名探偵コナン黒鉄の魚影ネタバレ徹底考察!ラストのベルモットとあの方、ラムと本編につながる伏線について解説&感想!【名探偵コナン考察】

かれん
2023年コナン映画「黒鉄の魚影」!純黒の悪夢以来久しぶりの黒の組織編ということで昨年からずっと楽しみにしていました!
かれん
今回はラムが映画で姿を出すのが初であり、さらに予告の「会いたかったぜシェリー」という言葉で、ついに灰原哀ちゃんの正体がバレたのか?など本編にもつながる伏線がたくさんです♪(特に灰原哀ちゃんとコナンの関係に大進展が・・・!
かれん
特に今回の黒鉄の魚影は、本編を見ていないと分からないところが多々ありましたし、エンディングまでのベルモットの独自の動きなど、かなり複雑で考察しがいがありました✩以下、黒鉄の魚影のレビューと感想をネタバレありで分かりやすく考察してみたいと思います!
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目次

名探偵コナン黒鉄の魚影ネタバレ徹底考察!ストーリーとラスト、ラムとピンガ、本編の伏線について解説!【名探偵コナン考察】

以下、画像は名探偵コナン©黒鉄の魚影©より一部引用して考察します。

黒鉄の魚影本編のストーリーを追いながら、本編とのつながりを含めて深く考察しつつ、感想を書いていきますので、ネタバレを大いに含みます。未見の方はご注意ください!

100万ドルの五稜星本編のネタバレありの徹底考察は以下をどうぞ♪

こちらは衝撃すぎたエンディングまでまとめていますので、未見の方はご注意ください!

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1黒鉄の魚影の最重要登場人物を解説

映画を見る前の予習の記事でご紹介していますが、ここでももう一度簡単に黒鉄の魚影の重要登場人物をご紹介します。

本編を追っている方は知っている情報だと思いますので、読み飛ばしていただいて構いません。

1ジンとウォッカ

今回の黒鉄の魚影の悪役として一番目立っているのが、やっぱりこの二人です!

1巻の1話から登場しているジンとウォッカ。

名探偵コナン©青山剛昌©

黒の組織の大幹部であり、なおかつ実行部隊のリーダーを務めるのが、ジンです。

そして、そんなジンを兄貴と呼んで慕っているのが、ウォッカ。

名探偵コナン©青山剛昌©

ジンは、工藤新一にAPTX4869を飲ませて、小学生の姿にした張本人です。

組織の実行部隊のリーダーであり、黒の組織のボスである「あの方」烏丸蓮耶やナンバー2のラムとも直接連絡を取り合える大幹部です。

FBIからも「ジンを押さえれば一気にボスにたどり着ける」とも言われています。

また赤井秀一からは「恋人」「宿敵」「本命」などと呼ばれており、名探偵コナンにおいては、最大の宿敵とも言える存在です。

ちなみに、国籍は不明ですが、英語、日本語、ドイツ語に堪能です。

さらに、ベルモットと男女の関係があったかのような描写もあります。

二人のコードネームが明らかになったのは、4巻でした。

ちなみに、ジンを兄貴と呼んで慕っているウォッカは、実は自動車・バイク・戦闘ヘリなどの操縦はもちろん、IT技術に関連した知識も持ち、変装もできるなど、幹部としてかなり優秀な存在でもあります。

ただ、読者のイメージとしては肝心な所でミスしたり、ジンに怒られるようなことも多いので、どこか抜けた存在にも見えます(笑)。黒鉄の魚影の映画でも、そんな部分が目立っていましたね(;´▽`A“

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2灰原哀

コナンの元、アガサ博士のところで生活しているのが、我らが灰原哀ちゃん。

見た目も年齢もコナンと同じ小学生なのですが・・・?

名探偵コナン©青山剛昌©

実は灰原哀ちゃんの正体は、黒の組織ではシェリーと呼ばれ、本名は、宮野志保と言う実年齢18歳の、コナンこと工藤新一の1個年上の女性になります。

初登場は、18巻。

名探偵コナン©青山剛昌©

APTX4869を作った18歳の天才科学者であり、姉の命を奪ったジンと黒の組織に反抗した結果、監禁され、その後に自分で薬を飲んで脱走してきた経緯があります。

さらに、灰原哀ちゃんは、家族を全員、黒の組織によって命を奪われています。

両親である、宮野厚司と宮野エレーナは、もともと町医者でしたが、黒の組織に研究を買われ、黒の組織の研究者として働いていました。

しかし、そこで謎の事故死をしています。

名探偵コナン©青山剛昌©

また、この宮野エレーナは町医者時代に安室透こと降谷零(本名)の手当てをしており、灰原哀ちゃんと安室さんのつながりも出ています。

そして、一番重要なのが、灰原哀ちゃんのお姉さんである、宮野明美。

名探偵コナン©青山剛昌©

宮野明美は、灰原哀ちゃんと一緒に黒の組織に所属していました。

APTX4869を作る灰原哀ちゃんと違って、宮野明美は、組織の末端構成員。

ある日、宮野明美は灰原哀ちゃんと自分を組織から脱退させることを条件に、銀行強盗を実行します。

しかし、その強盗した10億円の隠し場所をジンに教えなかったため、ジンによってお腹を撃たれて宮野明美は命を落としました。

名探偵コナン©青山剛昌©

この事件をきっかけに、灰原哀ちゃんは組織に反抗し、監禁され、自分でAPTX4869を飲んで体を小さくして脱出しました。

そして、自分の体が小さくなったことで、工藤新一もまた体を縮めているということに気が付き、工藤新一を頼って、現在のアガサ博士の元にやってきたのです。

つまり、灰原哀ちゃんの目的もまた、最終的には黒の組織の壊滅にあるのです。

ここで、重要なのが、実は灰原哀ちゃんの正体がシェリーであると、(故人のピスコとベルモットを除いて)未だに黒の組織にはバレていないこと!

名探偵コナン©青山剛昌©

灰原哀ちゃんは、宮野志保=シェリーとして薬を飲んで黒の組織から脱走していますので、組織は、シェリーを裏切り者として抹殺しようとしていました。

ただし、その後のベルツリー急行の事件で、ベルモットのジンへの進言により、シェリーは爆発で命を落としたことになっています。

今回の黒鉄の魚影では、この「会いたかったぜ、シェリー」という言葉が使われていたので、もしかしたら、正体がついにバレるのかも・・・?という、本編につながる重要な伏線がありました。

さらに、ファンの間でもずっと隠れ話題になっていた灰原哀ちゃんとコナンの「恋事情」。それが、今回の黒鉄の魚影で、ついに進展が・・・!(n*´ω`*n)

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3赤井秀一

そんな黒の組織を追っているFBI捜査官の仲間の一人が赤井秀一です。

名探偵コナン©青山剛昌©

・年齢31~32歳(大学生の時10年前にコナンと初めて会う)。

・国籍はイギリス→アメリカ。

・FBI捜査官。

・「銀の弾丸(シルバー・ブレット)」の異名を持つコナンという作品で断トツの射撃の名手。

(青山先生が「狙撃手で一番は?」という質問に「ライ(赤井)が断トツ1位」と応えています)

