ミッションインポッシブル デッドレコニングPartONEネタバレあらすじ徹底考察&解説!エンティティとガブリエルの正体と過去、マリーとイルサについて解説!

かれん
ミッションインポッシブルデッドレコニングのパートワンを見てきました☆
さくら
ミッションインポッシブルの最新作はアクションがすごいと話題ですね!どうでしたか?
かれん
うんうん。今作は本当にすごくて3時間あっという間すぎてびっくりするぐらいだったよ。アクションシーンのスタントはトム本人が演じてるんだけど、それ以上にストーリーが歴代最高と言っていいくらい面白かった!
さくら
前作フォールアウトからの続きの要素はありましたか?
かれん
うん!フォールアウトの登場人物であるホワイトウィドウやイルサが登場したし、過去作品の伏線も結構あったよ。それも含めて難しい部分も一緒に分かりやすくストーリーを考察するね♪
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目次

ミッションインポッシブル デッドレコニング パート1ネタバレストーリー徹底考察&解説!エンティティとガブリエルの正体とイーサンの過去とは?

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以下、画像はミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©より一部引用して考察します。画像は全てYouTubeからの引用になります。

前作のミッションインポッシブル6フォールアウトのあらすじは以下にまとめていますので、ぜひどうぞ♪

以下、ミッションインポッシブル デッドレコニング パートワンの考察と解説をしていきます。細かいあらすじを追いながらストーリーと感想を書いていくため、ネタバレを大いに含みます。

未鑑賞の方はご注意ください!

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ミッションインポッシブルデッドレコニング1の登場人物一覧

今回のミッションインポッシブルデッドレコニングは、正直、ミッションインポッシブルシリーズでナンバーワンと言っていいくらいの面白さでした。想像していたより1万倍面白かったです。

しかし、登場人物が複雑で内容も難しかったので、まずは登場人物を以下にまとめ、その後にあらすじ解説、最後に細かい考察と感想を書こうと思います♪

イーサン・ハント

言わずとしれた主人公。

1作目のプロフィールでは、1964年8月18日生まれなので、実はデッドレコニングでは59歳という設定になります(ちなみにトムクルーズ本人はその2歳上の61歳)。

IMF(インポッシブルミッションフォース)に所属し、大統領直属の組織としてCIA以外の他の政府機関にすら知られずに、過酷なミッションをこなしています。

しかし、ミッションインポッシブルシリーズのお決まりとして、「基本的にはイーサンハントは味方の米国にすら疑われて追われる」という展開になっています。

ちなみに、毎回ヒロインは変わる傾向にあり、3作品目で結婚しますが、その後にイーサンがスパイに戻りたがっていることを知ったジュリアの配慮によって離婚(イーサンはスパイをしているとジュリアに危険が及ぶため、一度引退しました)。

そして、5作品目からは新たにイルサという元MI6のエージェントが恋人になっています。

イルサ・ファウスト

ローグネーションから登場した元MI6のエージェント。

潜入任務としてシンジケートに入り込み、謎の敵として登場しましたが、現在はイーサンの仲間となっています。

そして、前作フォールアウトの最後にて、イルサは完全にMI6を離れ、同時にイーサンの元妻ジュリアの代わりに新しくイーサンの恋人になるような描写が描かれました。

しかし・・・まさかの今作デッドレコニングにて、イルサは命を落とすことに・・・。

(´;ω;`)

演じるのは、レベッカ・ファーガソンさん。39歳です。

ハリウッドでは、大物の役周りは35歳以上で演技が熟成してからが多いとのことですが、個人的にはその傾向が好きです。

グレース

デッドレコニングのヒロインとなるのが、グレースです。

グレースの職業は教師という設定ですが、実際は世界各国で盗みや詐欺をしてきた生粋のスリ師。

実はもともと孤児であり、いつかお金をもっと手に入れたいという強い物欲に目をつけた「雇い主」によって、世界各地で盗みを働いています

その雇い主の正体は、なんと前作フォールアウトに登場した武器商人「ホワイトウィドウ」だったのです!

ちなみに演じるヘイリー・エリザベス・アトウェルさんはなんと実年齢41歳。

めちゃくちゃ若いです。アヴェンジャーズのエージェントカーター役として有名です。

ホワイトウィドウ アラナ・ミソポリス

武器仲介商人であるホワイトウィドウ。

前作フォールアウトに続いての続投です(本人もびっくりしたとか)。

立場はあくまで中立。善も悪も関係なく取引を行います。

前作では、核兵器を使おうとする悪役ジョン・ラークにプルトニウムを渡す一方で、最後にシンジケートのボスであるソロモンをCIAに引き渡すという善でも悪でもある立場でした。

そしてCIAの取引によって、自分の武器商人としての地位を確立しました。

そして、今作でも最後の取引相手はCIAとなっていましたね。

イーサンハントとは、偽物ジョンラークとして会っていたため、今作でもイーサンのことをジョンラークと呼ぶ場面があります。

今作でも悪役であるガブリエルとの取引をしたりもします。

母親に当たるのが、ミッションインポッシブル1にて武器商人であったマックスです。

今作デッドレコニングでは、マックスとのいきさつも判明します。

ちなみに演じるのは、ヴァネッサ・ヌアラ・カービー。35歳。

個人的にはワイルド・スピード/スーパーコンボのヒロインの印象が強いです。

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ガブリエル

今作初登場の悪役です。

ミッションインポッシブルシリーズで最大の悪役であり、複雑な悪役という設定とのこと。

実はイーサンがIMFに所属するきっかけを作った人物であり、イーサンの最初に愛した女性マリーの命を奪った男でもあります

それ以来イーサンには会っておらず、どこで何をしていたかも完全な謎。

しかし、現在は史上最大の敵である「エンティティ」に仕え、イーサンの全ての行動を把握した過去から来たゴーストとして立ちはだかります。

そんな彼の唯一の腹心の部下となるのが、パリスです。

演じるのは、イーサイ・モラレス。60歳。

舞台俳優やプロデューサーとしても活躍されています。

パリス

デッドレコニングはある意味、パリスいてこその作品というくらい、ヴィランとしての演出がすごかったです。

ガブリエルの部下にして、エンティティに仕える暗殺者。

ほとんどしゃべりませんが、途中でイーサンに負け、命を救われたことからイーサンを助ける側に回ります。その時にフランス語をしゃべっていたことから、設定上はフランス人のようです。

