目次
ニーアオートマタ考察。ボーヴォワールの過去と彼女が美にこだわった理由とは?【ネタバレ注意】
これまでの考察はこちらからどうぞ♪
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1異常な個体、ボーヴォワール
遊園地で初めて出会った、普通ではない個体、ボーヴォワール。
彼女は劇場にて、
他のアンドロイドや機械生命体の部品を食べ、
自らに装飾する、という異常性を持っていました。
他のアンドロイドも
「あいつはおかしかった。倒してくれてありがとう。オレイする」
などと言うほどですから、
味方にも避けられていたと分かります。
2Bたちは行方不明になったヨルハ部隊の信号を頼りにたどりつき、彼女を倒すのですが、
2周目以降、彼女の本当の気持ちと過去が9Sのハッキングによって判明します。
2ボーヴォワールの過去と愛したロボの正体とは。
最初は普通の短足型の機械生命体だった、ボーヴォワール。
しかし、ある日、彼女は自我に目覚め、さらに「愛」を自覚するようになります。
「私のことを、好きになって?」
と語り掛ける相手こそ、
愛したもう一人の機械生命体。
帽子をかぶっていることからも、こちらも変わった機械生命体だと分かります。
そして、その正体は、パスカルの村にいた「サルトル」です。
村に行くと、ひたすら「実存主義」について語るロボがいますが、彼こそ、ボーヴォワールが愛したロボだったのです。
※実存主義とは?簡単に後述しています♪
「この服はどうかな?」
「この仕草はカワイイと思ってもらえるかな?」
など、まさに人間と同じ感情を抱いていたボーヴォワール。
最近、他の機械生命体の間で、こんなうわさが流れている。
「アンドロイドを食べれば、永遠の美が得られる」
ばかばかしい。
でも、ほんの少しでも可能性があるのなら、どんなことだって成し遂げてみせる。
やがて、私はきづく。
・・・あの人のキモチを手に入れることなどできないのだ。
私は何のためにこんな姿になってしまったのだろう?
無意味だ。無意味だ。無意味だ・・・・。
ふぇ・・・(´;ω;`)
彼女は最後愛を手に入れることができず、その寂しさから暴走していたのかもしれません。
一方のサルトルはひたすら「実存」について語る日々・・・(;´▽`A“
彼にはファンも多いので、ボーヴォワールさんが好きになったのも自然だったのかも。。。
彼女が美を求め始めたのは、愛というものを「人間という存在のデータベース」から学び、それを実行しようとしたから、と言えます。
でも、機械生命体は植物に似た生きた細胞のコアからできていますので、
実際に愛という感情を抱いてもおかしくはないのかもしれません・・・。
そして、他の機械生命体が「アンドロイドを食べれば美しくなれる」と噂していた、という部分。
つまり、他のアンドロイドも美を求める個体が少なからずいた、ということですね。。
それなら、やり方が過剰だったとはいえ、美を求めたこと自体は自然だったのかもです。。。(;´▽`A“
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3最後に実在のボーヴォワールと実存主義についてちょっとご紹介♪
この作品ではところどころに、哲学者の名前が出てきます。
ボーヴォワールもその中の一人です。
ボーヴォワールは女性の哲学者で「フェミニズム(女性の人権回復)」を主張した方です。
そして、今作につながりそうな部分は、
生涯に渡って、正式な結婚をせずに、サルトルを愛した、ということ。
サルトルというのは、「実存主義」を唱えた哲学者で、
実存主義とは簡単に言うと、
「実存は本質に先立つ」ということ。
え?意味不明!Σ(´∀`;)
と思うかもしれません。。。
簡単にご紹介すると、
いくら机上で「真実とは」「理想的な生き方とは」を語っても、
実際に生きているこの日々の生活や体はどうしようもない事実だから、
まずはそういう理想哲学よりも、実際の生活の充実を考えよう、という哲学です。
宇宙は滅びる。だから俺の人生は無意味だ。
などとニヒリズムになっている人だって、
毎日ご飯を食べたり、寝ます。
生きている限り、それは絶対とも言えます。
だから、まずは日々の生活を豊かにすべき!というのが、サルトルの主張です。
そしてボーヴォワールには
「僕たちは生涯自由な関係でいよう。恋人ができても自由。それすらも良しとする結婚にしよう」
と、契約結婚をします。
その言葉通り、サルトルは他の女性たちとも浮名を流すのですが。。。(;´▽`A“
結局、ボーヴォワールはそんな彼を愛し、お墓にも一緒に入りました。
この部分が一部反映されてる?のかなと思います(笑)。
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お読みいただきありがとうございました♪
実存主義はたくさんの見解がありますので、今回は私の見解と思っていただけるとうれしいです♪
次回は「森の国」そして「王」の誕生秘話に迫ります!
DLC真エンディングの考察はこちらからどうぞ♪