目次
キング・オブ・エジプトレビューと全体のストーリー(あらすじ)まとめ。ネタバレ注意!
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最初に、ここでスフィンクスが知恵の神トトに出題したクイズを一つ☆
「過去にはなくて、未来には存在する。今も存在はしていないが、人々がその存在を信じているものはな~んだ」
知恵の神様は2回間違えて、食べられそうになり必死に3回目で答えを出しました。
ヒントは人間として考えること、だそうです。
あとで答えも載せておきますね♪
ここから先は作品のレビューとストーリーまとめになるため、ネタバレにはご注意ください!
まずは作品の概要から・・・
この作品のテーマは神々の戦いです。
古代エジプトは神々が支配しており、人間は神をエジプトの王として崇め、その庇護の下で生活していた、というのが根底にあります。
神は普段は人間と同じ姿をしており、体格は人間の2倍ほど。
しかし、自由に本来の姿、タカのような姿や牛のような姿になることができ、その血は黄金そのものとなっています。
世界を創ったのが、太陽神ラ―。
そして、その息子のオシリスが統治の神として君臨し、その王座をさらにその息子の天空の神、ホルスに譲る、という場面から物語は始まります・・・。
全世界20各国で1位になったという作品のため期待大!でした。
1 主人公は、天空の神、ホルスと、人間にして若き盗人ベック
主人公の一人、ベックはいつもスリや盗みをして生計を立て、盗んだものを美人な恋人ザヤにプレゼントする日々。
2人は愛ゆえに駆け落ちしたというラブラブな夫婦?です。
奥さんザヤはとっても美人。
そして、この日は統治の神オシリスが、息子の天空の神ホルスに王座を譲る、戴冠式でした。
2人はそれを観に行きます。
出典:画像はhttp://dramanavi.net/news/2016/09/post-5183.phpより
こちらが次期、王であったホルス。
王になることが確定していますが、少しナマケモノで、前日にお祭り騒ぎをするなど、少し素養に欠けている面があります。
しかし、イザ、王冠を譲られようとしたときに、叔父であり、父親オシリスの弟でもある、砂漠と灼熱の神、セト(以下画像)が現れ、オシリスを刺してしまいます。
画像はhttp://lovecinema.jp/cinema/1909/より
セトはこれまでよき叔父であり、尊敬される砂漠の神でしたが、実は内心で兄であるオシリスの「人々はあの世に行った後、貴賤関係なく平等に次の世界に送られる」といった優しい思想や、争いのないエジプトに不満を持っていた野心家。
兄から玉座を奪い、さらにホルスを打ち負かして、その両目を奪い取ってしまいます。
(神々はそれぞれが力の象徴とも言える部位を持っており、天空の神ホルスは、全てを見通せるタカの目、知恵の神トトは、全ての知恵を蓄えている脳、など取り出すと宝石のように輝きます)
そして、平和だった王国は一変。
「今後、あの世への通行料として、金をどれだけ蓄えたかによってどうなるか決められる」
「人間は奴隷」
「ラーに捧げる巨塔オベリスクを建てよ」
「従わぬ者は粛清」
などなど、暴君による支配がはじまります。
2 盗賊ベック、最愛の恋人ザヤとの別れ・・・
たとえ、王が変わっても、盗人は盗人、と生活していたベックですが、
恋人ザヤは奴隷となって、オベリスクの建築士の書物保管をさせられています。
何度か密かに会っていたのですが、
ある日ザヤに
「ホルスの失われた目は宝物庫に保管されている。あなたなら盗み出せる。ホルスが目を取り戻せば、セトを倒せる!」
と言われ、渡された書物を手に、セトの宝物庫に挑みます。
宝物庫では3つの橋とそれぞれ3つの罠が待ち構えており、
① 影を作ると、串刺しになってしまう。
② ただ歩くと、周囲の像が剣を振り回して攻撃してくる
③ 渡ったら、橋が崩れる。落ちたら、大量のサソリの餌食
という試練を乗り越えることになります。
それぞれ、タイマツで影を失くす、盗賊としての体術で剣を避ける、ひたすら走る、という力技で、クリアし、ギリギリのところでホルスの片目をゲットします。