最後に生きている描写があったため、次回作デッドレコニングパート2のメインヒロインの一人になりそうです。

演じるのは、ポム・クレメンティエフ。37歳。韓国人とフランス人のハーフであり、カナダ生まれのフランス人です。

お父さんは5歳の時にガンで亡くなり、母親も統合失調症という過酷な家庭環境であり、代わりの育ての親の叔父も18歳で亡くなり、実の兄は自⚪︎という壮絶な環境だったそうです・・・。

失礼ながらどこか物悲しい雰囲気やそれゆえの魅力ももしかしたら、そういう環境があったからかもしれません。。

その後19歳で演劇学校に入り、キャリアを積んできました。

彼女が有名なのは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのマンティス。

マーシャルアーツもたしなみ、ミッションインポッシブルシリーズに出ることを目標にしていたら、この仕事が舞い込んだとのことです。

次世代の大物俳優として注目です。

ベンジーとルーサー

もはやおなじみのIMFのメンバーにして、イーサンの一番の仲間達です。

ルーサーはもともと凄腕ハッカーでしたが、1の後にIMFコンピュータ技術者として採用されました。

ベンジーはIMFテクニカルフィールドエージェントで、IMFで働きつつも、イーサンがIMFを裏切っても裏で助けたりする一番の親友ともいえるパートナーです。

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キトリッジ

IMF元理事にして、現在はCIAの長官を務めています。

ミッションインポッシブルシリーズでは1に登場し、イーサンが裏切り者だと思って執拗にイーサンを追う上司役でした。

最後に本当の裏切り者であったフェルプスに「おはよう フェルプス君」と言うシーンはとても有名です。その後、イーサンとは仲直りした様子。

今回キトリッジは、CIAの長官として動きますが、やっぱりイーサンの敵になります。

前作ではIMFの長官であったアランが命を落としましたが、今作では誰がIMF長官なのかは謎でした。

どうやら勢力としてIMFを解体しようという動きになっているようです。

その筆頭が今作デッドレコニングで出てきたコミュニティという組織でした。

ちなみに演じているのは、ヘンリー・ツェニーさん。64歳。

個人的にはやっぱりミッションインポッシブル1の役の印象が強いです。

コミュニティ ブリッグスとディガス

今作デッドレコニングで初登場となった組織が「コミュニティ」です。

映画公開前は敵組織という情報でしたが、実際には、アメリカ政府の国家情報長官がボスを務める「政府情報機関の代表」のことを言います

そこにはもちろんCIAも含まれているのですが、CIA直属の組織ではなく、さらにその上位組織であり、IMFなどのエージェントすらも封じ込めるために作られた一流スパイによる「執行組織」だそうです。

ブリッグス(左)とディガス(右)の二人は一流スパイにして、コミュニティが送り込んだエージェントでもあります。

(映画を見ているとCIAのエージェントのようにも見えましたが違います)。

ブリッグスは任務に忠実であり、何がなんでも裏切り者のイーサンを捕まえようとしますが、一方のディガスはまだ若く、任務というより「世界が良い方向になる方につく」と言っていましたね。

また、最後にCIA長官であるキトリッジから、「お前ら言うこと聞かないと郵便の仕分け係に飛ばすぞ」と言われたにも関わらず、最後の場面で「あんたは今存在しない人物なんだろ?なら関係ないね」と痛快に言い返したのも、直接のボスではないため、そして独自の正義感で動いているためとも言えそうです。

デンリンジャー長官

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

そして、そんなコミュニティを束ねるのが、国家情報長官であるデンリンジャーです。

映画の冒頭でIMFのことすらも知らなかった彼ですが、実は裏で壮大な陰謀を持っており、裏で暗躍していた悪でもあります。

詳しくは、以下の考察にて書いていきます。

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ミッションインポッシブルデッドレコニング あらすじ考察&解説!

それでは長くなりましたが、いよいよミッションインポッシブル デッドレコニングのストーリー考察をしていきます。

エンディングまで含みますので、ネタバレ注意でお願いします!

1ベーリング海にて世界最強の潜水艦セヴァストポリ号が沈没

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

物語はベーリング海にて始まります。

ロシアが開発したのは「完全なステルス機能」を持つ世界最強の潜水艦セヴァストポリ号。

この潜水艦セヴァストポリ号は、相手のどんなソナーにも探知されず、絶対にどんな敵からも(ある意味味方からも)その場所を探知されないという、世界最強の兵器でした。ゆえに、相手は推測航法「デッドレコニング(最後の位置からの推測)」によりこの潜水艦を探すほかないのです。

(※コメントにていただきましたが、デッドレコニングによってこのセヴァストポリ号自身が進んでいく、という意味の可能性もあります)

この潜水艦一つあれば、ロシアはアメリカギリギリまで近づいて、どこから撃ってきたのかさえも感知させずに、核ミサイルさえも目の前から打ち込めるのです。

そんなセヴァストポリ号には「予習型防御システム」であるAIを積んでおり、秘密裏に「ポトコヴァ作戦」を敢行していたロシア。

しかし、そんな中、AIが暴走し、いないはずの敵をソナーに映し、さらにその敵に向かって発射した魚雷を自らに向かって撃ち込ませるという悲劇を起こします。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

その結果、世界最強の潜水艦セヴァストポリ号は沈没。

乗組員は全員死亡し、「予習型防御システム」に使われていた起動キー2本が失わることになったのです。

一体、なぜセヴァストポリ号はAIによって沈没させられたのか?

なぜAIが暴走したのか?

これが重大な伏線となっていきます。

2イーサンハントの過去とIMFの新たな任務

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

舞台変わってアムステルダム。

アジトに一人いたのが、イーサンハントでした。

そこに現れたデリバリーの新人エージェントから、イーサンは今回のミッションを渡されます。

ここでいつものミッション伝令かと思いきや、声の主はイーサンに過去のことを語りだすのです。

30年前、イーサンはとある事件を起こし、IMFに入るか、終身刑かどちらかを選ばされたこと。

そしてIMFはイーサンが特異な才能を持っていたからこそ彼を許したことを。

てっきり優秀なスパイとして最初からIMFに採用されていたと思いきや、まさかの「無理強いに近い」選択だったということが明らかになります。

一体、どんな過去なのか?

そして、今回のミッションでは、フォールアウトで恋人になったイルサ・ファウストが殺し屋の命を奪って「とあるキー」を奪い、現在アラビアにて賞金稼ぎに追われているということが伝えられます。

イルサを探し出し、彼女からキーを手に入れること。

それが今回のミッションです。

3イエメン国境砂漠にてイルサと出会う

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

IMFのミッションでイエメン国境付近の砂漠にやってきたイーサン。

イルサを追う賞金稼ぎの後をつけ、なんとかイルサを発見したイーサンでしたが、そこでイーサンはイルサから「キー」を受け取ります。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

この「キー」こそ、冒頭に出てきたセヴァストポリ号の起動キーだったのです。

そして、イルサの死を偽装して二人で逃げ出すイーサン。

一体このキーをなぜアメリカ政府が捜しているのか?