※銀の弾丸=狼男や吸血鬼など、悪魔を倒す象徴

であり、作中ではコナンと並んで「黒の組織」を倒すメインメンバーとなっています。

・FBI捜査官として黒の組織に潜入し、その時は「ライ」と名乗っていた。

・組織に裏切り者扱いされていたキール(水無怜奈)を助けるために、コナンと一緒に偽装工作を行い、ライ(赤井秀一)は死んだ存在となった

・その後、大学院生の沖矢昴として工藤新一の家に居候中

名探偵コナン©青山剛昌©

ちなみに沖矢昴の正体としての赤井秀一が生きていることを知っているのは、コナンと工藤家、バーボンこと安室透など、限られた人物のみ。

母親であるメアリーはもちろん、妹の世良真純も赤井秀一は死んだと思っています。

・ジークンドーの使い手であり、父の影響で始めた。その実力は安室とほぼ互角。

ちなみに、灰原哀ちゃんの姉である宮野明美の元恋人でもあります。

名探偵コナン©青山剛昌©

赤井秀一はもともと父親の赤井務武が黒の組織にやられたことで、その真相を知るためにアメリカ国籍を取り、FBIに入った、という経緯があります。

その後、黒の組織にライとして潜入もしていました。

もちろん目的は黒の組織の壊滅です。

実は、赤井秀一と灰原哀ちゃんはいとこという関係性でもあります(赤井さんのお母さんのメアリーと、灰原哀ちゃんのお母さんのエレーナは姉妹。つまり、赤井さんと宮野明美の関係もいとこ同士の禁断?の恋でした)。

そして、その赤井秀一のライバルとなっているのが、安室さんです。

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4安室透(降谷零 バーボン)

安室透は毛利小五郎に弟子入りした私立探偵(普段は喫茶店ポアロでアルバイト)にして、

黒の組織では調査係としての「バーボン」

そして、公安警察では本名の「降谷零」を名乗って3つの顔で活動しています。

その真の正体は、黒の組織にスパイとして潜入している正義の公安警察官です。

一方、赤井 秀一(FBI捜査官)のことを非常に嫌っており、何度か対決の場面もあります

原因は、かつての安室さんの親友であるスコッチを赤井が助けられなかったこと、そして、日本大好きな安室さんにとって、アメリカのFBIが勝手に日本で捜査することを気にいらないから、という理由があります。

名探偵コナン©青山剛昌©

ちなみに、今は料理が抜群にうまく、運転も愛車のRX7を乗りこなす安室透くんなんですが、

かつてはどちらも苦手であり、それらの技術はすべて警察学校の仲間達から受け継いだものになります。

降谷零については、↓に詳しくまとめていますので、まずはそちらをぜひどうぞ♪

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5ベルモット

名探偵コナン©青山剛昌©

そして、黒の組織で重要なのが、ベルモットです。

ベルモットは、黒の組織でも、ボスである「あの方」こと烏丸に気に入られている特別な存在です。

しかし、黒の組織側なのに、コナンの正体を見抜き、コナンを裏から助けることもあります。

そんなベルモットの目的の一つが灰原哀こと、シェリーの抹殺です。

これまでベルモットは何度かシェリーこと灰原哀の命を狙っています。

その理由はなぜなのか?については以下に考察しています。

今回の黒鉄の魚影でも、黒の組織の内部で、ジン達とは別行動を取って、「あの方」の指示で行動していました。

つまり、黒の組織にいながら、ベルモットは独自の目的をもっていることが分かります。

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6ラム 脇田兼則

ラム、というのは、黒の組織のナンバー2の存在であり、名探偵コナン本編でも裏からジンに指示を出すなどの超大物でありながら、その正体がずっと秘密にされていた存在でした。

それが、ついに原作とアニメで正体が明かされました!

最新話1066話より

1066話でついに判明したラムの正体!それは、毛利探偵事務所の近くにあるお寿司屋さんの脇田兼則でした。

脇田兼則は、ミステリー好きということで、毛利小五郎に近づき、現在は寿司屋兼、毛利探偵の弟子という形をとっています。

名探偵コナン©青山剛昌©

実は名探偵コナン58巻の「607話」で既に登場していたのがラム。

キャメルがやらかして、赤井が組織に追われるきっかけになった作戦。その時に一般人として登場した老人でした。

ラムについて詳しくは、以下に徹底考察していますので、ぜひどうぞ。

そんなラムがついに映画では、完全に姿を現した形で登場します。

7黒田兵衛

名探偵コナン©青山剛昌©

黒田 兵衛(くろだ ひょうえ)

警視庁刑事部捜査一課管理官。階級は警視。

【経歴】

警察庁採用。

若いときに羽田事件に巻き込まれ事故にあって、10年の空白期間あり。意識不明で警察病院に入院していた。

顔の火傷痕と右目の義眼はその事故によるもので、ストレスで白髪になり、記憶も一部喪失している(17年前の事件)。

17年前の羽田事件において、ラムと直接会ったことのある人物です。

当時若かった黒田は、アマンダ・ヒューズの命を狙うラムに接近し、その後、黒の組織による事故に巻き込まれて意識を失っていました。

一時は、ラムの正体ではないか?と考察されていましたが、そうではなくて、ラムを追う側の公安の人間であると確定しています。

ちなみに、現在の真の正体は、表の階級は警視で、管理官をしていますが、裏では公安の裏の実行部隊である「ゼロ」のボスをしています。

目的はもちろん、黒の組織の壊滅です。

ある意味、ラムと一番因縁のある人物なので、ラムの宿敵とも言える存在です。

8ピンガ

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

今回黒鉄の魚影で初登場となったのが、ピンガです。

純黒の悪夢でラムの右腕として登場し、最後に組織を裏切って命を落としたキュラソー(私の大好きなキャラの一人です)の代わりに、ラムの右腕として活動している存在。

ピンガというのは、蒸留酒の一種で、ラムと同じくサトウキビを原料としています。

そのため、ラムとの強固なつながりを感じさせます。

ジンに恨みを持ち、ジンを蹴落として自分が組織で成り上がることを第一に考えています。

そのピンガの恨みというのが、公式によると、ジンに下まつ毛をイジられたからという笑

ジンにため口で話していることからも、幹部の一人と考えてよいと思います。

ちなみに声優は、びっくりしたのですが、村瀬歩さんでした!

追記☆ピンガの年齢も公開されました!

なんと25歳!

しかも、グレースとしての潜入が5年前からなので、20歳からグレースを演じていたことになります。

つまり、黒の組織に入ったのは10代ということ。25歳であれだけのことをできるのだから、ラムのお気に入りとして将来有望視されてたのも納得です。

9キール 水無怜奈 本堂 瑛海

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

今回の黒鉄の魚影で大活躍したのが、キールこと、水無怜奈でした

表の顔である水無怜奈は、日売テレビのアナウンサーですが、同時にCIAの諜報員でもあります。

本名は、本堂 瑛海と言い、お父さんも元諜報員として組織に潜入していました

彼女はCIAの諜報員として、黒の組織に潜入し、現在はキールとして活動しています。つまり、安室さんと同じくコナンの味方です。

このキールというコードネームは、組織への潜入捜査を行っていた父のイーサン・本堂の命を引きかえにして得たものです。お父さんは、最後にあえて自分を諜報員だと見破ったという姿を娘のキールに演じさせて、キールに拳銃を持たせて撃たせた(実際は自決)フリをして、組織に信用させました。