戻って、ザヤに報告しようとするベック。
しかし、そのたくらみは、建築士にバレており、逃げようとした矢先、恋人ザヤの胸が矢で射抜かれてしまいます・・・。
「ホルスを信じて・・・」
という言葉とともに意識を失うザヤ。
絶望しながらも、ベックはセトに追放された、かつての王子ホルスを探しに行きます。
3 ホルスとの出会い。二人の冒険が始まる
セトに追放され、力の源である両目を失ったホルスは、父の巨大な墓(遺跡)の中で、ぐったりと座り込んでいました。
導かれるように、出会ったベック。
ホルスは、ベックに片目をよこせと迫りますが、ベックは「ザヤを生き返らせてくれるなら」と条件をだし、ホルスはそれを了承します。
画像はhttp://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0718/cin_160718_2473994896.htmlより
こうして、ホルスは片目を取り戻し、セトによって壊された王国、父と母の仇を打つために、ベックと協力しあうことにします。
ホルスが言うには、
「太陽神ラーの宮殿に流れる水は、セトの灼熱の砂漠を失くす効果があり、そうなれば片目の状態でもセトを倒せる」とのこと。
そして、
「自分が王になれば、王としての力でザヤの魂を呼び戻し、生き返らせてやれる」とのこと。
それを信じたベックはホルスの右腕となって付き合うことになります。
4 2人で太陽神ラーの神殿へ
ラーはホルスの祖父にして、創生の神。
宇宙空間に浮かぶ、船のような宮殿で、世界を滅ぼそうとする悪魔、アポビスと一人夜な夜な戦っています。
画像はhttp://tweez.net/lev_app/より
ラーは自分の息子オシリスに変わって、弟のセトが玉座についても、気にしない様子。
ホルスに、セトを倒す水を汲むことは認めますが、協力はしない、と言います。
「これもホルスの旅の試練」なのだと。
とりあえず水を得て、地上に戻る二人。
しかし、ここからセトが放ったハンターたちが襲ってきます!
5 牛の神様と、大蛇を操る女神たちとの闘い
セトの力を沈めるための、水を汲んだはいいのですが、その力の源は遥か遠くの神殿にあります。
そこを目指して二人で進むのですが、行く手にはセトが放った刺客が。
牛の神様は、ホルスがなんなくやっつけるのですが、
大蛇を操る女神二人には苦戦します。
画像はhttp://blog.livedoor.jp/makoton08/archives/1058499205.htmlより
ギリギリのところで現れたのは、かつてのホルスの妻であり、現在はセトの後妻になっている愛の女神、ハトホル。
一見すると、裏切りの女神ですが、実はホルスをセトから助けるために身を犠牲にしていたのでした。
目を見ると、愛するものがいない者を操ることができるというハトホルに、大蛇も形無し。
自らを炎で焼き尽くして、倒されてしまいます。
そして3人で次に向かったのが、知恵の神トトの宮殿。
というのも、セトの神殿を守るスフィンクスは、神々でさえ太刀打ちできないほどの怪獣で、謎かけに正解しなければ・・・というものだったからです。
トトはベックの「知恵の神が逃げ出したって言ってやる!」という挑発にのって、
しぶしぶ同行を決意(笑)。
4人でスフィンクスに挑みます!
6 スフィンクスの謎かけとセトの神殿
いざ、スフィンクスの前にたどり着いた一向ですが、
「過去にはなく、未来に存在し、今は存在しないが、人々が存在すると信じているものはなんだ」
という謎かけに
「秩序ですね(トトのどや顔&ポーズ)」
「残念でした~さて、食べるか」
「ヒェッ。や、やっぱり純粋さ!」
「・・・(遠慮なく襲いにかかるスフィンクス)」
と、2回も間違え、
ベックの「もっと人間の立場にたって!」というヒントでようやく答えを出します。
・・・正解は、「明日」でした。
確かに、未来にあって、人々があると信じているものですね。
私はさっぱりわかりませんでした(笑)。
無事にスフィンクスを倒し、セトの力の源にたどり着きますが、これが実は罠!