そして、なぜイルサはこのキーを奪ったのか?

これが伏線となります。

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4エンティティという世界最大の危機とCIA長官となったキトリッジとの再会

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

一方、アメリカ政府では情報機関のボスたちを集めた会合が開かれていました。

そこにいたのは、NRO(アメリカ国家偵察局)、JSOC(統合特殊作戦コマンド)、DIA(アメリカ国防情報局)、NSA(アメリカ国家安全保障局)代表と国家情報長官であるデンリンジャー、そして、CIA長官のキトリッジでした。
そこで、話し合われていたのは、「エンティティ」という世界最悪のコンピューターウィルスのこと。

エンティティといコンピューターウィルスは多重人格を持ち、データに侵入すると、あっという間にそのデータを汚染してしまいます。

さらに、サウジアラビアの予習型人工知能のデータを汚染したことで、そのAIすらも取り込み、現在は知覚能力すらも持った「自我を持つ完全AI」として、世界各国の銀行、政府機関、インフラその全てに侵入し、デジタルデータを汚染しまくっているというのです。

つまり、世界各国のデジタルデータはすでにエンティティの完全な支配下にあり、エンティティが人工知能を持っている以上、世界はエンティティによってどのようにも動かせるという事態になっています。

現在は、単にこのデータはエンティティのものという痕跡を残すだけで、大きな動きはしていませんが、実は冒頭に出てきた潜水艦も、このエンティティに汚染されており、だからこそ、自爆という選択を取らされたというのです

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

もはや世界各国の軍事すらも自由に動かしてしまえる状態・・・。

そんなエンティティによる支配を止めようと、現在急ピッチでデジタルからアナログに、つまり、データを紙に代えて保存している状態です。

さらに、デジタルが使えないため、旧ソ連の冷戦時代の衛星(他と共有通信がないもの)のみが使えるということになっています。

もはやこの時点で世界の破滅なのですが、そのエンティティを止める鍵となるのが、例の「キー」であり、

キーは2本あってそれをつなげると十字架の形となり、1本目はイルサが所持、もう1本の所在は不明ということ。

このキーを全力で探さなければならない、そのためには、IMF所属のイーサンハントを捕まえなければという話になります。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

この会話中に入ってきたのが、CIA長官のキトリッジの補佐官。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

補佐官はキトリッジのみにガスマスクを渡し、部屋に睡眠ガスをまいて、他の全員を眠らせてしまいます。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

そして、なんとその正体こそが、イーサンハントだったのです!

予告では明らかに敵組織の犯行だと思っていましたが・・・(;´▽`A“

イーサンは、イルサを追っていた賞金稼ぎはCIAが送り込んだものだと理解し、直接長官であるキトリッジを問いただしに来たのです。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

エンティティの脅威、そしてその全世界を支配するパワーをロシアが狙っており、アメリカは自国の国益のために、キーを手に入れなければならない、とキトリッジは語ります。

そして「支配者こそが善悪を決める。大義のための戦いだ」とアメリカのために動け、と指示するキトリッジに対して、

「僕はそれを必ず見つけ出して破壊する」

と、あくまで世界のためにはエンティティのパワーは破壊すべきというイーサンの立場は分かれます。

ここで、はっきりと「どちらか立場を選択しろ」と迫るキトリッジを拒否したイーサンは、その後、アメリカ政府からも「反逆者」として追われる立場になってしまうのです。

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5アラブ首長国連邦の空港にて、過去の敵ガブリエルと再会

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

イルサから手に入れたキー、そしてもう一本のキーを手に入れるため、イーサン、ベンジー、ルーサーの3人はアメリカ政府に追われつつ、アラブの空港にやってきます。

目的は、もう一本のキーを持つという「バイヤー」を見つけ出すこと。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

その一方で、アメリカ政府はCIAのさらに上位組織でもある「コミュニティ」を結成し、一流のエージェント達にイーサンを追わせます。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

コミュニティメンバーであるブリッグス(左)とディガス(右)。

二人も凄腕ですが、イーサンたちに翻弄されます。

そんな中、イーサンは出会った女性に持っていたキーをスラれ、結果的に持ち逃げされるという事態になります。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

その女性こそが、デッドレコニングのヒロインであるグレース。

グレースは国際的なスリ師であり、彼女の謎の雇い主の命令でイーサンを狙っていたのです。

そんな彼女を必死に追おうとするイーサンでしたが、コミュニティに追われ、さらにエンティティによる妨害工作にハマり、イーサンたちはその場から脱出するほかなかったのです。

バイヤーを追っていたはずが、実はそれすらも「エンティティ」による策略であり、ベンジーは偽物の核爆弾の解体に追われ、イーサンのキーも奪われてしまう。

この時点でイーサンの敵は、コミュニティ(アメリカ政府)、エンティティ、グレースと謎の雇い主という3者となっている。

なぜ、グレースの雇い主もキーを追っているのか?もこの後判明する。

そして、自分を追う男の中に、イーサンはかつて30年前に自分がIMFに入るきっかけとなり、恋人マリーを殺したガブリエルという男の姿を見ます。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

ガブリエルはエンティティによって、リアルタイムでその存在がカメラから消されており、

その目的すらも謎のまま姿を消し、イーサンにつらい過去を思い起こさせるのです。

6ローマにてパリスとカーチェイス

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

アラブにてまんまとスリ師のグレースに逃げられたイーサンでしたが、今度はイーサンがイタリア警察に情報を流し、ローマに着いたグレースを逮捕させます。

そして、グレースから再びキーを取り戻すことに成功したイーサン。

「君は何を盗んだのか知らない。誰に雇われたのか言え」とグレースに迫ります。

しかし、そんな二人を今度はパリスという謎の女が追ってくるのです!

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

笑いながら、イーサンとグレースを大型装甲車で追ってくるパリス。狂気的な演技にゾクゾクします。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

グレースと手錠でつながれながら、ローマの街をフィアット5000で逃げ回るイーサン。

この時点で、イーサンたちは、コミュニティ、イタリア警察、謎の女パリスの3つの組織から追われるのです。

そんな過酷な状況で、またもやグレースに逃げられてしまったイーサン。

一体、何度逃げられるんや・・・_(┐「ε:)_ずこー。

というツッコミが入ってしまいますが、それも仕方ないですね・・・。(;´▽`A“

ちなみに、グレースに逃げられる際、グレースは手錠をパッと解錠して逃げ出しますが、イーサンは珍しく手錠を解錠できませんでした。

昔のイーサンなら、手錠なんて一瞬で解錠していたと思いますが、これも衰えたという演出なのでしょうか?それとも、単にコメディチックな演出?