つまり、キールもまた組織によってお父さんの命を失っているのです。今回の映画では、ここに関連したシーンも出てきました。

ただ、現在、その行動が組織に反することが多いため、ジンとベルモットからは特に疑われており、かなり危うい立ち位置でもあります。

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10その他の映画初登場の人物たち

以下、映画初登場ながら、重要な立ち位置にいる人物をご紹介します。

直美・アルジェント

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

パシフィック・ブイのエンジニアにして、老若認証システムを開発した凄腕のAI科学者。

イタリア人の父親マリオは、現在、EU(ユーロポート)議員をしています。

実は、灰原哀ちゃんこと、宮野志保とは、小学生時代にアメリカで同級生だったという過去があります。これが、黒鉄の魚影で最重要キーポイントになっていました。

レオンハルト

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©パンフレット

ドイツ人のパシフィックブイのエンジニア。

少し人種差別主義者。

見た目ヤンキーですが、かなり凄腕のエンジニアです。

どうやら、過去にユーロ圏で警察とひと悶着あったらしく、警察嫌いです。

考察ですが、おそらくもともとハッカーとしてならしていたのではないか?と思います。

牧野洋輔

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©パンフレット

同じく、パシフィック・ブイで働く、インターポールの局長。

声優は、沢村一樹さんです♪

グレース

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©パンフレット

彼女も同じく、パシフィック・ブイのエンジニア。

フランス出身。

しかし、このフランス出身という経歴が、後々・・・?

以上、黒鉄の魚影を見るにあたっての最重要人物たちをご紹介しました。

以下、黒鉄の魚影のあらすじを追いながら、感想と考察を含めて徹底レビューしていきます。

未見の方は、ここから先、黒鉄の魚影のストーリーのネタバレを大いに含みますので、映画鑑賞後に見ていただくことをお勧めいたします。

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2名探偵コナン黒鉄の魚影ストーリー徹底考察&感想!(ネタバレ注意)

以下、シーンごとに感想と考察を書いていきたいと思います。

画像は全て公式youtube及び公式パンフレットからの引用になります。

ネタバレにご注意ください!

1物語は、ドイツフランクフルトから始まる。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

黒鉄の魚影のオープニングは、いきなりチェイスシーンから始まりました。

ユーロポールの捜査官であるニーナを追っているのが、キール。

「せめて私に捕まって・・・!」

キールはCIAの諜報員なので、ニーナを助けたいと思っていますが、黒の組織として動いている状態なので、なんとか組織にバレずに、ニーナを逃がそうと画策しています。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

しかし、キールの思いはむなしく、ニーナを逃がそうとした矢先に、背後からジンに撃たれ、ニーナは命を落としてしまいます・・・。

なぜ、黒の組織はニーナを追っていたのか。

それは、インターポールのドイツ支部にあるネットワークセンターに黒の組織のピンガが潜入しており、その姿をニーナが目撃してしまったため。

一体、黒の組織は何をしようとしているのか?

場面が変わって日本では、ベルモットとバーボン(安室)が、「例のシステムでマリオを探す必要がある」と話しています。

例のシステムとは何なのか?

ここから、映画が始まります。

【ちょこっと感想】

いきなり激しいチェイスシーンから始まったコナン!

黒の組織編にふさわしい始まり方でした。

キールがニーナに「川に飛び込んで逃げて」と言って、ニーナが飛び込もうとしていたのですが、そこをジンがキールの肩ごと撃ち抜きました。

ただ個人的には、キールがニーナを逃がそうとしているのが、どこからどう見ても丸見えだったので、ジンなら、確実にキールの裏切りが分かった気がしたのですが・・・。

そっちの方が私としてはハラハラしてしまいました。(;´▽`A“

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2八丈島で、パシフィック・ブイが始動!

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

八丈島の近くにインターポールの新しい施設「パシフィック・ブイ」ができた、というニュースを聞き、同時に、園子のはからいで、八丈島にホエールウォッチングに行くことになったコナン達。

パシフィック・ブイとは、インターポールの最新施設であり、世界中の警察の防犯カメラをつないで、同時に老若認証顔システムによって、どんな人物であろうとも、たとえ年齢や人種、世代を超えても、同じ顔の形を持つ人物を割り出して自動追跡できる、という画期的なシステムを持つ施設です。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

世界中どこに逃げても、一枚の写真があるだけでその人物を特定して追跡するというシステムは、犯罪者にとっては脅威以外の何物でもありません。

同時に、一番すごいのは、老若認証によって、たとえ本人が年を取っていても、若い姿から年齢を経た姿まで見逃さずに追跡できるということ。

つまり、コナンが工藤新一であるということも、灰原哀ちゃんが、シェリーであるということも、完全に分かってしまうということです!

これ、名探偵コナンの設定が壊れてしまうのでは・・・という恐ろしいシステムが始動するということ。

そして、ドイツで黒の組織のピンガが潜入したのは、まさにこのパシフィック・ブイにつながるネットワークセンターだということをコナンは聞き、黒の組織の目的は、このパシフィック・ブイにあるのではないか?と推理します。

さらに、ピンガというコードネームは、黒の組織の幹部に与えられる蒸留酒の一つにして、黒の組織のナンバー2である「ラム」と同じ原料を使ったピンガというお酒からきていることから、ピンガというメンバーはかなり危険だとコナンは予想したのです。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

そして、このとんでもない老若認証システムを作り出したのが、エンジニアの直美です。

直美の目的は、世界平和はもちろんですが、人種や世代、性別を超えて差別のない世界を作る、というもの。

そのために、この老若認証システムを作ったとのこと。

しかし、コナン達が黒田管理官と白鳥警部と一緒に招待されたパシフィック・ブイの内部で、直美は黒の組織によって唐突に拉致されてしまったのです。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

清掃員に化けて、直美を誘拐したのが、ベルモットとバーボン。

やっぱり二人はバディとして行動することが多いです(ちなみに二人とも裏ではコナンの味方)。

普段はしっかり変装するベルモットなのに、今回は顔認証システムを作った本場の場所にまさかのマスクだけで潜入していました。海中からの侵入だったので、仕方ない部分かなと思いますが、

顔認証システムって、現実の空港やスマホ等でもそうなのですが、実はマスクをしていても目と目の距離だけで判別して通過できちゃうくらい今は精度が高いので、かなり危険では・・・?とツッコんでしまいました(笑)。

【ちょこっと感想】

コナンの世界に現れたとんでもないシステム、老若認証。

さらに、世界中の防犯カメラを追跡するというパシフィック・ブイ。

もはやコナンの世界観すら壊してしまう可能性がある、とんでもない最新設備なのですが、

見た目と始動の演出がまさにエヴァンゲリオンでした!(ちなみにキールの声優さんは三石琴乃さんでもありますし、灰原哀ちゃんは林原めぐみさん、ウォッカの場合は碇ゲンドウを演じた立木さんなので、エヴァの声優さんもたくさん参加されています)。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

こんなとんでもない設備がもし現実にあれば、世界中から犯罪者が撲滅されそうなんですが、現実に作れそうで作れないというのが実情です。

というのも、実は日本国内においても、警察が持っている防犯カメラというのは一部で、個人所有はもちろん、省庁内でも、管轄が違えば、警察も簡単には防犯カメラの映像を手に入れられません(これは指紋なども同じで毎回照会などの手続きが必要)。省庁や民間と官憲にはそれぞれにやっぱり利権争いがあって、簡単に情報を渡そうとしないのです。

そのため、まず日本国内だけでも、防犯カメラの完全把握は難しいのに、他の国とつながるというのは、まず現実的には無理だろうなというのが、感想です。

もっとも、顔認証システムはどんどん向上しており、もはや個人の把握は一瞬で終わりますし、たとえマスクをしていても、顔認証が可能なレベルになっています。犯罪を取りそうな行動すらも探知するカメラも存在して、日本国内の街中では、どんどんそれが実用化されつつありますよね。