セトは来ると分かっていて、待ち伏せしていました。
結局、天空の水は失われ、さらにホルスが約束した「ザヤを生き返らせる」ということは不可能ということが判明します。
ホルスは人間は利用すればいいと、適当なウソを言っていたのです。
7 絶望から、再び立ち上がる一向
セトに寸前のところまで追いつめられますが、崩れゆく神殿からなんとか抜け出した一向。
ベックはホルスが嘘をついていたことに絶望します。
しかし、愛の女神ハトホルは「たとえ人間であっても、約束は約束。それに私は愛をつかさどる」と、自身を犠牲にして、一時だけベックをザヤに会わせます。
ハトホルは愛の女神として、あちらの世界でも愛を与えていましたが、悪魔の誘惑にのってしまい、以後、常に追われる身だったのです。
それを防ぐための金の腕輪をあちらの世界への通行料として、ベックに渡したのでした。
(結果、ハトホルは悪魔に連れ去られ、ホルスは悲しみにくれます)
ホルスはすまなかった、とベックに腕輪を渡し、アヌビスの仲介であちらの世界でザヤに会うことができたベック。
しかし、触れることもできません。
8 セトの野望がついに明らかに
そんな中、セトはラーの神殿に行き、ラーを倒してしまいます。
狙いは、ラーの持つ全てを焼き尽くす槍。
さらに、知恵の神トトの脳やホルスの片目、他の神の翼などを自分に取り入れ、最強の神として、一旦世界を壊し、作り直そうとしていたのです。
ラーがいなくなった世界は、最強の悪魔アポピスが地上に降り、ナイル川の水を飲みほそうとし、さらにあちらの世界では、生まれ変わりすらできないほどの混沌に覆われてしまいます。
このままでは、ザヤの魂すらも消滅し、世界が崩壊する・・・。
ザヤに再び「ホルスを信じて」と促されたベックは、ホルスの元に戻り、共にセトのいるオベリスクの頂上を目指します。
9 最終対決! ホルスvsセト
オベリスクの頂上で、全てを手に入れたセト(右)と片目だけのホルス(左)が神の姿で全力で戦います。
最初は相手にもならなかったのですが、ベックの働きもあり、「自分がどうあるべきか」「ラーの言っていた試練とは、復讐に囚われず、王として人々を守り、導く存在になることだ」と気づいたホルス。
そして眠っていた力が目覚めたように、セトを圧倒します。
失われた片目と、ベック、どちらを取るか選択を迫られたときに、ベックをとったからこそ、王たる資格が生まれたのかもしれません。
(個人的には、目を取って、すぐに翼をもどしてベックを助けに行ってもむしろよかったのでは?と思いましたが、これは心の問題ですよね(笑))
セトを倒し、ラーの槍をラーに返し、ラーの力で襲い来るアポピスを追い払うことにも成功。
地上に戻ったホルスを人々は笑顔で迎えます。
しかし、傷をおったベックはそこで力尽き・・・。
10 最終章 スッキリする終わり方♪
ベックとザヤの二人を棺桶にいれるホルス、現れたラーに
「お前には借りができた。私の力なら山を動かすのも自由。何でもかなえてやろう」
と言われ、
「私にはできないことをこの者たちに――」
と願います。
そして、ラーの力により、あちらの世界より引き戻されたベックとザヤ。
微笑ましくホルスが二人をみます。
しばらく後。
再び全盛期のようににぎやかになったエジプト。
ホルスは王として統治し、人々は平和を。
あちらの世界への通行料は「この世でいかに寛大であったか、優しかったか」
という平和な世界にすると宣言。
ベックとザヤは王の手伝いとして側に仕えることになります。
そして、ホルスは愛するハトホルを黄泉の国より救い出すために、ベックに一時的に王を譲り、旅立つのでした。
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以上になります♪
ハムナプトラのような遺跡とお宝を巡っての冒険、というより、復讐劇と冒険をまじえたような構成だったように思います。
主役が神様だったので、純粋な冒険活劇を求める人には物足りないかも。
ですが、個人的には終わりもスッキリだし、結構好きな映画でした。ヽ(*^^*)ノ
ちなみに、日本語吹き替え版は、kis-myy-Ft2の玉森さんと女優の永野芽郁さん、さらに沢城みゆきさんなどなど、豪華声優陣が出演されています。
驚いたのが、本編字幕監修がかの、吉村作治先生!
あんまり古代文字とか、エジプトの歴史みたいな感じではなかったですが、冒頭からなんかすごい!と思ってしまった私・・・。
なんにせよ、子供と一緒でもとっても楽しい作品ですので、オススメできます。
ストーリーは上記の感じですが、個人的には☆3.8(5が最高)という感じでした。(^▽^)/
よろしければこちらもどうぞ♪