豊洲市場 盛り土問題 問題点と経緯を分かりやすく。最新情報もまとめてみました。実は地下空間は必要だったという教授意見にビックリ!

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画像はhttp://www.iza.ne.jp/topics/economy/economy-9264-m.htmlより

さくら
豊洲市場移転問題って、一体どういうことなんでしょうか?いろいろ意見があって分かりにくいです
かれん
うんうん。もう今年の11月の開業は無理そうだし、責任者が誰なのかも分からなくなってるよね
さくら
個人的には、築地のちょっとごちゃっとした感じが好きだったので、またあそこでお買い物したいな~って思いますが、築地市場に問題があったから移転になったんですよね?
かれん
うん。正確には場内市場だけが移転なんだけど、今日はその辺も含めて分かりやすく問題点をまとめてみるね。これまでの意見を覆すことも出てきてビックリするよ!

豊洲市場 盛り土問題 問題点を分かりやすく。最新情報もまとめてみると・・・実は地下空間は必要だったという教授意見にビックリ!

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1 まずは簡単に豊洲市場問題の経緯をまとめてみます。 

築地跡地には2020年東京五輪・パラリンピックの選手村と都心部を結ぶ環状2号線を通す計画がある

画像はhttp://www.iza.ne.jp/topics/economy/economy-9264-m.htmlより

1発端は築地市場の老朽化から

築地市場は80年以上の歴史で老朽化が進んていて、狭い場内は混雑するなどの問題を抱えていました。

1991年から再整備に取り組んだのですが、工事の長期化や整備費の増大などで1996年に中断が決定します。

そして2001年、豊洲への移転を当時の石原都政時代に決定します。

2 11月7日に開業が決定していたけれど・・・

その後、舛添都政時代に、工事が進み、11月7日に、築地の場外市場を除いての移転が決定しました。

※場外市場とは、一般のお客さんがお買い物をするところです。

今もとってもにぎわっていますよね。

今回の移転はそもそも場内市場で、プロがお魚の競りをしたり、仕入れる場所がメインです。

(一部、お店も入ります)

3 しかし、8月31日 小池都知事は急きょ移転延期を宣言

突然の延期発表。

一体、なぜ?と当初不満が噴出しましたが、豊洲市場の総事業費が計画の約3900億円から約1・5倍となる約5900億円になっていたことに疑問を持ったようです。

さらに実は地下空間に建築計画書にあった盛り土がされておらず、汚染の可能性があるため・・・という説明が。

4 移転が延期になることの問題点って何なの?

まずは、東京オリンピック

築地跡地には東京五輪の選手村と都心部を結ぶ環状2号線を通す計画があります。

これが通らないと、オリンピック候補地で選ばれた際の、東京オリンピックのコンパクトな利便性が大幅にマイナスになると言われています。

次に延期による、

豊洲市場の維持費。

移転を延期しても豊洲市場の空調・警備などに維持費がかかります。

その額なんと1日700万円!

仮に移転を3カ月延期すると6億円、半年なら12億円の財政負担が発生するそうです。

さらに、既に移転に備えて、冷蔵施設やその他内装工事で、契約してしまっている業者も多いため、そのリース代金や電気料金などを、都が負担する可能性もあります。

その他、生産者や準備を進めていた業者にとっては、計画が変わることによって事業計画の見直しが迫られます。

※11月9日追記

その後、小池都知事は新たな維持費試算を発表。

当初700万でしたが、見直し後は503万円と200万円の削減になっています。

警備費が63万円、電気水道費が227万円、冷暖房費が134万円、設備補修費用が79万円です(1日あたり)。

しかし、開場後は一日2000万円の維持費がかかるということ・・・。

2 じゃあ、豊洲市場に移転することの問題点って何?

実は土壌汚染問題以外に、問題点は山積みです。

ちなみに新市場の目玉の「千客万来施設」は大和ハウスと喜代村(「すしざんまい」)が相次ぎ撤退しています。

結局、事業者は「万葉倶楽部」に決定しましたが、2018年以降の開業予定に。

交通手段がない!?