また、インターポールについてなんですが、コナンの世界やルパンの世界では、インターポールというのは絶大な権力があって、世界中の警察を管轄している上部組織のようなイメージなのですが、現実にはそんな力はなく、各国で勝手に個人を逮捕したり逮捕状を発行したりする権限もなくて、あくまで各国の警察の提供してくれる情報をデータとして統合・連携している組織、というイメージです。インターポールは各国の国内法に従いますので、日本でインターポールの設備を作るなら、日本の国内法に従うことになり、そんなリスクを世界各国が許容するか?という問題もあります。

そのため、現実的に見れば、世界中の防犯カメラ映像が一つに集まって、それをインターポールが管轄する、というシステムはまずありえないだろうな、ということになります。

(世界各国のお偉いさんも自分達の行動が筒抜けになってしまう可能性があるシステムを導入するはずがありませんよね・・・隠したいこと多そうだし・・・(;´▽`A“)

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3ついに灰原哀ちゃんの招待がシェリーだとバレる!

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

黒の組織に捕まってしまった直美。その直美の首にかけていたネックレスの中にあったデータこそ、黒の組織が求めていた「老若認証システム」のキーでした。

しかし、その中にあったデータの一つには、まさかの灰原哀ちゃんの画像が・・・。

そして、顔認証システムの結果、灰原哀ちゃんの顔がかつてのシェリーこと、宮野志保であると100%の照合率で確定させてしまっていたのです。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

これに一番驚いたのが、黒の組織の面々。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

ウォッカ、バーボン、ベルモット、そしてキール。

黒の組織では、ベルツリー急行の事件で、シェリーは死んだということになっています。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

この中で、唯一、シェリーが生きていて、灰原哀ちゃんの正体を知っているのは、ベルモットだけです(ベルモットだけは、コナンの正体が工藤新一であることも、灰原哀ちゃんの正体がシェリーであることも知っています。しかし、そのことを秘密にしているのです。理由は後程書きます)。

そんなシェリーが生きていることを知ったウォッカは大喜び。急ぎジンに連絡して、灰原哀ちゃんを捕まえるように指示を出すのです・・・。

「シェリーはベルツリー急行で死んだはずだ」

「それが、子供のなりになって生き延びていたんですぜ!」

長年の秘密だった灰原哀ちゃん=シェリーの秘密がついに・・・。

原作でやるような超重大な内容がいきなり映画で明かされたのです(映画にふさわしい)。

同時に、黒の組織がなぜ直美を狙っていたのかも明かされます。

それは、老若認証システムを手に入れて、過去の防犯カメラの記録から、自分達の痕跡を完全に消すため。

そして、同時に、パシフィック・ブイのシステムを利用することができれば、いつでも自分達に邪魔な人間を始末できます。

つまり、表では、インターポールにパシフィック・ブイを利用させつつ、裏ではバックドアを作って、自分達の犯罪の記録を全て消し、さらに、裏から組織のために利用しようとしていたのです。これこそが、ジン達の目的でした(実はラムの目的は別にあります)。

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4灰原哀ちゃんがピンガによってさらわれる!

一方、正体がついにバレてしまったことを知らないコナン達。

パシフィック・ブイでは、直美が拉致されたことが事件となり、パシフィック・ブイのハッチを開けられるのは、内部の人間だけだということで、内部の人間の中に犯人の仲間がいるという推測が立ちます。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

全員怪しく見えるが、この中に、黒の組織のメンバーを内部に手引きした仲間の一人がいるということ。

そして、コナンはその危険性を知って、灰原ちゃんや子供たちは早急に帰ってほしいと言います。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

無事に帰れるように、お守りとして自分の追跡眼鏡1号を渡すコナン。

実はこのシーンは、「漆黒の葬列」で描かれたシーンと同じです。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

「そいつをかけてると正体が絶対バレねーんだ」

その後すぐに、ピスコによって灰原哀=シェリーだとバレて、しかもジンに撃たれるという事態になりました。

お守りというより、恐ろしいジンクスがあります(笑)。

嫌な予感しかしない・・・。(;´▽`A“

そして・・・コナンと別れて自分の部屋で休んでいた灰原哀ちゃん。

案の定、そこに黒の組織のピンガとウォッカがやってきます・・・。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©パンフレット

抵抗むなしく捕まってしまう灰原哀ちゃん。。

コナンと蘭が必死に取り返そうと追いますが、灰原哀ちゃんを載せた車はそのまま海へダイブ。

そして、突如現れた潜水艦によって、灰原哀ちゃんは連れ去られてしまったのです・・・。

【ちょこっと感想】

ついに組織にシェリー=灰原哀ちゃんとバレてしまいました・・・!

個人的にこれまでの映画では、最大級の驚きでした。

本編にも関わる超重大な内容なので、映画でやっていいの!?と思いつつも、映画にふさわしいとも思いました。

黒鉄の魚影(サブマリン)の真の意味は、パシフィック・ブイのことではなく、本当のサブマリンである、黒の組織の潜水艦のことだったんですね。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

ちなみに、灰原哀ちゃんの正体がシェリーだと分かったのは、ベルモットの他に黒の組織ではピスコがいます。

組織の幹部にして、APTX4869の効果も知っていたため、身体が縮んだことも理解していたのです。

しかし、そんな超重要な情報を握ったにも関わらず、その直後にジンによってピスコは撃たれてしまいました・・・。

ジンってコナンの味方なのか?!と今回の映画も含めて(後半に)思ってしまいます(笑)。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

また、この灰原哀ちゃんの誘拐を追うシーンは、今回の黒鉄の魚影では一番の見せ場のシーンだった気もしています。

建物の上層階から飛び降りて、ジープに蹴りをかましてへこませる蘭ちゃん。

蘭ちゃんのアクションがすごいのはいつものことですが、やっぱり何度見ても、一人だけ、バキかドラゴンボールの世界からやってきた住人のように見えます(笑)。(n*´ω`*n)

黒の組織の幹部相手にも全く引けを取らず、ピンガの首元に上段蹴りを入れました。

ますます強くなってる・・・。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

さらにすごかったのが、コナン君。

眼鏡のサーチ機能で、キャンティのライフル狙撃を察知すると、200メートルの距離をものともせずに、阻害し、さらにライフルの弾から蘭を守りました。

その後、スケボーで山道を駆け降りるなど、今回のアクションの見せ場だった気がします。

阿笠博士の運転技術も、まるで頭文字Dを見ているくらい凄かったし…。今回の阿笠博士の活躍は道具も含めて凄まじくて、最後にめちゃくちゃ尊敬されるシーンがありますが、納得でした。

映画館で見ていてかなり興奮してしまいました。

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5なぜ、直美は灰原哀ちゃんの画像を持っていたのか?

