目次
山ヒルに噛まれたら?時期と種類、対処方法まとめ 川蛭にも注意を!
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1 日本にいるヒルの種類と時期は?
画像はhttp://www.geocities.jp/ryuzou516/ryu45.htmlより
まず街中では見ないヒルですが、山の中や沼地では結構いて、気づいたら足にくっついている、なんてことがあります。
画像はhttp://soreike-outdoor.com/yamahiru-taisakuより
多くの人が体験するのは、このように靴下にくっついているパターンです。
ヒルの種類はたくさんありますが、実は日本にいて吸血を行うヒルは主に山ビルとチスイビルの二種類です。
こちらがチスイビル。
ひぇっ!Σ(゚Д゚)
結構気持ち悪いですね・・・。
他は無害なので、気にしなくて大丈夫。
山ビルは、日本で唯一の陸生ヒルで、山の中、湿地などに暮らしています。
チスイビルは主に水田や川の中に生息していますが、現在は農薬の影響で減少しています。
昔は田んぼに入ると必ずと言っていいほど、ヒルに噛みつかれました(´;ω;`)
活動期は、4月から11月までで、特にヤマビルは6月から9月まで、特に雨中及び雨後は活動が活発です。
冬でも、温度10度以上、湿度60%以上の場合は、活動しています。
2 ヒルの生態は?
ヒルは人や動物の呼気や振動、熱、臭いに反応します。
木の上から、人の体温を察知して振ってきたりすることも。
山ビルの口には鋸のような歯があり、皮膚に食いつくと、口からヒルジンという物質を分泌して、2~3ミリℓの血液を吸血します。
ヒルジンは血液を凝固させない物質で、かゆみもないため、噛まれても基本的に何も分かりません。
ヒルは吸血を終えると(なんと、体重の10倍以上の体積になります!)、勝手に離れていくので、気にしない方は放っておいても大丈夫ですが、
ヒルジンが残っている場合は、出血が止まりません。
ちなみに山ビルは1度満腹になるまで吸血すると、その血だけで2年間も生存できます。
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3 日本だとどこに生息しているの?
山ヒルは標高が500m~600m以下の湿地帯、沢沿い、林地帯、土や石の下、落ち葉の下、登山道の広葉樹の葉の裏、湿った笹の下、植林地帯、獣道、一般の登山道などにいます。
特に好きなのは、葉っぱの裏側。
落ち葉がきれいだからと、持ち上げて遊んでいるとヒルがたくさん出てくることも。(;´∀`)
一方、よく整備された登山道や民家のある山里には山ビルが居る確率は低いです。
チスイビルは、日本全国(北海道以外)主に湖や湿地帯、川、水田に生息しています。
ヒルは北海道以外の場所に幅広く分布していますが、
関東では丹沢山地の東部がもっとも有名です。
他に秋田県や千葉県での被害報告が多く、
南アルプス山脈でも被害が出ています。
関西では、鈴鹿山脈が有名で、
他に和歌山の紀伊山地や
京都の丹波山地
滋賀の比良山地西部
岐阜の養老山地
奈良の吉野山
でも、報告されています。
沖縄の離島にも生息しています。
反対にヤマビルの確認がない県 は、
まずは北海道。
青森県、埼玉県、富山県、石川県、福井県、大阪府、岡山県、山口県、島根県、徳島県、愛媛県、高知県、香川県、佐賀県、長崎県では生息が確認されていません。
4 ヒルに噛まれたときの対処方法は?
気持ち悪いし、それが複数だとパニックになりそうですが、ぐっとこらえて対処しましょう。
決して無理に引きはがしたり、手ではたいたりしないこと。
ヒルは口内の一種の歯のようなもので噛みついているので、無理に取ろうとすると、その部位が残って取れなくなります。
有効なのは、ライターの火。ヒルに近づけて自分から離れるのを待ちましょう。
あるいは塩水やアルコール、お酢など刺激物をかけてみましょう。
もしそれらがない場合は、いっそのことヒルの好きにさせて満腹になって離れるのを待つ方法も。
一匹、二匹では大した量の血ではないので、放っておくのも(度胸が必要ですが)ありです。
基本的に毒はありません。
噛まれた後は真水で洗い、消毒しましょう。
ヒルジンが残っていると、出血が止まらないため、ポイズンリムーバー(毒抜き)を使います。
その後、細菌感染を防ぐために、オロナインやムヒなどを塗っておきます。
5 ヒルに噛まれないために予防法
まずは長袖長ズボン。
襟もとからの侵入を防ぐために、林業関係者は食塩水に浸したタオルを足首に巻き付けるそうです。タオルを巻いておくだけでも効果はあります。
登山でも、水で濡らしたタオルを巻いておくと、ひんやりして気持ちいいですよね(#^^#)
そして最も多い靴下からの吸血を防ぐため、塩を靴下などにすり込んでおくのが有効です。
塩を布で包んで足首のあたりに巻いておくとヒルはそこから上には登ってこないということ。
ヒルは塩が大嫌いなんですね。
必要であれば、ヒル対策スプレーというものもあります。
ただ、基本的には塩水と上記の対策で十分かと思います。
川や湖などにいるチスイビルについては、裸足で入らないようにするのが一番の対策ですが、
濁って水が滞っている場所には入らないようにしましょう。
流れがある程度ある場所であれば、チスイビルの生息は少ないようです。
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写真の緑色の個体はウマビルでは?