新市場への公共交通は「ゆりかもめ」しかありません。新橋駅始発は午前6時。

市場は明け方には始まっています。

そのため、車以外の手段で利用していた買い出し人や料理人にとって大きな痛手に。

市場の底が抜ける!?

仲卸業者が入るエリアの床の限度は、700キロ/1㎡となっています。

しかし、築地で使われている荷物運搬用の小型車「ターレー」は積載貨物を含め約2トン

これまでのターレーから新型にする話も出ていますが、

「今のまま開場すれば、床が抜けてしまうかもしれない」と指摘する声も。

3 そして例の盛り土問題。土壌汚染はどれくらいなの?

そもそも盛り土は、汚染土壌を取り除き、その上に土を載せることで、地下からの汚染物質を防ごうというものです。

かつて豊洲市場がある場所には、東京ガスの工場がありました

そのため、揮発性かつ有毒なベンゼンなどの物質が地下に沁みこんでいたんですね。

そのときの調査では、なんと基準値の1500倍のベンゼン、49倍のヒ素、860倍のシアンなどが検出されていたそうです。ひぇ・・・Σ(゚Д゚)

そして現在、騒いでいるのは、その汚染物質を避けるための盛り土が、市場全体の3分の1でされておらず、地下には大きな空洞があった、ということです。

(実はこの情報と、問題の発端は、共産党に送られた匿名情報だったそう。

この情報を送り付けた人物は一体・・・。)

地下水を調べてみると? 現在の最新報告では。

さらに問題になっているのは、その巨大な地下空間に溜まった地下水。

地下水からは、ベンゼンやヒ素、シアンや六価クロムなどの有害物質が検出されました。

共産党の調査結果では、

「猛毒のヒ素は環境基準値の4割で検出。ベンゼンは基準値の最大1.4倍」発表。

これが大げさに報道されましたが、

専門家によると、このとき検出されたベンゼンとヒ素は、都内にあるレベルと同等で、全く問題ないそうです。

シアン化合物が1リットル当たり0.1ミリグラム検出されたことに関しては「直ちに人体に影響を与えるものではない」としています。

858億円をかけて土を入れ替えて、地下水を清浄化してきた成果で、汚染に関してはとりあえず大丈夫、という結論です。ε-(´∀`*)ホッ

※2017年1月14日追記 ベンゼンが基準値の79倍検出。理由は?

その後、さらに調査が続けられた結果、新たに高濃度のベンゼンが検出されました・・・。

前回の調査は2016年9月だったのですが、今回の調査では基準値の79倍という結果に。(´;ω;`)

築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の地下水モニタリングの調査結果で、有害物質のベンゼンが暫定値で最大で環境基準の79倍検出され、シアン、ヒ素も基準を超えたことが14日、分かった。

ベンゼンは35カ所で最大79倍、ヒ素は20カ所で最大3・8倍。検出されないことが基準のシアンも39カ所で検出された。

(中略)

「なぜ急に上がったのか」「例がない」など戸惑いの声が上がった。10月から本格稼働の地下水管理システムの影響や、水の採取方法に原因がある可能性にも言及があったが、結論に至らなかった。

産経新聞より引用

これに関しては、原因は現状不明ですが、

昨年の地下浄水システムの作動開始や前回の調査の不備が指摘されています。

東京ガスの跡地である以上、以前に土壌の奥深くまでしみこんでいた有害物質が時間の経過や雨水の浸食とともに、表面に染み出してきた可能性もあるかもしれません。

調査結果は、3月に公表となっています。

ですが、結果次第では小池都知事の判断で、市場移転がさらに延期または中止になる可能性も否定できません。

アルカリ性の土壌は大丈夫なのか?