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

コナン達の奮闘むなしく、ついに黒の組織に捕まってしまった灰原哀ちゃん。。

恐れていた自体がついに・・・(´;ω;`)

灰原ちゃんは、ウォッカが聴いている時に「彼等」と組織のことを呼んでしまい、

「そんな言い方をするのはシェリーだけだ。お前シェリーなんだろ?」と、

ウォッカ自身は、灰原哀ちゃん=シェリーだとほぼ確信しているような自信を見せ、ジンがやってきて直接確認する、と言います。

そうなれば、ほぼ間違いなく、灰原哀ちゃん=シェリーだと確定し、命が奪われてしまう。。

そんな中、灰原哀ちゃんと同じ部屋に捕まっていたのが、直美でした。

ここでずっと疑問だった、「なぜ直美は灰原哀ちゃんの写真を持っていて、宮野志保だと老若認証システムを使って確定させていたのか?」という謎が明らかになります。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

実は、直美はかつて小学生の時にアメリカに住んでおり、その小学校の同級生が灰原哀ちゃん(宮野志保)だったというのです。

さらに、アジア人ということで馬鹿にされていじめられていた直美を唯一かばってくれたのが、灰原哀ちゃんであり、さらに、その後に自分に代わってイジメの標的になってしまったとのこと。

だから、大人になってもその時の恩を忘れず、同時に人種差別を無くしたいという気持ちから、老若認証システムを作るきっかけになったというのです。

そのため、灰原哀ちゃんは直美の中にずっと残っていて、大人になってから、彼女はどうしているのか?という気持ちから、老若認証システムで調べて、灰原哀ちゃんがシェリーだと分かったということです。

それをUSBに入れて保存していたのは、おそらく、本来なら老若認証システムを使って検索したのなら、当時小学生だった灰原哀ちゃんは、今は大人の姿で存在しているはずなのに、なぜか当時と変わらない子供の姿で生きていると知った驚きと、それがシステムのミスによるものなのか、(APTX4869の存在を知らないがゆえに)調べる必要があると思ったからでしょう。

残念ながら、システムが完璧だったゆえに、灰原哀ちゃんの正体を明らかにしてしまったのですが、そのシステムを作った直美本人は、それを信じることができず、システムの瑕疵だと思って研究対象にしていたのだと思います。

【ちょこっと感想】

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

恐れていた灰原哀ちゃんの拉致。

このシーンはめちゃくちゃ感情移入したのですが、特に映画でのコナンやアガサ博士の描かれ方がすごくよかったです。

いつも冷静なコナンが、珍しく大声を張り上げたり、動揺しておかしなことを言ったり、普段とは全く違う姿を見せることで、いかに灰原哀ちゃんがコナンにとって大切な人であり、誘拐された事態がどんなに重いことかを明らかにしていました。

ここで思ったのが、どうして今回の映画で高木刑事ではなく、佐藤刑事だけの出演だったのかという点です。

それは、高木刑事なら、コナンくんの話す内容を間違いなく全て受け入れてしまうのに対して、佐藤さんがあえて否定的だからこそ、それに激高した感情的なコナンくんが描けたからではないか?と思いました。

普段冷静なコナン君をいかに動揺させて描くのか?という点で考えられたのかなと勝手に思っています。

また、「灰原は俺がぜってー取り戻す!」の時のコナン君のかっこよさが凄かった…。

アガサ博士の落ち込みようもすごく、一時期アガサ博士=黒幕説もありましたが、まず、これはあり得ないというくらいに、アガサ博士の優しさが見えるシーンでもありました。

それでも、動揺したコナン君を落ち着かせるなど、アガサ博士はやっぱり大人なんだなと思わせる描かれ方は本当に好きで、酒を飲んで酔っ払って寝ていた毛利小五郎おっちゃんの描かれ方とは対照的でした(おっちゃんも頼りになるときは頼りになりますけど・・・)(;´▽`A“

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6潜水艦からの脱出!

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

ジンがヘリコプターでやってくるまで時間がない中、コナン君は探偵バッチで灰原に連絡を取り、潜水艦からの脱出作戦を敢行します。

ここでラッキーだったのは、潜水艦の中にキールがいたこと。

キールがCIA捜査官だということは書きましたが、キールの機転によって、灰原哀ちゃんを縛る縄を解きやすくしてくれていたり、灰原哀ちゃんがキールのフードに仕込んだマイクを通して、潜水艦からの脱出方法を伝えるなど、今回のMVPはキールだと思えるほどの活躍ぶりでした。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

自分の父親も組織によって命を落としているキール。直美のお父さんであるマリオが狙われた時のキールがお父さんを想う回想シーンは泣きそうになりました。。だから、なんとしても2人を助けたかったんだと思います。

そして、キールのおかげで脱出の道筋を作れた灰原と直美。

二人は、一緒に魚雷発射用のハッチから脱出を敢行します。

そして、その時についにジンが潜水艦にやってきたのです・・・。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©パンフレット

ジンに姿を見られる前に、ギリギリで魚雷発射口にたどり着いた灰原と直美。

二人もろとも圧縮空気で始末すればいい話だと、レバーを引こうとするジンに、ここでもキールが大活躍を見せます。

直美はシステムの運用に絶対不可欠な存在だし、シェリーは死んだことになってる。

それなのに、子供の姿になって生きているなんておとぎ話を信じるジンはどうかしている、と。(確かに現実的に考えるならおかしいですよね(;´▽`A“)

ジンのモットーは、「疑わしきは罰せよ」なので、確実に始末したかったはずですが、

キールの機転によってここでも灰原ちゃんは救われたのです。

潜水艦から脱出した二人をコナンが迎えに行き、なんとか窮地に一生を得る形で灰原哀ちゃんと直美は黒の組織から逃げ出すことに成功したのです。

【ちょこっと感想】

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

ジンの「会いたかったぜシェリー・・・」のセリフ。

これも、原作にあった展開でした。

上述したお守りの眼鏡を渡していた時の展開なので、やっぱり眼鏡を灰原哀ちゃんに渡すのはやめておいた方がいいかも(´;ω;`)

この時は、灰原哀ちゃんは薬で大人の姿になっていますので、ジンはシェリーが大人の姿で生きていると思っていました。

その後、ベルツリー急行の事件で、ベルモットからシェリーは死んだと聞かされて今に至っています。

ただ、上に書いたように、ジンのモットーは「疑わしきには死を」なので、顔認証システムで100%の確率で合致し、さらに、ウォッカが聴いたように、組織のことを「彼等」と呼ぶなど、小学生にはあるまじき言動をしていた以上、絶対にジンなら今後灰原哀ちゃんを逃がすはずはない、と思います。

それにしても、ジンの行動を邪魔してばかりのキール。冒頭のシーンも含めて、いつも疑われているので、かなり危うい立ち位置なのは間違いありません。

今回も「まさかネズミじゃねぇだろうな」と言われてしまいました。

一度、赤井秀一を葬った(フリをした)ことで、組織の信用を取り戻したとはいえ、

個人的には、これだけ怪しいキールを近くに置いておくのは、正直、黒の組織の運営としてありえない気もします・・・。(;´▽`A“

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7ベルモットの暗躍。ラムとベルモットの真の目的とは?

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

ここで、ついに姿を見せたのが、ラム!

映画で姿を見せるのは今回が初です。

黒鉄の魚影では、黒の組織の内部で、実は3つの目的と計画が存在しています。

一つ目が、ジンやウォッカたちの当初の目的であり、ラムも含めた計画が、上述した

「パシフィック・ブイ」をバックドアで乗っ取って、自分達の犯罪の記録を全て消すこと。そして、うまくいけば、完全に掌握して組織のために使うことでした。

このうち、自分達の犯罪の記録を消す、という行為は既にピンガが内部に潜り込んで実行したと思われます。

一方、ラムにはジン達にも伝えていない独自の目的があり、

それが、黒の組織のボスである「あの方」烏丸蓮耶の現在の所在を探すこと!