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7イルサと合流しヴェニスへ。ついにホワイトウィドウと再会

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

グレースにまたもや逃げられてしまったイーサン。

彼女の行先はヴェニス。

イーサンはここでイルサと合流し、ベンジー、ルーサーを加えた4人のチームで、キーの奪還とグレースの雇い主を突き止めるため、そして、もう一本のキーを持つというバイヤーを探してヴェニスへ向かったのです。

そう、グレースとその雇い主が盗んだキーを売ろうとしている、もう一本のキーを持つ相手こそ、本命です。

そのバイヤーにたどりつけば、2本のキーがそろったところで奪還し、そのキーがなんの役に立つのか?最終的な使い方や目的が判明すると踏んだのです。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

そして、潜入したパーティ会場でグレースとイーサンを待っていたのが、まさかのホワイトウィドウこと、アラナ・ミソポリスだったのです。

そう、グレースを援助して彼女に盗みをやらせていた雇い主の正体こそ、ホワイトウィドウであり、イーサンが追っていたバイヤーにして、もう一本のキーを持つ相手もまた、ホワイトウィドウでした。

(ホワイトウィドウって?と思われた方は、↑の登場人物紹介をぜひ)

武器仲介人であるホワイトウィドウは、2本のキーを手に入れ、それをさらに他のバイヤーに売ろうとしていました。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

「私の目的は皆が仲良くなってほしいこと。特に私とね」

とあくまで自分の利益と安全のために動こうとするホワイトウィドウ。

そこにまさかの敵ガブリエル、そしてローマでイーサンたちを追い回した女パリスがやってきたのです。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

ついにその正体を現したイーサンの30年前の因縁の相手ガブリエル。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

ガブリエルに付き従ってやってきたのが、パリス。

二人は実は「エンティティ」に従う殺し屋であり、エンティティによって選ばれた「暗黒の救世主達」でした。

その目的は、やはりホワイトウィドウの持つキーと、グレースの持つキー。

この2本はエンティティの「ソースコード」につながるものであり、エンティティのソースコートが分かれば、エンティティの圧倒的なパワーを手に入れることが可能だと言うのです。

そして、さらにこのパーティすらも実はエンティティによって主催されたものであり、

エンティティはすべてを予知し、イーサンがここに来ることも、明日オリエント急行にて2本のキーがガブリエルの手に入ることも、今夜グレースかイルサのどちらかが死ぬことも預言している、と話します。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

追い詰められるイーサンでしたが、

「僕の仲間に手を出せば、エンティティもお前たちも命はない」と気丈にふるまいます。

そんなイーサンに、ガブリエルとパリスは余裕の笑みを見せて、今夜はこれで終わりとばかりにパーティ会場から姿を消すのです。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

一方、ホワイトウィドウは力を持つガブリエルたちに売ることを選び、グレースは自分の持ってきたキーをホワイトウィドウに渡すことを拒びます。

ホワイトウィドウは全員を捕えようとし、迫りくるホワイトウィドウの手下たちから逃れるために、イーサンたちは散り散りに夜のヴェニスの街に飛び出すのです。

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8パリスとの激闘とイルサの死

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

夜の街に逃げ出したイーサンたち。

しかし、そこでイーサンを待ち受けていたのが、エンティティの罠とパリスでした。

エンティティは無線すらもハッキングしてイーサンに嘘のルートを伝え、パリスのもとに誘導したのです。

鬼の形相で迫ってくるパリス。マーシャルアーツをたしなんでいたというだけあって、格闘シーンは今作一の迫力でした!

パリスともう一人の男にはさまれ、追い詰められるイーサンでしたが、

さすがのイーサンの格闘術にパリスは押されます。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

そしてイーサンにやられるパリスでしたが、最後の所でイーサンはパリスの命を奪わず、彼女を許したのです。

そんなイーサンの行動に涙を流すパリス。

圧倒的強者としての初の敗北ゆえの涙なのか、それとも・・・。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

そして、もう一方、イーサンと離れて逃げていたグレースとイルサは、ガブリエルによって逃げ場のない状況になっていました。

「今夜グレースかイルサの一方の命を奪う」

と宣言していた通り、ガブリエルは最初にやってきたグレースの命を奪おうとしますが・・・、そこにやってきたのがイルサ。

イルサはMI6仕込みの強さでガブリエルと戦います。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

ヴェニスの夜の街で戦う二人。

しかし・・・、結末はエンティティによって預言されていた通りでした・・・。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

イルサを助けるために、必死に走るイーサン。

その先にいたのは、既に命を奪われたイルサの悲しい亡骸だったのです・・・。(´;ω;`)

30年前にマリーという最愛の女性の命を奪い、今回、さらにイルサの命までも奪ったガブリエル。

イーサンは怒りに燃え、復讐を誓います。

9エンティティの真の目的とは?

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

イルサの命を奪われ、その責任を感じたグレース。

グレースはイーサンにキーを託します。

一体、2本のキーを集めて何をすればいいのか?

どうすればエンティティを破壊できるのか?

その謎を解くためには、ホワイトウィドウが接触しようとしていた謎のバイヤーに会う必要があります。

その場所こそ、奇しくもガブリエルが預言していた「オリエント急行」だったのです。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

グレースはホワイトウィドウに変装し、彼女の代わりにバイヤーに会う。

そして、イーサンはそのバイヤーを捕えて、目的を聞く。

ルーサーはその間完全にオフラインの場所にて、エンティティが残したコーディングの痕跡を追っていく。

イーサンたちは作戦をたてます。

一方で、ルーサーはイーサンのガブリエルへの怒りを知っているがゆえに忠告します。

エンティティは君を殺したがっている。なぜか。それはエンティティは君が勝つことを予測しているからだ」と。

そして、「そのためには、憎いガブリエルを生かしてエンティティの破壊方法を問い詰めなければならない」と。

キーを奪われてイーサンが死んでも、ガブリエルが死んでエンティティへの手がかりがなくなっても、いずれにせよエンティティの勝ちとなってしまう・・・。

この事態を避けるべく、綿密に計画を作るはずが、直前で変装マシンが壊れ、イーサンは急遽オリエント急行に外から乗り込むことになったのです!

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10オリエント急行で真の黒幕が登場!