「強度のアルカリ性だから危険!リトマス試験紙が青く染まります!」という報道もありましたが、

「地下にたまっている水が強アルカリ性であることは間違いない。(中略)地下水はコンクリートに長時間触れることで、強アルカリになるから、原因は周囲のコンクリートの可能性が高い」そうです。

そして、このレベルは温泉水にもありえることで、飲んでも大丈夫なレベルだそうです。

週刊新潮9月29日号より一部引用

「豊洲市場の地下空間は巨大な井戸と言ってもよい。地下水と考えて妥当」と指摘。

さらに「汚染物質が含まれていれば地下水が上がってくるのは問題だが、データを見る限り懸念することはないと話した。

日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLZO07601160U6A920C1CR8000/より引用

なんだ・・・じゃあ、土壌汚染も気にしなくて良さそう?

今後は、排水を行いつつ、壁や床を二重構造にして隙間をつくり、たまった水を自動でくみ上げる仕組みを作っていけばよいようです。

4 ちょっと待って? 巨大な地下空間は安全なの?

青果棟などの下に広がる地下空間。

これも大きな問題になっています。

特に豊洲のような埋立地は液状化が発生しますよね。

地震など大丈夫なんでしょうか・・・。

しかし、週間新潮の記事によると、これはあって当たり前なんだそうです。

「盛り土の上に建物を作るというのは、豆腐の上に家を建てるようなもの。耐震性を考えれば、地下に基礎となるコンクリートの空間を埋め込んでおくのは、建築の世界では常識です

週刊新潮9月29日号より一部引用

ということは、テレビですごく騒いでいた土壌汚染も、地下空間も実はきちんと整備されていて、問題は、地下水をきちんと排水すれば大丈夫、ということになりそうです。

ただ、膨れ上がった建築費や、2でご紹介した問題などは未だ解決していません。

盛り土なしの発案者は?

これは石原元都知事が新たに

どなたからかは忘れたが、とある専門家が盛り土をするより、コンクリートの箱を重ねて埋め込む方が工期も早く、安くすむと提案された」

と述べています。

昼食会で都の幹部と話したそうで、石原都知事が「盛り土より安く済む方法はないのか?」と提案したのが発端ということ。

結局、石原さんは知らんぷりしましたが、根幹に関わっていたんですね。Σ(゚Д゚)

その会合に参加していた人の名前は分かっているはずです。

5 利権が絡みあう豊洲市場

石原元都知事は「何も知らない。僕は騙されていた」などと発言していますが、

当時、豊洲移転を決定したのは大赤字を消すためだったそうです。

「都が推し進めてきた臨海副都心開発は、バブル崩壊で失敗に終わり、5000億円超の大赤字を抱えていました。(中略)築地市場を移転させて、超一等地の市場跡地を民間に売却し、赤字削減と臨海再開発の一挙両得を狙ったのです」

週刊文春9月29日号より一部引用

その結果、東京ガスと交渉を進め、

都の保有地と1800億円以上のお金を東京ガスに支払う合意が決定したんですね。

さらに、その後も事業費は膨れ上がり、5900億円になってしまいます。

「都は入札前に談合情報を入手していた」

同引用

これがビックリです(゚Д゚;)

つまり、工事関係者同士で、既に誰が入札し、いくらにするかを決めていた不公正なものだった、ということ。

個人的には、今回の問題で突き詰めるべきはここなんじゃないか、と思います。

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まとめ

土壌汚染も地下空間も実質的には、当初の予定とは違っていても問題はほとんどなく、

(汚染を言うなら、今の築地市場にいる大量のネズミの方が有害という人も)

本当に問題なのは、工事関係者の利権と談合問題なんだと思います。

本来であれば、都が専門家会議を通して予算を発表し、その範囲内でやってくれる業者を入札で公平に決める、というのが良いという気がします。

そこから事情変更でいくらか変動することはあっても、そこにあらかじめ補正予算を組んで置き(災害時出費含め)、その範囲内で対処することはできなかったのでしょうか。

いずれにせよ、現在の公共事業の、「予算配分されたら使い切れ、足りなければ請求したらいい」、という体質は今後絶対に改めていくべきだと思います。

むしろ、残したら(財務処理能力を買って)出世するくらいの制度にしてほしいです。

よろしければこちらもどうぞ♪(#^^#)

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