これが、今回の映画の最大の本編につながる伏線です。

つまり、「あの方」こと烏丸は生きていることは既に確定しており、本編でもその姿が確認されていますが、その所在をナンバー2のラムでさえ把握していません。

そのため、老若認証システムを使って「あの方」を探したいというのが、ラムの真の目的でした。

「最近姿を見せない」とラムが言っていたので、つまり、烏丸は組織内部にすら、現在の自分のことを伝えていないということになります。

そして、さらに重要なのが、その「あの方」は唯一、ベルモットとは連絡を密に取っているということ。

ベルモットが烏丸のお気に入りということは確定していましたが、今回の映画でも、あの方と連絡を取るベルモットの姿が映されました。

ベルモットがあの方から貰ったメールの内容を考察!

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©youtube

ベルモットが黒の組織のボスである「あの方」から受けたメールの内容には、「〇〇をつぶせ」と書かれています。

これは前後の流れを見ると、老若認証システムとパシフィック・ブイを潰せという意味だと分かります。

烏丸は、現在の居場所をラムにすら伝えていないということから、自分の現在地を誰にも知られたくない、ということが確定する以上、その指令は、老若認証システムを破壊したがっているということにつながるのです

もしも、パシフィック・ブイで、烏丸が調査されたら、簡単に見つけられてしまいますもんね。。

黒の組織のボスの正体については以下をご覧ください↓

つまり、烏丸の現在地を探したがっているラムと、自分の所在を知られたくない烏丸の目的は反対の関係にあり、烏丸はベルモットを通して自分の目的を果たそうとしています。

以上、黒の組織の今回の目的をまとめると、

1ジン達は、パシフィック・ブイを乗っ取って、自分達の犯罪の痕跡を消すのが一番の目的。できるなら、その後は組織のために使いたい。

ラムは老若認証システムを乗っ取って、組織のために使うのと同時に、ボスである「あの方」の現在の居場所を知りたい。

3「あの方」は自分の所在を誰にも知られたくない。そのため、ベルモットに指令を出し、バシフィック・ブイごと老若認証システムを破壊しようとしている。

ということになります。

黒の組織内部でも目的が分かれていて、ベルモットの機転により、

ベルモットが変装した灰原哀ちゃんを老若認証システムが、シェリーだと判別したことによって、世界中に複数人のシェリーが存在し、これを見たジンとラムは、

「老若認証システム・・・とんだ欠陥品じゃねぇか!」とパシフィック・ブイごと破壊することを決定します。

この点、やはりボスであるあの方とベルモットの方が一枚上手ということですね。

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8パシフィック・ブイの内部の真犯人の正体とは?

灰原哀ちゃんと直美を無事に取り戻したコナン達。

パシフィック・ブイに戻った一行でしたが、ここで直美のある行動を見たコナンはついに、内部の真犯人を突き止めます。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©パンフレット

それが、彼女。グレースです。

フランス出身のエンジニアでしたが、実は、その正体こそ、ピンガだったのです!

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

結構、大柄な男性のピンガが女性に変装するのは無理がある気がしますが、怪盗キッドしかり、ベルモットしかり、変装によって男女の性別を超えるのは、コナンでは普通なのです。

実は、グレースが灰原哀ちゃん追跡時の防犯カメラの映像ログを消していたのを気付いていたのが、レオンハルトだったのですが、

レオンハルトはそのことを追求した結果、グレース(ピンガ)によって毒薬を飲まされて死んでしまいました。

その工作で、とっさに、レオンハルトに変装して、顔だけをディープフェイク(顔だけ動画編集で変える技術)を使って自殺に見せかけていたピンガ。

しかし、ピンガはグレースとして女性に変装していた癖で、とっさにレオンハルトに変装しているのに、コーヒーカップについた口紅をぬぐう仕草をしてしまっていました(男なのに口紅をぬぐう仕草をしたから偽物)。

それを見逃さなかったコナンによって、偽物のレオンハルトは女性が変装している=この中で直美以外の女性はグレースしかいない、と判明したというわけです。

同時に、フランス出身のはずなのに、コナンの示すフランス式の2という指数字を1と勘違いした点も含めて、実は最初から怪しまれていた、というオチ。

フランスでは2はこのように表すそうです。初めて知りましたΣ(´∀`;)

この結果、正体を現したピンガ。

パシフィック・ブイから脱走し、その途中で、なんと老若認証システムによって、コナンの正体を工藤新一だと見抜いてしまいます!

ピンガはラムの側近。

この情報を持ち帰れば、憎いジンを出し抜いて昇進できる・・・。

ピンガは笑いながら、潜水艦へと向かっていったのです。。。

【ちょこっと感想】

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©youtube

ラムの側近ということで初登場のピンガ。

凄腕エンジニアとして変装して潜入したり、老若認証システムによってコナンの正体を見破ったり、実行部隊として活躍したり、確かにラムの側近にふさわしいやり手でした

ただ、彼がなぜジンを憎んでいるのかは映画の最後を見ても分かりませんでした。

単純に、自分よりも優れていて、出世しているジンが気にくわなかったのかもしれません。

このピンガが変装を見破られるシーンで、個人的に突っ込んだのが、背後にいた黒田管理官。

普通犯人が確定したら、即効で捕まえるべきだと思うのですが、動こうともせず、ピンガの脱出を許してしまい、さらに、追いかけた蘭の空手を見て、「君は正拳突きをした際に、身体が左に揺れる癖がある。気をつけなさい」と緊急事態にも関わらずに、謎の指南をするという・・・。

「管理官!あんた落ち着いとる場合ちゃうで!Σ(´∀`;)」

と例の大阪のあの人ならツッコむんじゃないかと思うシーンでした(笑)。

ちなみに、蘭ちゃんを助けた黒田管理官を、悔しそうに「俺が助けたかった」と見ているコナンくんも良かったです(笑)

(∩´∀`@)⊃

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9クライマックス!パシフィック・ブイの沈没と赤井秀一&安室さんの活躍

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©youtube

パシフィック・ブイの老若認証システムが、ベルモットの嘘情報によって、使い物にならないと判断したジン。

ラムの指示も含めて、不要になったパシフィック・ブイを魚雷で破壊しようという決断を下します。

そして、潜水艦からの魚雷発射。

そんな黒の組織の潜水艦をなんとか壊すために、ついにコナンが赤井秀一と安室透の二人に協力を依頼します!

二人が完全に共闘するのは、すごく珍しいことなので、黒鉄の魚影のもう一つの見せ場シーンだと思いました。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©youtube

「今は一刻の猶予もない。止めてみせてもらおうか。その武器で」といつも憎んでいる赤井さんに託す安室さん。

(このセリフは、ガンダムでシャアが「見せてもらおうか。新しいガンダムの性能とやらを」と言ったセリフに通じるものがありますね。声優さんが2人ともアムロとシャアで同じなので、今回は逆の展開ですが、もしかして意識したのかも?と思います)

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©youtube

「海保が来る前にすませろよ、ライ」

「もちろんそのつもりだよ、バーボン」

かつての黒の組織時代を彷彿とさせるセリフで、二人はその実力を認め合い、赤井さんのロケットランチャーが、「沈め」のセリフと共に放たれます!