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

いよいよオリエント急行での最後の作戦決行の時。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

グレースは無事にホワイトウィドウに変装し、本物を気絶させ、謎のバイヤーに接触することに成功します。

イーサンは変装装置が壊れていたため、外部から、モトクロスによる決死のダイブにてオリエント急行に飛び乗ることになったのです。

今作最大にして映画史上最大のスタントとされたトムクルーズ本人による断崖絶壁からのモトクロスジャンプ。実はこれには仕掛けがあって・・・。詳しくは後程解説します。

一方、ここでホワイトウィドウに依頼していたバイヤーと、ガブリエルに接触していた黒幕の二人の正体が明らかになります。

その一人がキトリッジ。

ホワイトウィドウに依頼してキーを2本手に入れようとしていたのは、アメリカ政府のCIA長官キトリッジだったのです。

ホワイトウィドウは、オリエンタル急行にて2人のバイヤーと取引しようとしていました。

それがキトリッジとガブリエルということ。

前夜のヴェニスでは、ホワイトウィドウはガブリエルを選んだ素ぶりを見せていましたが、やはり仲介人らしく保険をかけていたんですね。

前作フォールアウトにてホワイトウィドウはCIAとつながりができましたが、今作でもそれは活用されていたということですね。

構図としては、CIAからホワイトウィドウに依頼→ホワイトウィドウが1本を既に買い付け、グレースを雇ってもう一本をイーサンから鍵を盗ませた(失敗したが)ということでしょう。

ただ、あくまでキトリッジはエンティティをアメリカのために使おうとしています。

しかし・・・ここでデッドレコニングの真の黒幕が登場します。

ガブリエルに接触してきた黒幕こそ、コミュニティのボスにして情報長官のデンリンジャーだったのです!

デンリンジャーの目的は、エンティティを手に入れ、その力でアメリカの世界最強の軍需産業を自分が手にしてアメリカ政府すらも転覆し、新しい政府を作り出すこと

言うなれば、新しい世界の王になろうとしていたのです。

そして、実は冒頭の潜水艦のシステムにエンティティを忍ばせたことも含めて、実はエンティティはもともと新しい時代のエージェントとして、人間のように痕跡を残さずにあらゆる情報を盗ませるために開発されていたと明らかになります。

そして、セヴァストポリ号に侵入させ、ステルス機能を持つ世界最強の潜水艦をあえて沈没させて、後々に自分が手に入れようとしていたのです。

そのセヴァストポリ号の中のメモリの中にエンティティの制御方法(ソースコード)は眠っていて、その起動のために、2つのキーが必要だと明らかになります。

これを聞いたガブリエルは、「本当にセヴァストポリ号の場所を知っているのはお前だけか?」とデンリンジャーに持ち掛けます。

デンリンジャーは勘違いして、その情報を知っているのが自分だけだから、自分の存在は貴重だと思っていましたが、

「イエス」と答えた瞬間に、ガブリエルによって命を奪われたのです。。

ガブリエルの目的はあくまでエンティティに忠実であること。

そのため、エンティティを破壊しうるソースコードの場所であるセヴァストポリ号は誰にも知られない方がいいのです(というよりエンティティ自身には場所が分かるはずだから情報は不要)。

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11クライマックス!ガブリエルとの死闘とパリスの裏切り

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

キトリッジとの交渉に挑んだグレース(が変装したホワイトウィドウ)。

しかし、1億ドルという大金が自分の口座に振り込まれる直前に、グレースはキーをキトリッジから奪い返します。

「私の大切なものがなくなる気がする」と。

これまでお金だけのために動いていたグレースが、アメリカの国益のためにエンティティを手に入れようとしていたキトリッジに反抗したのです!

そして、コミュニティとホワイトウィドウ両者に追われることになったグレース。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

その一方で、ガブリエルとパリスの関係にも驚きの展開がありました。

ガブリエルは「お前はこの後イーサンの側について俺を裏切る」というエンティティの預言を言い、まさかの自分の部下であるパリスを刺したのです!

それなら最初から連れてこなければよかったんじゃ・・・。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

そして、ホワイトウィドウとキトリッジたちに追われるグレースから、漁夫の利でキーを奪ったのが、ガブリエルでした。

ガブリエルはそのままオリエント急行の屋根に上り、脱出を試みます。

例によって時計(エンティティの予言通り)を確認しながら・・・。

そこにやってきたのが、イーサン!

イーサンはこの場所にて30年ぶりの積年の想いと、イルサの復讐心と共にガブリエルと戦います。

ガブリエルとイーサンの列車でのシーンは、まさにミッションインポッシブル1の最後のシーンのオマージュでしたね。

今作では1のキトリッジが登場し(しかも1と同じようにイーサンにしてやられる)、演出も似たものがたくさんありました。

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最終的にガブリエルを捕えたイーサン。

その恨みの強さゆえか、ガブリエルの命を取ろうとしますが、すんでのところでコミュニティの二人が駆け付け、イーサンを逮捕しようとします。

このせいで、ガブリエルは列車から飛び降りて逃走。笑みを浮かべて迎えのトラック荷室に飛び移って逃げ去ったのです。

デッドレコニングでは、イーサンに振り回されていたコミュニティの二人。

しかし、最後の最後で実はイーサンがガブリエルの命を奪うのを阻止した=エンティティへの手がかりや真実を守ったといういい仕事をしました。さらに説明を求めるキトリッジに反抗して、乗客を避難させるという正義の味方の描写がありました。

つまり、自分たちのボスであるデンリンガーの悪の目的をこの二人は知らず、あくまでアメリカ政府のために動いていたと分かります(コミュニティという組織は悪ではなく、今後イーサンの味方になりうるということ)。

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ガブリエルを取り逃がした逃がしたイーサンたちでしたが、なんとかキーのみはイーサンがガブリエルからすっていました。

これを知って「イーサーンッ!」と叫ぶガブリエル。

しかし、その先でイーサンたちを待っていたのはガブリエルがあらかじめ仕掛けておいた爆弾でした。

これによって橋が崩落。

オリエント急行は橋から転落の危機に陥ります。

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イーサンはギリギリのところでグレースを一度救出しますが、助け出したグレースもろとも落下しかけたその時・・・!

イーサンたちを助けたのが、まさかのパリスだったのです!

