小林麻央さんが必死にがんと闘病されています。
がんステージ4とは末期の状態。
それでも、笑顔で「奇跡を起こします!」とブログにつづられている姿は、
身近にがんで最後を迎えたものがいる身としても、
素直に応援したいし、これほどつらい状況で明るくふるまい、前向きでいる姿勢は本当に尊敬します。
いろいろ調べていると、ステージ4のがんから回復した方もたくさんいらっしゃいます。
そこで今回は、がんのステージとは一体何か。
余命や生存率も含め、詳しく調べてみたいと思います。
最後にがんから回復された方が心がけたこと・がんから回復した芸能人たちなども分かりやすくまとめてみます。
目次
がんステージ4でも完治もありえる!生存率と治療法・予兆をチェック!小林麻央さんも行うQOL治療とは?
1 がんステージと治療法
あまり余命、という言い方は好まないのですが、
一つの事実としてステージや治療方法、生存率は絶対に知っておくべきだと思われるため、以下にがんステージについてまとめてみます。
画像はhttp://gisurg.kuhp.kyoto-u.ac.jp/より
画像はhttp://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/daicho/column/201304/529569.htmlより
こちらは大腸がんの進行度と癌ステージの図になっていますが、
おおよそ他のがんステージも同様です。
ステージ0や1の治療法
初期がんと呼ばれるもので、生存率は80~90%以上になります。
治療法は、主に手術です。
初期のがんは、部位(腸内など)によって内視鏡手術で傷口を作らずに取り除けます。
ステージ2~3の治療法
がんの病巣が奥にまで進んでしまっている状態です。
この場合は、手術できる部位は切除し、
難しい場合は放射線治療や重粒子治療、化学療法(抗がん剤)などを行います。
ステージ4の治療法
ステージ4は末期がんとも呼ばれるもので、
他の臓器に転移したり、遠いリンパ内ががんに侵されている状態です。
この場合、最初の部位を手術で取り除いても、既に転移が進んでいるためにあまり効果はありません。
そのため、放射線治療や化学療法がメインになります。
抗ガン剤のタキソールについてはこちらからどうぞ。
抗がん剤治療はがん治療でもっともつらいもので、
脱毛はもちろん、吐き気や下痢など、体の様々な細胞も一緒に壊されてしまいます。
がんの種類によって、
たとえば大腸がんでは、ステージ4になるまで自覚症状がなかったりするため、
定期検診は必須といえます。
2 各がんと余命・生存率の関係
ステージ0~1は現代医療では、手術によって80~90%生存します。
ステージ2~3であっても、比較的生存率は高いです。
ここでは、末期、ステージ4(特に遠隔転移が見られる場合)の生存率を見てみます。
※生存率とは、その病気になった方が5年以上生存された割合のことです。
【食道癌】
5年生存率は11.6%で、手術をした場合は22.6%
【胃癌】
5年生存率は7.5%で、手術をした場合は14.3%
【大腸癌】
5年生存率は15.0%で、手術をした場合は17.9%
【肝細胞癌】
5年生存率は7.1%で、手術をした場合は19.9%
【胆のう癌】
5年生存率は2.9%で、手術をした場合は4.8%
【膵臓癌】
5年生存率は1.4%で、手術をした場合は3.7%
【喉頭癌】
5年生存率は45.2%で、手術をした場合は47.9%
【肺癌】
5年生存率は4.9%で、手術をした場合は11.6%
【腎臓癌】
5年生存率は15.9%で、手術をした場合は29.7%
【膀胱癌】
5年生存率は25.2%で、手術をした場合は34.4%
【甲状腺癌】
5年生存率は71.1%で、手術をした場合は80.4%
この中ではやはりすい臓がんがもっとも生存率が厳しいと分かります。
甲状腺の場合は、生存率が高いです。
女性特有のがんの場合は、
生存率は20%前後、手術によって30パーセント前後になります。
小林麻央さんの場合は、
乳がんですので、
5年以上の生存率は35%、手術をした場合は45%以上です。
これを高いか低いとみるかは、ひとそれぞれだと思いますが、
他の手術と比べても、決して低い確率ではないと思います。
さらにがんステージ4でも完治されている方がいらっしゃいます。
無責任に希望をあおることはできませんが、
これは事実としてありえること。
完治された方も、再発に苦しんだり、それまでに大変な道のりを乗り越えていらっしゃいますが、
見ていて共通するのは、希望を持ち続けていたり、支えがあったこと。
さすがに抗がん剤治療を止めて完治した、という事例はステージ4ではまだ見つけてはいませんが(初期がんでは、むしろ抗がん剤治療を止めてよかったという方も結構いらっしゃいました)、
手術や抗がん剤治療・食生活を野菜中心にし、希望を持ち続けながら治療を粘り強く続けた結果、また普通の生活を送っている方もいらっしゃいます。
彼女はまだ34歳。
だからこそ生命力で乗り切る可能性は十分にあると思います。
3 がんの予兆から早期発見を!がんのサインをチェックしておこう。
【肺がん】
声が枯れる
顔がむくむ
息切れをすぐする
【胃がん】
胃もたれが長期間続いている
胸やけ・胃酸がこみあげる
みぞおちあたりが不快