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©youtube

同時に、赤井さんに潜水艦の居場所を伝えるために、ベルト発出の閃光弾で、潜水艦の位置を知らせるコナン君。

これによって、海面に浮かび上がった魚影をとらえ、ロケットランチャーによって黒の組織の潜水艦のエンジンを破壊することに成功したのです。

一方、潜水艦に乗り込もうとしていたピンガは、ジンに脱出したことや、潜水艦が自爆することを教えてもらえず、笑いながら爆散しました・・・。

ピンガは工藤新一だと見抜いていたので、この情報をラムに伝えさえできていれば、黒の組織の勝利だったのに・・・。

【ちょこっと感想】

映画初登場にして、あっけなく命を落としたピンガ。

結局、組織で成り上がりたかったということと、目の上のたんこぶで、自分の下まつ毛をイジってきたジンを蹴落としたかったということ以外、謎のまま爆死しました。アイリッシュ含め、工藤新一だと見抜いた構成員は皆命を落とす展開に…。おそろしや…。_(┐「ε:)_ズコー

それにしてもジン・・・。

灰原哀ちゃんの正体を見抜いていたピスコを伝える前に命を奪ったり、工藤新一だと見抜いていたアイリッシュやピンガを意図的に死なせたり、本当は、コナンの味方なんじゃないか?と思うほど、黒の組織の邪魔をしています。

ピンガは10代で組織に入り、現時点の25歳で幹部になるなど、将来有望だったのは間違いないのに、それを容赦なく切り捨てる(裏切り者でもないのに)とは、驚きですし、このことがラムに知られたら、ジンも処分されそうな気がします。

ジンはキレ者なんですが、こういう早とちりな面があって、後先考えずにとりあえずすぐ命を奪う癖があるので、これが後々、黒の組織の崩壊の原因につながりそうです。

赤井秀一と安室透がお互いをライとバーボンと読んだ理由

そして、もう1つ。

赤井秀一がロケランを撃つ際に、お互いに「ライ」「バーボン」と呼んだ理由ですが、ここも今回の映画で大きく関係性が変わった、本編に繋がる重要部分かなと思います。

2人の関係性は、お互いに黒の組織に潜入していた際に、安室さんの友人であるスコッチの命を助けられなかったことから、険悪になっていました。

実際は、階段を登る安室さんの足音を、敵だと勘違いしたスコッチが自分の正体を隠して仲間を守るために自決したので、全く誰も悪くないのですが、安室さんからしたら、実力がある赤井秀一がスコッチを助けられなかったことが悔しかったのだと思います(安室さんも真相に気づいています)。

何とも出来なかった気持ちや、未だにFBIが日本で勝手に活動していることへの不快感など色んな要素が重なって、安室さんは赤井秀一を憎んでいた訳です。

その後も2人はずっと険悪で、黒の組織という共通の敵を持ちながらも、割り切れない安室さんと、赤井秀一との関係性の葛藤がありました。

そして、映画でも原作でもお互いに、公安vsFBI、あるいは、バーボンvs赤井秀一という形で敵対視していたのです。

しかし、そんな関係性が、今回の黒鉄の魚影で大きく変わりました!

「海保が来る前にすませろよ、ライ」

「もちろんそのつもりだよ、バーボン」

というこのセリフの意味は、

お互いに、過去に「黒の組織を倒す」、という目的で潜入していた、というあの時を再認識して、お互いを信用し直すという、関係性の大きな変化があったのだと考察します。

その組織のコードネームでの呼び方の裏には、お互いに組織に潜入していた時の、本当の顔である、降谷零と赤井秀一という2人の信頼と今後の共闘への道筋を示したものだと思うのです。

これは本編にも関わるもうひとつの重大な伏線だと思います。

もっとも、スマホも当たり前に盗聴できるので、安室さんのスマホがもし組織によって盗聴されていたら、とんでもないリスクがあったのは事実です笑

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10映画最大の見せ場!灰原哀ちゃんの恋心がついに・・・!

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©youtube

潜水艦を止めたコナンでしたが、途中でスクリューの水流に巻き込まれ、気絶してしまいます。

そんなコナンを救ったのが、灰原ちゃんでした。

そして・・・!

ついに、二人は水中でキスをしたのです!!(n*´ω`*n)

実際には、コナンの呼吸を回復させるための人工呼吸的な意味合いでしたが、灰原哀ちゃんの頬は赤くなり、描写も相まって、完全に灰原哀ちゃんの好きな相手はコナンだと確定した瞬間でした。

「私はもうどこにもないの。帰る場所は・・・。あなたといられるのはこれが最後・・・

「そんな顔してんじゃねぇよ。俺がぜってーなんとかしてやるからよ!」

「どうしてあなたはいつもそんな顔ができるのよ・・・。あなたは知らないでしょうけど、私はキスしちゃったのよ」

二人の心の声は通じ合い、灰原哀ちゃんは頬を赤らめて二人は手をつないて浮上していったのです。

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©パンフレット

さらに、その後、陸に上がった際に、人工呼吸しようとしたコナンを止めて、蘭ちゃんにキスする灰原哀ちゃん。

「ちゃんと返したわよ」

コナンとしたセカンドキスを蘭にお返しした灰原哀ちゃん

今回の映画で、灰原哀ちゃんがコナンのことを好きになった(恋愛対象として認識していた)というのは、個人的にほぼ確定だと思っています。

ここまで明らかな描写とセリフはこの映画が初だったので、かなり衝撃で、海外ではこれに対して色んな感想も出ているそうです。

哀ちゃんは意外とミーハーでファンになったりする所はありましたが、個人に対して恋愛感情の描写をここまで見せたのは映画が初かも。

ですが、同時に灰原哀ちゃんは、蘭と新一の関係を知っているので、自分から身を引く、という大人の対応も見せました。

切ない。。(´;ω;`)

でも、漫画では確かに主人公に対してヒロインは複数いることも多いし、私としてはこの展開もありなんじゃないかなと思います。

報われない恋なのがちょっと悲しいですが・・・。

コナンの絶対ヒロインである蘭ちゃんと新一の恋は揺るぎないので、ある意味、この辺の灰原哀ちゃんの気持ちはこのままあいまいにしておいてほしかった気もしています。

(そういう面も含めて理解している灰原哀ちゃんだからこそ、そっと身を引いた描写になったのだと思います)

ちなみに、灰原哀ちゃんとのキスシーンは、劇場版第二作の「14番目の標的」のオマージュでもあり、この時はコナンは蘭ちゃんと人工呼吸をしています。そして、この時はコナンは目を覚ましており、蘭ちゃんとのキスシーンを認識していましたが、今回の灰原哀ちゃんとのシーンは、意識がなくてキスを認識していません。これも、灰原哀ちゃんと蘭ちゃんの対比になっていて、灰原哀ちゃんの気持ちにコナンは気づいていないこと、コナンには灰原哀ちゃんへの恋愛感情はないことを示しているのかなと思います。

また、灰原哀ちゃんの気持ちと海中シーンについては今回の映画だけの特別なものではなく、

「コナンに対する灰原の複雑な気持ちは青山先生が担当しました」

とのことで、灰原哀ちゃんの台本を渡された時は、声優の林原めぐみさんも驚いたそうです。
青山先生の中では、やはり、ヒロインとしての灰原哀の恋が確定していたのでしょう。