ガブリエルに裏切られて瀕しとなっていたパリス。しかし、予言通りにイーサンを助け、エンティティを裏切りました。まさかの魅力的な敵が最後に味方になるという展開が、日本のアニメっぽくて好きです。

それにしても、裏切ると分かっているならガブリエルのトドメが甘いのでは?と思ったり。

パリスはフランス語にて、エンティティへ手がかりは「潜水艦セヴァストポリ号」にある、とだけイーサンに伝えて気絶します。

最後に一言涙を流しながら「頑張って・・・」と。

彼女の心境はどのようなものだったのでしょう。

自分の命を救ったイーサンへの恩返しなのか、自分を負かした強者イーサンへの恋なのか、いずれにせよ次回作で過去を知りたいです。

そして、イーサンは、自分を捕えようと追ってくるコミュニティから逃げるために、パラシュートにて脱出。

その後、残ったグレースは「あなたは信用できるとイーサンに聞きました」とキトリッジに言い、「IMFのメンバーになります」と申し出ます。

パートワン エンディングになります。

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ミッションインポッシブル デッドレコニング考察と解説!

以下、ミッションインポッシブルデッドレコニングの分かりづらいところを解説してみたいと思います♪

1エンティティとはなんだったのか?

今作にて新たな敵にして最強の敵として登場したのが、「エンティティ」です。

エンティティというのは、「実体」という意味がありますが、DBDにあるように「そこにあるもの」という意味で、得たいの知れない邪悪な何かを示しているようにも思えます。

そして、最後の方で、実はエンティティのもととなったAIは世界各国の情報を盗み出す目的で「新時代のエージェント」となるべく作られたものだと判明しました。

確かに人間と違って労力もなく、情報世界ではAIは最強の情報収集装置になりますよね。

しかし、誤算だったのは、そんな盗人としての人工知能が、サウジアラビアの予習型AIを盗み、自我を芽生えさせたこと。

これによって多重人格の世界最強のウィルスとなったAIは、全世界のデジタル空間に入り込み、インフラや政府中枢まで情報を支配するようになりました。

ただ、エンティティの唯一の弱点が、自分のソースコードです。

このソースコードを解析されてしまうと、エンティティは破壊されうるとのこと。

また、もちろん破壊せずに制御することも可能になります。

そして、このソースコードこそ、世界最強の潜水艦のセヴァストポリ号のメモリの中に保存されており、そのメモリを開くキーが2本のキーだったというわけですね。

だからこそ、その潜水艦をロシアのものにしておくわけにはいかず、沈没させてデンリンジャーのみが知るところにしておくことに意味があったわけです。

なぜ、キーが回収されていたのか?なぜ分割されたのか?については、デンリンジャーが入手していないことを見ると謎が残ります。デンリンジャーのみが沈没場所を知って、回収に行かかせたはずですが、その後、一つはホワイトウィドウに。もう一つはアラブにてイルサが殺し屋から奪いました。やはり世界中が狙っていたため、デンリンジャーに情報が到達した時点で世界各国の思惑や利権が重なったのでしょう。よく分からないが「キー」が重要だと。

イルサに強奪を依頼したのが、MI6だったとのことで、イギリスも関与していたことに間違いありません。

この日本の金と銀の鍵についてなんですが、実はこのモチーフは、聖書「マタイによる福音書の16章19節」でキリストがペテロに天国につながる2つの鍵を与えるという点からきていると思われます。

そして、現実としてエンティティを手に入れることこそが、天国にも地獄にもつながるのです。

2ガブリエルの目的とイーサンの過去とは?

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

今作初登場の敵にして、シリーズ最大の敵となったガブリエル。

その目的は一体なんなのでしょうか。

イーサンによると、ガブリエルは、「苦しめる」ことを好み、エンティティと同じ考え方をしている、と言います。

今のところ、ガブリエルは完全にエンティティの言う通りに行動しており、エンティティを手に入れようとしていたデンリンジャーの甘言にものりませんでした。

つまり、世界征服や利権は望んでいないことになります。

そして、「死は祝福」だと言っています。

つまり、ガブリエルの真の目的はエンティティが手に入れる世界であり、その先には「死」があるものだと思われます。

それゆえに与えられた名が「暗黒の救世主」。

この点から考察するに、おそらくガブリエルは30年前にとんでもなくつらいことがあり、それゆえにやむなくマリーの命を奪い、今回「久しぶりだなイーサン。俺は力を手に入れて戻ってきた」と発言していたことからも、無力ゆえに果たせなかった野望を果たそうとしているように思えます。

そして、その野望は世界征服などというものではなく、単純に「死ぬこと」。世界全体がエンティティの支配下に置かれ、人類社会が崩壊し、その先に自らの死を望んでいるように思えるのです。

つまり、個人的にガブリエルの目的は、全世界への復讐とその先の自らの死。

これを読み解くには、おそらく30年前のマリーとイーサン、ガブリエルの3人の関係がありそうです。

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3マリーの正体とは?

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

30年前にガブリエルによって命を奪われたイーサンが愛していた女性がマリーです。

そのマリーの事件はイーサンによるものとされ、イーサンはさらに「何かをやらかして」終身刑になるか、IMFに入るかの選択を迫られています。

終身刑になる、ということからもイーサンはよほど大きな罪を犯したとも言えます。

もしかしたら、ガブリエルもマリーを愛していたか、愛していた女性をイーサンがやった何かによって奪われたのかもしれません。

「あの時は無力だった」とガブリエルが言っていることから、ガブリエルにも守れなかった人がいて、かなり悲しい過去が3人の中にはありそうです。

個人的妄想としては、ガブリエルもまたマリーを愛していたが、組織によってやむをえない状況に追い込まれ、結果的にマリーの命を奪った・・・という展開かなと。

まだ分かりませんが、単純な悪役ではないガブリエルの魅力がここにあると思っています。

4デッドレコニングの真の意味とは?

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

この3人の過去を考えるうえで出てくるのが、サブタイトルの「デッドレコニング」です。

デッドレコニングは潜水艦における推測航法のこと。

つまり、ソナーなどが使えない状況において、最後にいた地点から推測して現在地を割り出す、という方法です。

単純に冒頭の展開から読むと、世界最強の潜水艦セヴァストポリ号がステルス潜水艦なので、このことを示しているようですが、

おそらく、このデッドレコニングという言葉は、イーサンやガブリエルのことを示していると思っています。

つまり、30年前から、イーサンもガブリエルも先が見えない世界にいて、

最後の30年前のあの地点から、お互いに今いる場所すら分からない現実を生きている(本当に心から望んで生きていない)という意味かなと

物語の最初に、イーサンが新人エージェントと話す場面がありますが、

「我々は影に生き、愛する者のため、未知の人々のために影に死ぬ」というエージェントの合言葉を聞き、

「IMFに歓迎する。正しい選択だ・・・」

と言っています。

しかし、その目はすごく悲しそうでした。

そして、30年前にイーサンは望まずに強制的にIMFに入ったことを考えると、本来あるはずだった予測できた未来には、自分は立っておらず、あの時点からデッドレコニング(推測航法)のように生きてきた、という意味が込められていそうです。

