目次
宇宙のはじまりと終わりをすっごく簡単に解説してみた
1 ビックバンは馬鹿にされてできた言葉だった!?
宇宙はビックバンから始まったと言われています。
ビックバンという呼称は、実は「宇宙がバーンと始まったって言うのか?(笑)」
というイギリスのホイル博士の言葉から生まれました。
それまでは宇宙は永続的なものだと考えられていたんですね。
アインシュタインですら、それを信じていたために相対性理論に宇宙定数というものを加え、
後に「人生最大の失敗だった」と言っています。
それが、実は宇宙が最初は火の塊で、それが爆発してできたのだ、と唱えたのが、ガモフという科学者です。
※宇宙定数について現在は逆にそれが正しいのでは?という理論も出ています。
2 ビックバンの前にも宇宙は存在していた!
そして現在、
ビックバン(火の塊)で現在の宇宙ができたのはほぼ確定とされていますが、
その前にも実は「インフレーション」という段階があったと言われています。
ビックバンの前にも小さい宇宙が存在し、それが急速に膨張して、高温の火の塊となり、爆発(ビックバン)したのです。
宇宙はビックバンのときに無から誕生したのだ!という説が世間では広まっていますが、正確にはその前に「真空」があったとされています。
「真空」と聞くと、何もない状態だから無ではないの?
と思ってしまいがちですが、量子論では真空の中に「ゆらぎ」というものがあり、そこに何らかのエネルギーがあって物質ができたり、消えたりしていたというんですね。
この「ゆらぎ」は実際に観測されています。
3 インフラトンって何? 宇宙の歴史を簡単に言うとこうなります
これが現在最大の謎とされています。
無の世界に存在し、今の私たちを作っている物質に変化し、インフレーションを引き起こしたものです。
その時代を「プランク時代」と言います。
つまり、
未だ謎の「無」の世界。でも、インフラトンは存在していた。
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インフラトンによって、インフレーションが引き起こされる
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超高温の火の塊が大爆発(ビックバン)
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そして、インフラトンが素粒子や光(光子)に生まれ変わる。
※実は光というものも一つの粒子なんですね。驚きです!
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素粒子が原子を作る陽子、中性子、電子となる
ここまでで、なんと1秒!
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宇宙がゆっくり広がりながら冷やされていく。
そして38万年後、
原子が誕生。
水素やヘリウムという身近な物質ができ始めました。
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その後3億年後に初めての星が誕生したとされています。
ちなみに今の宇宙の年齢は約137億歳です。
地球が46億年なので、ちょうど宇宙が半分以上できてから誕生したんですね。
4 ダークマターって何?
宇宙の物質のうち、私たちが知っている原子を含めたものはたった5%です。
残り、95パーセントはダークエネルギーとダークマターが占めています。
そのうち、23パーセントを占めるダークマターは銀河の外側で、銀河を回転させるための重力の源になっている物質です。
つまり「重力を持ち、決して目には見えないとんでもなく質量の大きな物質」。
ダークマターもインフラトンから作られたようですが、未だに謎の物質で、候補として
「ニュートラリーノ」と「アクシオン」という物質が挙げられています。
※小柴教授が発見した「ニュートリノ」とは違う物質です。
ダークエネルギーは宇宙を膨張させているとされるエネルギーですが、現在も未だまったく分かっていません。
5 今の宇宙はどうなってるの? 実は平行宇宙が存在している!?
「超ひも理論(素粒子は粒というより極端に小さいひもであるとするもの)」によると、
この宇宙は10~11次元の空間からなっているのだそうです。
そして私たちは3次元の世界に生きています。そこに時間を加えたのが四次元。
でも、それ以上の次元は「そもそも認識できるように私たちは作られていない」のです。
私たちが住んでいるこの世界は、多次元空間から見たら、折り曲げられた「膜」のようなもので、
そっくりの平行宇宙がすぐ真横に存在する
というのが現在真面目な有力説になっています。
実は気づかないだけで、目と鼻の先に別の世界があるなんてすごくロマンがありますよね。
但し、その別世界に「重力」だけは伝わっているそうです。
つまり、重力を使えば、別空間に交信することが本当に可能なのではないか?と本気で議論されています。
6 まとめ
上記平行宇宙論(ブレーン世界論)では、二つの宇宙が重力でつながっていて、一定周期で近づいたり、離れたりしていると考えます。
そして衝突したのとき起こるのが、「ビックバン」。
宇宙は永遠に創生とビックバンを繰り返すというのです。
ダークエネルギーも平行世界から伝わっている重力と考える学者もいます。
それなら観測できないのも納得できるというわけですね。
7 最後にNASAの探査機ジュノーが撮影した美しすぎる木星を
こちらが普段目にする木星ですが、真上から撮影すると、環になってるんですね!
とっても美しいです。(#^^#)
よろしければこちらもどうぞ♪
「かれん、さくら、しおり」を順に並べると、「可憐な桜を栞にする」という言葉になります♪