単なる恋愛感情ではなくて、ヒロインとして、蘭ちゃんと新一を理解した上での複雑な大人の恋。その描かれ方は灰原哀ちゃんの切なさと共に、かっこよさもあった気もします。

11黒鉄の魚影エンディング

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©パンフレット

物語の冒頭部分で、米花デパートで自分が欲しかったペンダントの抽選券を見知らぬおばあさんに譲った灰原哀ちゃん。

しかし、そのおばあちゃんの正体こそ、実はベルモットだったというオチがありました。

ベルモットが灰原哀ちゃんの正体がシェリーだと知っているのは、既に明らかになっていますが、今回、シェリーの老若認証システムを変装によって欺いたのは、この時の灰原哀ちゃんの優しさへの恩返しという意味もあったようです。

ただ、本来、ベルツリー急行でもそうだったように、ベルモットは灰原センサーに引っかかるはずなのに、今回はそれが発動しなかったのが、ちょっと違和感。

これまでベルモットがいるシーンでは灰原哀ちゃんは、必ず灰原センサーを発動していました。

今回、以前はなぜあれほど命を狙っていた灰原哀をベルモットが助けたのか?という根本的な理由ですが、やっぱりこれもベルツリー急行事件が関係していると思います。

ベルツリー急行では、何がなんでも灰原哀ちゃんの命を奪おうとしていたベルモットですが、コナンの母である有希子との会話である約束をしています。

名探偵コナン©青山剛昌©

「私たちが出し抜いたら、灰原哀ちゃんから手を引くこと」

そして、実際にコナンくんの策略と怪盗キッドの変装によって、ベルモットは騙され、灰原哀ちゃんは無事に生き延びることが出来たのです。

つまり、ベルモットは出し抜かれ、その約束を守り、「シェリーは今はコナンたちの側」という言葉を信じて、灰原哀ちゃんを狙わなくなったと考えられます。

名探偵コナン©青山剛昌©

もともと、薬を作成した灰原哀ちゃんをベルモットは絶対に抹殺しようとしていました。その理由については、ベルモットの記事で解説しています。

また、映画の途中でコルンによって撃たれた直美のお父さんマリオも、実は生きていた、ということが判明しました。

直美は、灰原哀ちゃんの正体が、宮野志保だと確信しているようで、最後に空港で二人はお別れをします。

「子供の言葉で人生が変わることもある・・・。また会えてうれしかったわ。志保」と。

直美はこれからも、パシフィック・ブイに代わる新しい施設で、システムの開発を続けるようです。

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3黒鉄の魚影の感想と評価と2024年映画について

名探偵コナン©青山剛昌©黒鉄の魚影©

めちゃくちゃ楽しみにしていたコナン映画黒鉄の魚影!

感想ははっきり言って、最高!の一言でした。

ここ最近の作品ではナンバーワンに好きかも。。

(個人的これまでのベストは時計仕掛けの摩天楼と14番目、そして、ベイカー街と純黒です)

ハロウィンの花嫁でも最近の作品のナンバーワン更新のつもりでしたが、今回、ヒロインに灰原哀ちゃんをおいての、シリアスと緊張感のある展開は本当に2時間あっという間すぎて、最高でした!

また、原作では明かされていなかった、「あの方」の所在についてなど、本編につながる伏線もあって、青山先生と制作陣の本気が伝わってきました。

安室さんの活躍は少な目でしたが、赤井さんとの共闘シーン、特に「ライ」「バーボン」と呼び合うシーンはまさかの展開で胸熱すぎて・・・!

また、キールの活躍も今回際立っていたのでよかったです。(ノ)*´꒳`*(ヾ)

この映画の直前に、FBI連続〇人事件の回が終わり、ラムの正体が明らかになり、さらに、17年前の羽田事件の真相が明かされるなど、黒の組織編もいよいよ終盤に入ってきた感があります。

これから一体どうなるのか・・・。

未だに「あの方」とベルモットの目的ははっきりとは明らかにされていないので、そのあたりも段々明らかにされていくと思います。

そして、なぜベルモットは灰原哀ちゃんを狙っていたのか、なぜコナンのことを組織に秘密にしているのか?

それにはベルモットの正体やあの方との関係が関与しています。

ベルモットの真の正体と目的は以下をどうぞ♪↓

また、声優を見れば犯人が分かる、というコナンあるあるだったんですが、今回の映画は脇役含めて豪華声優陣で、ゲスト声優さんも沢村一樹さんと、実力派だったので、全く違和感もなく、犯人も分からずに楽しめました。グレース役が、村瀬歩さんだと分かった時はびっくり!

今回の映画はこういう細かい気遣いもあって、ある意味歴代最高作の1つと言える気がしています。

主題歌がスピッツさんだったのも良かったです!今回は倉木麻衣さんかßźさんだと予想していましたが、スピッツさんの楽曲はエンディングにピッタリでした!

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2024年コナン映画は、関西とキッドや!

「ついにわいの出番やで~工藤!から紅以来や!」

とついに2024年には平次が帰ってきます!

予告では、

「許さへんで~!キッド!」

「え?なんで?キスじゃね?」

と平次とキッドのやり取りがありました。

最近は、安室さん人気が強くて、安室さんメインの回が続き、その後に赤井さんとキッド、そして黒の組織だったので、この辺で関西くるか?と思っていたらキタ――(゚∀゚)――!!という感じです。

来年はめちゃくちゃ賑やかになりそう笑

2024年映画のネタバレなしの観る前に知っておきたい役立つ予習まとめは以下をどうぞ♪

100万ドルの五稜星本編のネタバレありの徹底考察は以下をどうぞ♪

こちらは衝撃すぎたエンディングまでまとめていますので、未見の方はご注意ください!

来年もめっちゃ楽しみや♪

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かれん
というわけで、2023年のコナン映画黒鉄の魚影の感想レビューでした♪今回は灰原哀ちゃんのヒロインシーンがめちゃくちゃ多くて切ない気持ちにもなりつつ、キールの活躍シーンがたくさん見れて最高でした!あの方についての伏線も増えたのでまた考察したいと思います♪

『名探偵コナン黒鉄の魚影ネタバレ徹底考察!ラストのベルモットとあの方、ラムと本編につながる伏線について解説&感想!【名探偵コナン考察】』へのコメント

  1. 名前:シェリー推し 投稿日:2023/04/15(土) 21:54:38 ID:396fa7c64 返信

    今年のコナン最高でしたね!
    私的にも純黒に続く歴代最高作です!

  2. 名前:匿名 投稿日:2023/04/18(火) 07:13:37 ID:fd50ed2ce 返信

    劇場版コナンの初期作品の良さがいい意味で戻った作品のような気がしています。僕としても、今作は歴代最高の感想でした!

  3. 名前:匿名 投稿日:2023/04/18(火) 18:40:18 ID:1c5379085 返信

    今年のコナンはたしかに良かったのですが、ジンと灰原の関係が今作で判明と言われていたのになかったのは尺の都合でカットされたってことなんでしょうか?親戚だとかそういうのが判明するかと期待していただけにそこだけ少し残念でした。

  4. 名前:(*゚▽゚*) 投稿日:2023/04/30(日) 10:09:16 ID:b27e72215 返信

    来年の予告の
    キスじゃね?は
    狙われた唇でもうちょっとで平次がキッドにしそうだったからでしょうか(*゚▽゚*)

  5. 名前:気持ちちゃん 投稿日:2023/05/26(金) 14:28:58 ID:e55621a27 返信

    冒頭のキールが肩を撃たれて恐怖と驚愕で目を一瞬開いているシーン1番最高でした!
    一部訂正。
    あと3番目にコメントを投稿されている匿名さんへ。おそらくそれは誰かが考察しているだけで公式が言ったことでは無かったのではないでしょうか?

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