本当だったら、スパイにはならず、マリーと幸せに生きる道があり、それを望んでいたのかもしれません。

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5イルサの死の衝撃

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

「ヴェニスに来たのは初めてなの」、というイルサに、「僕もさ」と答えるイーサン。

ここから幸せな展開になるかと思いきや、まさかのイルサの死が待っていました。

衝撃的な展開です。。

確かにミッションインポッシブルでは、シリーズごとにヒロインは変わりますが、3でジュリアと結婚し、6にて正式な心の別れを得て、イルサと結ばれるかと思いきやの展開。

ジュリアは一般人だからこそ、イーサンは自分がスパイだと危険だと判断して辞め、その後に、世界に心を痛めているイーサンを見たジュリアの提案で二人は離婚しました。

そして、6の最後にジュリアとイーサンは別々の道を行くといういい演出だっただけに、同じスパイの世界で生きていけるイルサはまさに生涯のパートナーのようにイーサン(も私も)は思っていたかもしれません。

ただ、イルサはエンティティの「どちらかは死ぬ」という予言に対して、グレースは生かすべきだと考えて自己犠牲を払いました。

結果的にそれが世界を救うことになるのかもしれません。

6ホワイトウィドウの過去

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

前作から続投のホワイトウィドウ。

今作では彼女の過去が描かれました。

実はキトリッジと過去に出会っていたホワイトウィドウ。

キトリッジ曰く、「昔パリに母と公園にいたアラナ・ミソポリスとは別人のようだ」。

とのこと。

そして、ホワイトウィドウとの取引は、1億ドルと組織の存続にあったようです。

亡くなったホワイトウィドウの母は、組織を率いており、その後、刑務所にて収監され、そこで命を落としています。

その母の願いが組織の存続にあったようです。

この母親に当たるのが、ミッションインポッシブル1の武器商人として、最後に出てきたマックスです(コメントにて追記いたします。感謝)。

懐かしいと思った方も、知らないという方もいらっしゃると思いますので解説すると、ミッションインポッシブル1のキーとなったのがNOCリスト(潜入工作員リスト)であり、これをイーサンから渡される悪役として取引したのが、マックスでした。

マックスは武器商人であり、最終的にペンタゴンに潜り込んでNOCリストを手に入れたイーサンからTGV(高速鉄道)でリストの入ったディスクを受け取りますが、イーサンに呼び出されたIMFのキトリッジによって逮捕されるという結末になりました(デッドレコニングは、まさに最後に列車の中でキトリッジとマックスが登場するため、今作はオマージュです)。

つまり、マックスはキトリッジによって逮捕され、その後、獄中で娘のホワイトウィドウに、自分の組織を託し、命を終えていたんですね。

ホワイトウィドウからすると、イーサンは母を裏切った敵であり、同時にキトリッジも母を逮捕した憎い相手ということになります。

それでも、組織の存続のために、今回キトリッジとの取引にも応じる予定(裏切るつもりだTったかもです)だったということですね。

かつてはおそらく純粋な子供だったホワイトウィドウは、現在は狡猾な闇の武器仲介人として、母の遺志を継いでいる、と。

そう思うと、淡々として利益のために動いているように見えたホワイトウィドウへの目線が少し変わる気がします。

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7トムクルーズがすごすぎた!スタントの実際について

今年で61歳になるトム。61歳って普通は定年なのに、その年齢(の少し前)で、映画史上最大のスタントに挑んでいます。

崖から飛び降りるシーンですが、実際はこのようなセットが組まれています。

しかし、そこから山の下に飛び降りるのは現実です。

しかも、同じ日に6回も!!

このための練習として、トムはモトクロスに乗り、ジャンプを13000回訓練しています。

そして、スカイダイビングの練習は一日30回という異常な量をこなし、

最終的に500回飛んでいます。

もともとトムはスピードライディングという競技をやっているようです。

それが、地面すれすれをパラグライダーで飛ぶ、というもの。

私もやってみたい・・・!

これを映画のために数年間トレーニングしてきているようです。

さらに、ローマの運転ももちろんトム本人によるもの。

ドリフトも何度もやっていますが、トムが運転し、さらに手錠をかけた状態で片手でやっています。

まさにイーサンハントそのもの・・・!

そのおかげでトムは骨折や歯を折ることも何度もしているようですが、それもいい経験とのこと。

最後の列車のシーンもリアルです。

CGではなく、走る列車の上で撮影されています。

最後のこのシーンももちろん本物。ただし、背景の川は合成のようです。

実際にはこのようにセットを作っています。

それでもすごすぎる・・・。

最近はトムの私生活も、サイエントロジーという宗教に入り込んでみたり(結構問題視されています)、3回の離婚に、娘さんへの甘やかしすぎ問題で非難があるなどなど、色々スキャンダルも多かったですが、昨年のトップガンと今年のミッションインポッシブルデッドレコニングは、映画史上に残る大名作になったと思っています。

私生活に問題があっても、作品という点では、トム・クルーズは世界最高の俳優に間違いありません。

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ミッションインポッシブルデッドレコニング感想とパート2について

色々なところでトム・クルーズの身長問題が出ていますが、ヴァネッサ・カービーの身長が170センチでおそらくヒールつき。トムも底ありのシークレットブーツを履いている(スタント撮影時は体格がより小柄なため)として、おそらくトムの身長はヴァネッサと同じか少し低いくらいかもしれませんね。映画には関係ないですが、複数人が並ぶ場面を見てやはり下からのアングルだったりそういう配慮があるように作られていると思いました。

個人的には一般的にデメリットとされる身長問題も(特にかのアメリカハリウッドで)超越して、さらに年齢すらも超越して、トムがこれだけ世界的に活躍している姿を見るとうれしくなります。

今作デッドレコニングはミッションインポッシブルシリーズで歴代最高と言っていいくらい面白かったです。

個人的には1作目が一番好きですが、それと同等かそれ以上でした。

3時間時がたつのを忘れて夢中になって見ました!

実は同じく君たちはどう生きるか?を見たのですが、こちらは・・・隣の人が気になってしまう場面が多かったので、ジャンルが違うから比べられませんが、脚本はミッションインポッシブルの方が複数人によって練りに練られているという気がします(飽きさせない)。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

何と言っても魅力的なキャラが多くて、今作で出てきたパリスはすごくよかったです。演出が日本のアニメを意識したのか?というのも感じましたが、ヴィランに魅力があるとやっぱり映画は面白いです。

ミッショインポッシブルに出たいと願って、スケジュールに書き込んでいたら、引き寄せの法則みたいに仕事が舞い込んだというエピソードも好きです。

ミッションインポッシブル公式©およびParamount Pictures and Skydance©

最後の場面でパリスには息があるとなっていたため、おそらくパート2にも出てくるでしょう。

パート2ではパリスの過去も明らかになる気がします。

なぜエンティティに仕えたのか?あるいはガブリエルとどこで出会ったのか?

