幸せとは何か? 「幸せ」を構成する4つの因子を知って幸せになりたい!水木しげる先生の名言「やりたくないことはしなくていい」。
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1 幸せとは? 幸せってお金?時間?友達の数?
心理学の研究で、幸せになる人についてのテーマがあります。
まず、お金について。
2012年の調査では、
「もっとお金があったら幸せだと思う」と答えた人々の国別の割合がでています。
ロシア70%
中国70%
日本65%
ドイツ37%
イタリア36%
イギリス21%
アメリカ16%
だったそうです。
意外だったのは、アメリカ。
格差社会が激しいから、上位かと思いきや意外とそうでもありません。
その他はやはりロシア・中国・日本が上位にいます。
考えられる原因は様々ですが、
アメリカやヨーロッパのように多様性を認める社会では、
「こうだったらいいのに」という価値観より、
「自分は自分。他人は他人。それでいい」
と考える人が多いのかもしれません。
日本人の場合、どちらかというと、お金それ自体より、
お金を得られることでできる自由や時間を欲している気がします。
次に時間。
これも研究で実は
「自由時間が短い人の方が幸福度が高い」結果が出ています。
これも意外ですよね!
つまり、長いとダラダラしてしまい、悩み事も多くなってしまう反面、
短いと、「充実させたい!」という気持ちとやる気が出てくるからだと思われます。
そして友人の数。
これも数が多い人の幸福度はあまり高くなくて、
それよりも
「多様な友達」がいる人の方が幸せなんだそうです。
たとえば、エリート会社員が、エリートな人ばかり友達でいても、同じような価値観で固まって、自慢話ばかり・・・ということはありえます。
反対に、ちょっと外を見てみると、
ずっと旅しながら生活していたり、自由な生き方をしている人が山ほどして、
様々な価値観と触れ合えます。
これってつまり「世界が広がる=自由をもっと感じられる」ということですね。
2 では、本題の「幸せ」を構成する4つの因子とは?
最近の研究で分かってきたのは、
実は「幸福」には、大きく4つの原因があるということ。
それが以下の4つです。
1 やってみよう!の気持ちがあること
2 ありがとう!と感謝できること
3 なんとかなる!と楽観視できること
4 自分らしくあること
1 やってみよう!という挑戦と成長の気持ちがあること
これは、マズローも言っているように、
幸せを感じ、生き生きしている人は、「自己実現」に向かっているまたは達成している人ということ。
でも、難しいことをするということではなく、
毎日少しでも、前の自分より成長した、と思えればオッケー。
理想は、大きな夢や目標があり、その過程としての小さな達成目標に向かっていること、成長を感じることだそうです。
スポーツやゲーム、勉強で心当たりがある方も多いかも知れません。
2 ありがとう!と感謝できること
「え?幸せだから感謝できるんでしょ?」と思ってしまいますが、
実は、
「感謝するからこそ、幸せを感じられる」
という逆のロジックが成り立つことも分かっています。
他人を喜ばせると、オキシトシンという母が子を想うときと同じ幸せホルモンが出て、自然と幸せになります。
感謝したときも同じです。
やっぱり親切と感謝は幸せを運んできてくれるんですね。(#^^#)
3 なんとかなる!と楽観視する
これも大切です。
実はネガティブ感情も、少しはあった方がよいとされています(割合はネガティブ1対ポジティブ3)。
これについて詳しくはポジティブ心理学についての解説に記載していますので、よろしかったらどうぞ♪
「私は物事がうまくいくと思う」
「失敗してもオッケー♪」
「自分の人生はなんだかんだで良いものだったな~☆」
などなど、無理にでもよいように考えていると、自然とポジティブ思考になっていきます。
特に
「私って運がいい。流れもいいし、きっと大丈夫」
こう思えると、本当にそうなってくるから不思議です。
4 自分らしくあること
これはつまり、「比較思考」に囚われないこと、でもあります。
上記で日本とアメリカの調査結果はおそらくここに関係しています。
「あの人は若いのに、自分はどんどん老いていく」
「隣の人はお金持ち」
「あの人は美人」
など、現代はテレビのせいもあって、どうしても比較思考に陥りがちです。
でも、もし世界にあなた一人しかいなかったら、
上記のようなことを考えたでしょうか。
きっと、
老いても「自然」
「私は私」と思えるはずです。
比較は他人の視点や価値観に自分の存在を委ねてしまっているようなもの。
わざわざ比較して(他人の価値観に従って)、不幸せになる必要はありません。
捨てちゃって、自由に、
「私は私でいいんだ!オールオッケー♪」
と思えたら、きっと世界は変わって見えます。
そしてそんな人は世界から見ても美しいはずです。(#^^#)
上記4つの因子が実は「幸せ」を創り出す要因だった・・・ということは、
これを心がければ、あなたも幸せに♪
「他人の意見ではなく、自分の中の声に耳を傾ける。最も大切なのは、自分の心と直感に従う勇樹を持つことだ」(スティーブ・ジョブス)
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3 最後に水木しげる先生の名言をご紹介します♪
水木しげる先生は、戦時中に爆撃に遭われて、左腕を失っておられます。
それでも前向きに生きられたのはなぜか。
そこには戦時中の体験と、「流れにまかせて焦らない」生き方がありました。
1 戦時中の体験 「幸せ」の概念すらない村
ニューブリテン島に出兵していた水木先生。
このとき、爆撃で左腕を失った先生を慰めたのは、小さな島に暮らす部族の生活だったと言います。
彼らは、朝起きると主食のバナナ(南国なので、バナナが山ほど採れたそう)を採りに行き、
昼間はゆったりと過ごし、
仕事などは考えない(概念すらない)。
祭りは皆で楽しみ、客人をもてなす。
ただそれだけの生活だったようです。
でも、皆が笑って、幸せそうにしています。
日本人として「義務」という概念で生きてきた先生には衝撃だったようです。
彼らには、「幸せ」という概念がないほど、自然なことで、満ち足りていて、
それを思い出しながら日本でも生活されたそうです。
2 やりたくないことはやらなくていい
水木しげる先生は小さい頃から、
とにかく食べることと寝ることが大好きで、
小学校でも、朝寝坊してもゆっくり朝食をとり、
結果、毎日2時限目からの登校だったそうです(すごい!Σ(´∀`;))
先生に叱られても「好きな物は好きだから仕方ない」と気にしなかったそう。
勉強もさっぱりだったけれど、絵を描くことが大好きで、
「自分にできないことは他人に任せておけばいい」
と小さい頃から考えていたそうです。
その代わり、好きだった絵はとことんのめり込むことができたそうです。
「自分の好きなことをやる。そのために人は生まれてきたのだと思います。本当に好きなら、他人の意見などどうでもいい。努力しても報われるとは限らない。でも、好きなことをしているなら、そこには幸せがあるはずです」
こう述べておられます。
3 あたふた騒がず、自然の流れに身を委ねる
好きなことをやっていても、うまくいくときもそうでないときもある。
でも、そういうときにあたふた騒いで、
「幸せだ、不幸せだ」
といちいち口に出さないこと、ともおっしゃっています。
「人生はいろいろあるのが当たり前。一喜一憂するのではなく、放っておく。人間にはどうしようもないことがあります。ならば自然の流れに身を委ねておく方がいい」
ふむ・・・深いですね。
この考え方は、
「他力」を唱えている五木寛之さんにも通じていると思います。
とにかくワクワクすることをやってみる。
あとは自然のまま、流れにまかせる。
これはきっと、上の「幸せの4原則」にも当てはまるのではないかな、と思います。
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