ゲップが臭い
【大腸がん】
便に血が混じっている(直腸の場合、鮮やかで、小腸に近いと黒ずむ)
便が細い
排便したのに、すぐ便意がくる
下腹がポッコリしている(便がたまってしまっている)
【肝臓がん】
右あばら付近が痛い
みぞおちが痛い
手のひらが常に赤い(ホルモン異常が原因)
【前立腺がん】
頻尿
尿漏れ
血尿
残尿感がある
【女性特有のがん】
骨盤付近が痛い
月々のサイクルに関係なく、出血している
【乳がん】
しこり(石のような小さな塊)がある
血が混じった分泌がある。
このようなサインが見られます。
さらに
「味覚が変わった」「おいしかったものがおいしくない」
「体が異常に冷たい」「異常にだるい」
などのサインが現れることも。
とにかく、いつもと違う?と思ったら、とりあえず病院で検査する癖をつけた方がいいと思います。
今や日本人の2人に1人はがんになる時代。
決して甘く見ずに予防していきたいなと思います。
4 小林麻央さんも行うQOL手術とは
がんでつらいのは、がん自体の苦痛、抗がん剤の副作用、そして未来への不安にあります。
どんなに前向きな人でも、全然平気と思う方はいないのではないでしょうか。
現在闘病されている小林麻央さんが行っているQOL手術が注目されています。
「QOL?」
と初めて聞かた方も多いかもしれません。
正式には、「クオリティ・オブ・ライフ手術」と言います。
QOL治療とは、
主にがんステージ4において
「苦しみを緩和するために、痛みを与えている病巣のみを摘出する手術」のことです。
がんステージ4では、がん病巣が他の臓器に転移しているために全てを綺麗に取り除くことは非常に厳しく、そのため抗がん剤や放射線治療を主に行います。
しかし、それだけでは神経近くの病巣からの痛みや呼吸の苦しさなどが続くため、
QOL手術によって、痛みに影響を与えているがんを取り除くのです。
これによって、痛みから解放し、ストレスを緩和し、未来への希望や前向きな生き方を得ることを目的とします。
がんの一番の治療は、「精神的に落ち着き、希望を捨てないこと」だと言われています。
これによって、自分の中の免疫細胞を活性化し、自己治癒力を高めて
「自分の体の自然な力そのもの」をメインで治療していく、のです。
5 頑張ってる人に頑張ってとは言えないけれど、それでも頑張ってと伝えたい。
つらい闘病生活を送られている小林麻央さん。
私の身近な人も同じくがん闘病を経験し、本当に頑張っていました。
そのときは、「頑張って」と気軽に言えませんでした。
頑張ってるのは分かっていたし、一番つらいのは本人。
だから、無難な会話しかできなくて。
でも、「無理して」の頑張ってじゃなくて、
「応援してる」の意味の「頑張って」、はあってもよかったのかもしれない・・・と今更ながらに思っています。
小林麻央さんのブログを拝見していて、
運動会のしおりをもらい、
プログラムを見ていたら、
もう泣いていた私。まだ、観ていないのに笑
娘が今日、
「あと何回寝たら、運動会に
ママ来てくれるの?」と言っていました。「スキップ寝」したいくらい
待ち遠しいです!※画像はこちらからどうぞ。
いつも明るい文面に驚いてしまうと同時に、
その心境とお母さんとしてのやさしさをいつも感じてしまいます。(´;ω;`)
小林麻央さんと海老蔵さんには、可愛いお二人のお子さんがいらっしゃいます。
だからこそ、以下のように
根治は難しい状態と言われるかもしれません。色々なこと、
真剣に、調べました。
なので、それだけ、
色々なことも分かっているつもりです。だからこそ、
「先生、私は治したいんです。
奇跡を起こしたいんです!!」と言いました。
先生は、2、3秒、間をあけて、
「奇跡を起こすには、
着実な一歩一歩を踏むことです。
それなしに、奇跡は起こりません。」と言いました。
私は、何度か転院しましたが、先生に出会う前まで、根治させたいなんて、こんな状況では、言えない、と思っていました。でも、ついに、心の声を、言えたのです!大きく思える夢や目標も
抱くことはできる。それを堂々と言うことも、
恥ずかしいことなんかではないと
思います。前の私なら、
言えなかったことも
今は言えたりします。私はステージ4だって
治したいです!!!遠慮している暇なんて
ありません!!だって、先生にも私は、奇跡を起こしたい患者なんだって思っていてもらいたいです。だから、堂々と叫びます!5年後も
10年後も生きたいのだーっ
あわよくば30年!
いや、40年!
50年は求めませんから。だってこの世界に 生きてる って本当に素晴らしいと、感じるから。そのためにできることはやる。コツコツはカツコツ!ぅわぁー、私の苦手技だぁー誰か助けてーーーー笑小林麻央さんオフィシャルブログhttp://ameblo.jp/maokobayashi0721/entry-12206042757.htmlより引用
本当に頑張っていて、
きっとネガティブな感情だって沸いて、本当につらいはずなのに、
明るく努めている姿、希望を持っているのだと思います。
がんの闘病というこの世で最もつらいことの一つを経験されてなお、
「この世界に生きてるって本当に素晴らしいと思えるから」
の一言。
素直に尊敬の言葉しかありません。
この場を借りて、応援していますと伝えたいです。