そして、なぜイーサンに命を救われた(見逃された)ことで、イーサンの側につこうと思ったのか?本当に情がないアサシンやエージェントなら、むしろイーサンにリベンジしそうです。

もしかして恋?と考えてしまうのも妄想の楽しみではあります笑。

最後の涙と言い、かなり人間らしいというか情緒があるアサシンでした。

パート2では、秘匿された潜水艦の場所探しから始まり、過去編も深く描かれる気がします。

パート2の伏線としては、潜水艦の場所、ガブリエルとイーサンの過去、ホワイトウィドウの過去、パリスの過去などが気になります。

今年最高の映画なのは間違いなく、

2024年のパート2もとにかく今から待ちきれません!

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かれん
というわけで、ミッションインポッシブルデッドレコニングの解説と感想でした♪まだ1度見ただけなので何度か見て追記します。間違ってる部分や考察などあればコメントにて教えていただけると助かります☆

『ミッションインポッシブル デッドレコニングPartONEネタバレあらすじ徹底考察&解説!エンティティとガブリエルの正体と過去、マリーとイルサについて解説!』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2023/07/29(土) 05:43:33 ID:719223243 返信

    解説ありがとうございました。字幕版ではエンティティと言わず「それ」となっていました。物語としてはAIが敵であったメタルギアソリッド2や4を彷彿とさせるなぁと。
    パリスは既視感があり、なんとなく土屋アンナさんに置き換えて見ていました。少し谷マリアさんが入ってるかなw

    • 名前:かれん 投稿日:2023/07/29(土) 06:58:30 ID:b5c608cff 返信

      コメントありがとうございます。それ、なんですね。それだと余計になんなのか難しい…。
      パリス土屋アンナさんと谷さんに納得です笑

  2. 名前:匿名 投稿日:2023/07/29(土) 23:38:29 ID:8a6db788e 返信

    ホワイトウィドウは1作目で登場した武器商人マックスの娘だと前作で判明しています。
    列車のシーンはキトリッジとホワイトウィドウ(に化けたグレース)が取引するシーンも含めて1作目のオマージュということになりますね。

  3. 名前:怪しい探麺隊 投稿日:2023/07/29(土) 23:46:28 ID:c95f70f81 返信

    ・ホワイト・ウィドウの母親は、ミッション・インポッシブル(1作目)で、若きイーサンから「エージェントのリスト」をパリ行きTGVの中で受け取って、妨害電波で部下が送信を失敗してた武器商人のマックス(ヴァネッサ・レッドグレイブ)です。確か、6作目の「ミッション・インポッシブル フォールアウト」のイーサン(ここではジョン・ラークだということになっている)が潜入したホワイト・ウィドウ主催のパーティーで、ホワイト・ウィドウ自身のスピーチの中で「我が母マックスは・・・」と名前を出していたシーンがあったと思います。つまり、ホワイト・ウィドウとイーサンは実は因縁が深いんです。キトリッジは分かっているけれど、イーサンはマックスの娘だと分かっているのかどうかわかりません。どうもわかっていないような気がします。
    ・「2本のキー」が「日本のキー」になっている誤変換見逃しがあったようです。「2本」「日本」はその後にももう1カ所。

  4. 名前:怪しい探麺隊 投稿日:2023/07/30(日) 00:01:59 ID:2574656a3 返信

    もう1個。潜水艦セヴァストポリ自身が、ベーリング海の氷の下に潜った後は、最後の観測地点(天体観測や地上物の方位計測や電波等による位置計測)のデーターを基に、通信を遮断して推測航法(デッドレコニング)に入っています。確か士官がそんなセリフを言っていたと思います。潜水艦と言うモノは、基本、潜っているときは推測航法(デッドレコニング)なんだと思います。セヴァストポリのステルス性が高いから「相手が推測を強いられる・・・」と言う意味ではないはずだ・・・と思っています。

    • 名前:かれん 投稿日:2023/07/30(日) 21:37:25 ID:8b2289d03 返信

      コメントありがとうございます。
      なるほど!と腑に落ちました。
      いくつか訂正及び追記させていただきます。

  5. 名前:匿名 投稿日:2023/08/02(水) 02:33:46 ID:75071b7db 返信

    敵役ガブリエルがまんま宗教上の天使の命名なのが気になりました。
    旧約ではガブリエルは神の伝言師であり預言者。
    天国か地獄かの最後の審判でラッパを鳴らしし者を蘇らせる役割をします。
    神=エンティティとすると物語のポジション的には合致してます。
    またタイトルの直訳は「しの報い」。ガブリエルとイーサンのマリーのしの報いもテーマのようなので不死身のイーサンですがシリーズ完結編なので果たして蘇生エンドとなるのか?

    • 名前:かれん 投稿日:2023/08/02(水) 17:00:35 ID:fedf466ae 返信

      コメントありがとうございます。最近の映画だと、007なども主人公の最後が1つのシリーズの終わりとして描かれたりして、ガブリエルが天使だとすると、その展開もありえるかもしれませんね。。

  6. 名前:HM 投稿日:2023/09/03(日) 14:36:40 ID:f94328db9 返信

    この映画を観て、アクションシーンがものすごくてとても感動したのですが、登場人物とストーリーが複雑で全体の構成・展開がよく理解できませんでした。復習をしようと思い、ネット検索をしたらこのサイトに出合いました。まずは登場人物の説明、次に各エピソードの解説が詳しくなされていてようやく理解できました。このサイトは「あらすじ」サイトの中で一番だと思います。かれんさん、どうもありがとうございました。

  7. 名前:かなぶん 投稿日:2023/09/09(土) 21:23:40 ID:763279f15 返信

    1回目鑑賞:それぞれの関係性が把握できず、息をのむアクションに追い詰められ、疲労感とモヤモヤでぐったりして終了。
    2回目鑑賞:ネット検索である程度知識をいれて鑑賞。出演者の関係を落ち着いて確認できたので楽しめました。
    その後、こちらのサイトに出会い理解が深まりました。Part Twoが楽しみです。
    かれんさん、ありがとうございます。

    エンティティ・・・翻訳を勉強したことがあるので、これが和訳しにくいことを何となく感じていますが、この映画にとってはかなり主要な出演者?なので翻訳の難しさを感じました。

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