?
そのすべてが明らかになっていきます!
9オーディンとの闘いと、バルナバスの真の目的が明らかに!
アルテマの活動によって、世界がアルケーの空と呼ばれる赤に覆われ、アカシアが跋扈するようになりました。
そして、クライヴ達は、ついに最後のマザークリスタル「ドレイクスパイン」を壊すために、灰の大陸にあるウォールード王国に挑むことになります。
そんなクライヴ達の前に立ちはだかったのが、ウォールード国王である、バルバナス王でした。
「ドミナントとは、神の力ををもって、神の威光を世界に示すコマにすぎない」
とクライヴに語るバルバナス。
バルナバスは、アルテマを神をあがめ、アルテマの指示通りの世界を作るために、クライヴを「ミュトス」として覚醒させようとします。
「ミュトス」というのは、アルテマが以前からつぶやいていた言葉で、
言うなれば、「神の器」。
すなわち、精神体であるアルテマが肉体として手に入れるべき新しい神の器だと言うのです。
そして、アルテマの目的とは、今の世界を壊し、人々の自我を無くし、神だけの世界を作ること。
その世界では人々は自我がないため、苦しみもなく、平穏な生になる、と語ります。
しかし、それはつまり、全ての人間が自我のないアカシア(異形)になり、アルテマの兵士となるということ。
バルナバスは、人は欲があるからこそ力を求め、その結果、魔法の使用によって黒の一帯を招き、自ら滅びの道を歩んでいると語ります。
バルナバスは、そんな人間を憂い、神に「人を救いたまえ」と願い、それにアルテマが答えたということ。
そして、人を救うために、バルナバスは、人の生を捨て去り、自らアカシアとなって、神の手先として生きてきたのです。
全ては「自我=欲と苦しみ」のない世界にするために。
一方のクライヴは、自我があり、苦しみがあるからこそ、人は生きたいと思うのだと言います。
バルナバスとアルテマが作ろうとしている世界は、「救済ではなく、人を見捨てることだ」と。
苦しみの全くない世界というのは、自我がない、もはや人間として生きてはいない世界。
それとも、苦しみを受け入れてなお「生きる」ことを選択するのか。
バルナバスとクライヴの示す世界は対立し、
「ならば、力で示して見せよ」
とバルナバスはオーディーンとして最大の技「大斬鉄」を繰り出します。
しかし、戦いの中で、生を捨てていたはずのバルナバスは、血沸き肉躍る戦いに身を投じたことで、「生」を実感する、という瞬間を感じます。
最終的に、オーディンはイフリートに敗れ、オーディンの力はクライヴに渡されることになったのです。
もともとバルナバスの目的は、クライヴを神の器として完成させること。
そのために、自分を打ち倒すくらいに強くし、同時にオーディンの力を譲ることでした。
「貴様の、新たな神の世界を夢見た時点で自我を捨てられなかったんだ・・・」
と敗れたバルバナスに語るクライヴ。
一体、どちらの主張が正しいのか・・・。
何の苦しみもない世界に行くということは、つまり、人間としての生を捨てること。
すなわち、死そのものです。
一方、クライヴは苦しみの中の生を主張しています。
そして、バルナバスの真の目的は、実は「母親と同じ場所に行くこと」。
アルテマの化けた母親に甘えるバルバナス。
そして、クライヴに敗れた後、「今度こそ救われる・・・母様」と笑うバルナバス。
つまり、バルナバスの生の目的とは、愛しい母親があってこそのものであり、
そんな愛しい存在のいない世界など、彼にとっては無意味だったんですね。
そして、戦争や飢餓で苦しむ人々を見ていたバルナバスは、それなら彼岸に行く方が人間にとっても幸福だと考えるようになったと。
同時に、アカシアになったことで、不老不死となってしまい、クライヴに倒される以外に救われる道がなかったのかもしれません。
一方で、クライヴは絶望の中を息抜き、結果として現在は愛おしいジルやジョシュアが傍にいます。
この時点で、生を選択するというのは「持てる者」ゆえとも考えられます。
もしも、クライヴもジルやジョシュアを失い、復讐の意味も失い、この世界になんの希望すら持てなくなったとしたら、バルナバスと同じ道を選んだかもしれません。
子供のころは、生きることに何の疑問も抱かなかったのですが、大人になって世の中の不条理や悲しい現実を目の当たりにして、
果たして生きていくことが正しいのか?自我や意識のない状態の方が幸せなのではないか?と思うことはきっとあると思います。
エヴァンゲリオンしかり、多くの作品でも、最終的に人間の自我は消える方がいいという展開がありますが、私自身も、バルナバスの理想を否定できない気がしています。
でも、だからといって、今生きている人間をコマとして切り捨ててきたバルナバスのやり方は間違っている気がしますが・・・(;´▽`A“
充実しているから生を望む気持ち、絶望しているからこそ安楽を求める気持ち。
この課題はどっちが正しいとか善とか悪ではなく、どちらも同じくらい純粋な「希望」である気がするのです。
【ちょこっと感想】
バルナバスの部下として動いていたハールバルズ。
彼の正体もまた人ではなく、魔法で作られた魔物だと判明しました。
つまり、ウォールード王国は人ではないアカシアと魔物によって統治されていたんですね・・・。
そして、ジルとクライヴ。灰の大陸にてついに二人きりに・・・(≧∇≦)
「あなたを守るために私は生きる」
「君の罪も思いも受け止める」
「私も愛してるわ」
と二人がついに結ばれました。
「またこうやって月を見よう・・・」
この願いはエンディングに関わってきます。
同時に、ジルのシヴァの力がクライヴに渡され、残るはフェニックスの力のみとなりました。
ついに最後のドミナントを倒し、ドレイクスパインを破壊したクライヴ。
これで残るはアルテマを倒すのみ。
アルテマの望む自我のない世界とはなんなのか?
なぜアルテマはそれを望むのか?
アルテマの真の正体とは?
長くなったので、次のページで最後にラスボス戦とエンディングを書こうと思います☆