離岸流の見つけ方と対策まとめ。速さと発生場所を知って水難事故を防ごう!
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1 離岸流とは?
出典:wikipediaより
離岸流とは、一か所から急激な流れとなって沖に帰っていく潮流のことを言います。
何気なく泳いでいたら、いつの間にかすごい流れに捕まって、そのまま何もできずに遥か沖に・・・ということが実際にあるというのが恐ろしいところ。
一度離岸流に捕まると、ものすごいスピードで流され、遥か沖合に流されてしまいます。
さらに一見して、激しい流れがあるとは分からないため、気づいたときには手遅れ、なんてこともあります。
2 離岸流の速さは?
速度は秒速1~2メートル、時速3~7キロと言われています。
1秒で一気に2メートルも流されると考えると怖いです。
この速度は、一説によると、オリンピック選手が100メートルを泳ぐレベルより速いそうです。
かのマイケル・フェルプス選手が100mを50秒弱(バタフライ世界記録)なので、彼が全力で泳いでギリギリレベル。
どれだけ速いかわかります。
3 離岸流の発生場所は?
まずそんな危険な離岸流に近づかないように、知っておくべきことは、その海水浴場に離岸流を示す看板や危険を示す立て札がないか、しっかり見ておくこと。
離岸流は時と場合によって発生したり、しなかったりするため一概にはここ!と言えない場合があります。
ですが基本的に、危険な離岸流がある場所はそれを示す立て札があります。
また海水浴場HPなどに記載があります。
海水浴場以外でサーフィンをする場合も、立て札は海辺の駐車場入り口など目につきやすいところにあります。
もし、周囲に人がいない場所のときは、「波の有無」でも見分けることができます。
離岸流は沖に向かう方向の流れであるため、その周辺の波の流れとは異なっています。
水平線を見て、一部白い波が立っていない、または波が弱い部分を見つけたら、それが離岸流の発生場所です。
決して近づいてはいけません。
以上出典http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN9/ripcurrent/rip/ripcurrent.htm#image20より
大きく分けると、
波が立っていない場所
砂浜が削られている場所
人工物や波を隔てている岩の側
となります。
また意外と危険で知られていないのが、サンゴ礁。
潮が引いた際に、上記画像のような場所が現れます。
シュノーケルスポットとして、とても楽しめるのですが、
何も考えずに潜ると、海の中で沖に向かってものすごいスピードで離岸流(リーフ・カレント)が発生している場合があります。
一人で潜ることは避け、シュノーケリングスポットとして案内されている場所のみで潜るのがベストです。
人が泳いでいない場所は避けましょう。
4 離岸流に流されたときの対処方法
それでももし、浮き輪などで浮いていて気づかずに流されたら・・・。
そのときは決して流れに逆らわず、海岸線と平行になるように横向きに泳ぐようにしましょう。
パニックになると一生懸命海岸に向かって泳ぎたくなりますが、
そんな速さに抵抗していたら力尽きて溺れてしまいます。
流されたら、抵抗せず、横方向に泳ぐ。
実際は沖に向かって斜め方向に進むことになりますが、それでもかまいません。
離岸流の長さ(縦)は、10~100mなので、流されても最悪ギリギリ助けに行ったり、泳ぎが得意であれば戻ってもこれますし、
離岸流の幅(横)はせいぜいバス一台分(10~30メートル)と言われています。
そこを抜けさえすれば、流れが海岸に向かうようになるため、後はぷかぷか浮かんで救助を待つか、海岸に向かって泳ぎましょう。
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